カリフォルニア州:猛暑の中、再生可能エネルギーの普及により電力不足に(2020/08/24)
米西海岸を熱波が襲い、落雷による大規模な山火事が発生しているカリフォルニア州。しかし再生可能エネルギーが普及している同州では、熱波による猛暑の中、再生可能エネルギーでは高い需要に応えることが出来ておらず、停電が発生しているという。
『フランスソワール』によると、ここ数日、カリフォルニアでは気温が50度を超える猛暑日が続いている。それに伴い停電が多発している。大手PG&E社をはじめ、地元の電力会社は、供給量が足りないため計画停電を実行せざるを得ない状況に置かれている。
2016年にはエアコンが州の電力消費量の15%を占めていたが、今年は熱波の影響でその割合が70%を占めるようになり、需要も跳ね上がっているという。
しかしカリフォルニア州は、太陽光発電や風力発電を中心とした再生可能エネルギーへの投資を何年も続けており、古い化石燃料発電所をいくつも閉鎖している。...
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『フランスソワール』によると、ここ数日、カリフォルニアでは気温が50度を超える猛暑日が続いている。それに伴い停電が多発している。大手PG&E社をはじめ、地元の電力会社は、供給量が足りないため計画停電を実行せざるを得ない状況に置かれている。
2016年にはエアコンが州の電力消費量の15%を占めていたが、今年は熱波の影響でその割合が70%を占めるようになり、需要も跳ね上がっているという。
しかしカリフォルニア州は、太陽光発電や風力発電を中心とした再生可能エネルギーへの投資を何年も続けており、古い化石燃料発電所をいくつも閉鎖している。そしてこうしたエネルギー生産におけるエコロジー革命が、電力不足を悪化させる要因となっているという。
太陽光発電と風力発電は、日射量や風の吹き具合など気象条件に発電量が左右されるため、安定した供給が難しいとされている。しかし、カリフォルニア州は、2018年の時点で太陽光発電と風力発電が発電量の1/3を占めているため、今年の猛暑で電力不足が発生してしまっている。
実は、2018年にすでに国際エネルギー機関が空調システムの電力需要に対し太陽光発電による供給リスクについて警告を発していた。同機関によると、太陽エネルギーによる発電だけでは供給を満たすことはできず、蓄電池などの蓄電容量の増大や、氷や冷水などを利用した蓄熱などの代替ソリューションの利用などと組み合わせる必要があると指摘されていた。
『ルポワン』によると、カリフォルニアの発電システムは深刻な状態にあるという。第1に、いくつかのガス火力発電所が停止していること、第2に、数年前からカリフォルニア州は原発を使わないことを選択していることである。
2012年にはサンディエゴの原子力発電所が地震地帯にあることを理由に、それぞれ出力が1,000MW以上ある原子炉2基が停止となった。ディアブロ・キャニオン原子力発電所も同じ運命をたどると予想されている。
しかし今年は猛暑の中、夜の間に電力の貯蔵ができない太陽光発電と、数週間前から風不足に悩まされている風力発電では電力の供給量が足りず、計画停電が実施されており、地元企業にも電力消費量を減らすよう協力が求められている。
先週後半からはカリフォルニア州の電力の半分以上がガス火力発電所で発電されたもので、発電量1kWhあたり490グラムのCO2を排出しており、原子力発電で排出される40倍にあたるという。
反面、数えきれないほど多くの風力発電はカリフォルニア州の電力の17%しか供給しておらず、太陽光発電は、夜間は0%だったという。
そのため、カリフォルニア州にとっても、近隣の州にとっても、太陽光発電所や風力発電所で生産された電力の貯蔵問題を解決することが急務となっている。カリフォルニアを拠点としているテスラが開発した巨大バッテリーシステムである「メガパック」の導入が急がれる。
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新型肺炎:禁止にもかかわらず、フランス各地で大規模なお祭り騒ぎが続く(2020/08/11)
新型肺炎の感染防止対策として、8月いっぱいまでは5千人以上の集会、観賞や観戦は禁止となっているフランス。しかし8日から10にかけての終末に、1万人規模のダンスパーティーが南仏セヴェンヌ国立公園の真ん中で違法に開催された。こうした各地での不法集会が無くならない中、フランス当局は対応にてこずっている。
『LCI』によると、8月8日(土)の深夜、1万人以上の人々が民間の農場地に侵入し、セヴェンヌ国立公園の真ん中で違法なダンスパーティーを開催した。SNS上での呼びかけに対してフランス中のお祭り騒ぎに飢えている人たちが集まり、私有地の柵を強引に壊して不法侵入したという。
農家や地元の人たちが止めようと試みたが、失敗に終わった。翌朝には警察が出動し、道路へのアクセスは封鎖され、数キロ離れた場所には移動式の司令部が設置された。...
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『LCI』によると、8月8日(土)の深夜、1万人以上の人々が民間の農場地に侵入し、セヴェンヌ国立公園の真ん中で違法なダンスパーティーを開催した。SNS上での呼びかけに対してフランス中のお祭り騒ぎに飢えている人たちが集まり、私有地の柵を強引に壊して不法侵入したという。
農家や地元の人たちが止めようと試みたが、失敗に終わった。翌朝には警察が出動し、道路へのアクセスは封鎖され、数キロ離れた場所には移動式の司令部が設置された。ロゼール県知事のヴァレリー・ハッチ氏は、人々の「無責任な行動」を糾弾した。
『20minutes fr』によると、ダンスパーティーは、私有地でもある羊用の牧草地の有刺鉄線を切断した上で、約4,000台の車が無断駐車して行われた。今回の不法侵入によって、土地を所有する農家は、今季いっぱい土地が使ない状になってしまったという。
オクシタニ―地方農業組合代表のアラン・プジェ氏は「国に非常に腹を立てている。農民は、罰金を科されずに石を移動することすらできなくなっているのに、保護対象となっている土地の中で、マスクも着用せずにやりたい放題している15,000人の人々がいる。これは変わらなければならない」と怒りの声を上げている。
『フランスソワール』や『フランスアンフォ』によると、ロレーヌ県の知事は、不法集会の参加者たちが可能な限り迅速かつ安全に退散できるようにあらゆる努力がなされていると説明している。しかしお祭り騒ぎの後で、多くの参加者が運転して帰る状態にはなく、新型肺炎の拡散防止のための対応策も求められているため、時間がかかっている。1万5千人分のマスクが現地で配布され、消毒用ジェルが設置され、11日からは新型肺炎の検査ができるセンターを最寄りの道路2ヵ所でオープンする。
『レクスプレス』は、不法なお祭り騒ぎは8日夜に、パリ東部にあるマルヌ県でも起きたと報じている。フランス国内在住のギヤナ地域圏のコミュニティの人々が、集まりを企画したところ、当初百人規模のイベントにオランダやベルギーからも人々が集まって、数百人規模に膨れ上がってしまったという。
警察が駆け付けたところ、マスク着用やソーシャルディスタンスなどの感染対策がとられないまま、集まりが行われていたことが判明した。その結果、感染者が出た場合、参加者だけでなく、演奏していたミュージシャンたちやタクシー運転手たちへの感染拡大の可能性が懸念されている。
フランス当局の発表によると、15~44歳の年齢層での陽性例は7月最終週に+45%増加している。この年齢層で新型肺炎に感染しても無症状もしくは軽症の人が多いため、この年齢層による大規模集会は感染拡大リスクが特に高くなることが懸念されている。
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