新型ウイルス、世界各国で迅速かつ簡単なドライブスルー検査が拡がる(2020/03/12)
韓国、ベルギー、オーストラリアなど世界各国で、急速に広がる新型コロナウイルスに対処するために予想外の取り組みが取られている。ドライブスルー形式の検査所の設置だ。
『フランス アンフォ』によると、リエージュ(ベルギー)にある公立病院の駐車場では、車を降りることなく直接ウイルス検査ができる。ドライブスルーの検査を受けるには、
医師からの処方箋が必要だが、民間医療機関からは、検査実施の負担を避けられると歓迎されているという。また感染を懸念する人々からも簡単で素早く検査を受けることができ、好評だ。
フランス北部の病院では、ドライブスルー検査を導入する前は、感染の可能性のある患者の検査には消毒時間も含めると3時間かかっていたが、現在は15分ほどで終了しているという。...
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『フランス アンフォ』によると、リエージュ(ベルギー)にある公立病院の駐車場では、車を降りることなく直接ウイルス検査ができる。ドライブスルーの検査を受けるには、
医師からの処方箋が必要だが、民間医療機関からは、検査実施の負担を避けられると歓迎されているという。また感染を懸念する人々からも簡単で素早く検査を受けることができ、好評だ。
フランス北部の病院では、ドライブスルー検査を導入する前は、感染の可能性のある患者の検査には消毒時間も含めると3時間かかっていたが、現在は15分ほどで終了しているという。検査終了後、検査を受けた人は最初から最後まで車を降りる必要はなく、検査終了後そのまま帰ることが可能。検査結果は5時間後に出る。病院にとっても、待合室などで医療スタッフや一般患者への感染を回避することができる、最も効率的で安全性の高い方法だといえる。
また韓国では、大きな駐車場で大々的なドライブスルー検査を実施しており、数週間で、約150,000人が検査を受けることができた。現在同国では約7,700人近くの患者がいるが、死亡者はわずか60人程度で、他の国よりもはるかに死亡率が低い。
『ビジネスインサイダー』によると、米国と韓国は、コロナウイルスの最初の感染者を同日1月20日に発表した。6週間後、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は感染リスクの高い地域に渡航した人、また深刻な症状のある人などに限定して約1,500人にのみウイルス検査をした。 一方、韓国はドライブスルー検査を導入したおかげで、ほとんど症状のない人を含め、約140,000人にウイルス検査を行うことができた。その結果、米国では死亡率が5%となっているが、韓国では症状の軽い人を含めて広く検査を行ったおかげで約0.6%と低い死亡率につながっている。
『デイリーメール』によると、こうした状況の中、米国でもコロラド州やインディアナ州などでドライブスルー検査が導入され始めているという。検査を受けるには医師の処方箋が必要だが、無料で受けられる。今後は風邪のような軽い症状の人でも受けられるように対象を拡大していく予定だという。
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フランス、医薬品会社を筆頭に様々な企業が原材料の生産を国内に戻すことを検討(2020/02/28)
フランス薬局協会は、新型コロナの流行による長期にわたる中国の工場の閉鎖は、医薬品の製造に必要な原薬の供給を乱すリスクがあると警告した。医薬品の有効成分の60%が中国またはインドで製造されており、リスク回避のためには、製造拠点をヨーロッパまたはフランスに戻そうとする動きが出始めている。
『フランス アンフォ』によれば、医薬品業界では製品の必須成分である有効成分の80%はEU以外で製造されており、そのうち60%は中国とインドが占めているという。
現在中国の工場数は1,000以上、対しフランスの工場は100未満という現状だ。しかし新型コロナウイルスの発生以来、中国から購入していた多くの研究所がフランス国内の医薬品製造工場に助けを求めてきているという。
ただし『フランス アンフォ』は製造の一部を移転することは可能だが、多くの研究所はまだ消極的だという。...
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『フランス アンフォ』によれば、医薬品業界では製品の必須成分である有効成分の80%はEU以外で製造されており、そのうち60%は中国とインドが占めているという。
現在中国の工場数は1,000以上、対しフランスの工場は100未満という現状だ。しかし新型コロナウイルスの発生以来、中国から購入していた多くの研究所がフランス国内の医薬品製造工場に助けを求めてきているという。
ただし『フランス アンフォ』は製造の一部を移転することは可能だが、多くの研究所はまだ消極的だという。国内での製造コストは、薬の販売価格に比べて高すぎることが懸念されているからだ。
それでもフランスの製薬会社サノフィなどは、事業を再編成し、フランス国内にヨーロッパ市場に向けた有効成分の製造に特化した拠点を作りたいと発表した。 医薬品有効成分(API)の分野で世界第2位の規模になるという。
『BFMTV』によると、フランス薬局協会はプレスリリースで「医薬品用途の原材料の製造を制御することは、国内および欧州の戦略的課題になっている」と伝え、 「そのためには、特に抗生物質、抗がん剤などの「必須薬」について、欧州レベルでの独立性を段階的に達成するために、活性物質(または医薬製剤に不可欠な特定の賦形剤)の合成を欧州に移転する条件を作り出すことが必要である。」と説明している。
『フランス ソワール』によると、新型コロナウイルスの影響を受けている主な中国の浙江省、広東省、河南省は、欧米諸国の下請け業者が最も集中している地域であるという。 流行を抑えるために、多くの工場が閉鎖され、世界中の企業のサプライチェーンに混乱を引き起こしている。
フランスでは医薬品会社に限らず多くの企業が、今後数週間で物資が枯渇するのではないかという懸念を表明しており、欧米経済のすべての物流システムが問題視されている。自然災害、武力紛争、さらには伝染病が発生した場合に、一つの国から集中して原材料を購入することはリスクがあることが認識され始めている。
『フランスソワール』は製造をフランス国内又はヨーロッパに戻す利点として、4点挙げている。今回のような危機の際の供給問題に対する予防、輸送および物流面でのコスト削減、今後ヨーロッパがガス排出に対する課税を重くすることを検討している中での炭素の影響の削減、そして国内領土の再産業化と雇用の創出により、長期的にはすべての企業、またフランス社会に有益をもたらすことが期待される。
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