ロシアのミハイル・ミシュスチン首相(57歳、2020年就任)が今週、今年5月以来2度目の訪中をしている。コロナ禍による経済停滞及び不動産不況の最中の中国としても、欧米制裁で中国との貿易に頼るロシアのお陰で大きく貿易額を伸ばせていることから、習近平国家主席(70歳、2012年就任)が自ら同首相を熱烈歓迎している。
12月21日付
『CNNニュース』、フランス
『AFP通信』、中国
『チャイナデイリィ』等は、中ロ貿易高2,000億ドル突破に歓喜して、習国家主席がロシア首相を熱烈歓迎したと報じた。
中国は、米国対峙でかねてよりロシアとの連携強化を図っており、昨年2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻についても、表立った批判はしていない。
世界覇権を狙う中国としては、経済・エネルギー分野でも相互協力が必須として、習近平国家主席は2019年、ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)との首脳会談において、中ロ貿易を更に拡大し、2024年に2,000億ドル(約28兆6千億円)を達成することで合意した。...
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12月21日付
『CNNニュース』、フランス
『AFP通信』、中国
『チャイナデイリィ』等は、中ロ貿易高2,000億ドル突破に歓喜して、習国家主席がロシア首相を熱烈歓迎したと報じた。
中国は、米国対峙でかねてよりロシアとの連携強化を図っており、昨年2月のロシアによるウクライナ軍事侵攻についても、表立った批判はしていない。
世界覇権を狙う中国としては、経済・エネルギー分野でも相互協力が必須として、習近平国家主席は2019年、ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)との首脳会談において、中ロ貿易を更に拡大し、2024年に2,000億ドル(約28兆6千億円)を達成することで合意した。
そしてこの程、今年1~11月の期間だけで2,000億ドルを1年早く達成することとなった。
かかる背景もあって、同国家主席が12月20日、中国再訪のミハイル・ミシュスチン首相を熱烈歓迎し、両国間の更なる協力強化をアピールしている。
同国家主席は、“中ロ関係の維持・発展は、両国民の根本的利益に基づく戦略的選択だ”とした上で、“双方は、経済・貿易やエネルギー分野での連携強化を図っていく必要がある”と強調した。
同首相はこれに先立つ12月19日、李強首相(リー・チャン、64歳、2023年就任)と会談した上で、貿易、輸送、電子商取引、税関手続きの強化、北極海航路の開発、航空機製造、宇宙探査、衛星航法に関する協力の強化についての協定に調印している。
なお、今月初めに中国税関総署がリリースしたデータによると、1~11月の中ロ貿易高は2,182億ドル(約31兆2,026億円)となっているが、中国の同期間の総貿易高が5兆4,100億ドル(約773兆6,300億円)であることから、僅か4%にしかならない。
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