世界の航空会社にとって、安全運航が最大かつ最重要ポイントであることは紛れもないことながら、定刻運航率(定刻より15分以内の離発着率)も顧客満足度向上の上で重要な指標となる。そして、米国の調査会社の調査の結果、日本航空が定刻運航率でトップとなったと米メディアが伝えた。また、英国の調査会社の調査では、定刻運航率が最も良いのは羽田空港(大規模飛行場)と伊丹空港(小規模飛行場)となっており、同時に、どの航空会社が安全で、どこが危険かとのデータも公表していると米・英・中国メディアが報じた。
1月8日付米
『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、「日本航空、定刻運航率で2015年世界トップに」との見出しで、次のように伝えた。
「・米国の調査会社フライト・スタッツの調査によると、2015年最も定刻運航率が高かったのは日本航空で、全270,685便のうち89.4%が定刻より15分以内に離発着。
・2位はスペインのイベリア航空で88.9%、3位は全日空の88.8%。
・北米の大手12社のうち、トップはアラスカ航空の86%。...
全部読む
1月8日付米
『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、「日本航空、定刻運航率で2015年世界トップに」との見出しで、次のように伝えた。
「・米国の調査会社フライト・スタッツの調査によると、2015年最も定刻運航率が高かったのは日本航空で、全270,685便のうち89.4%が定刻より15分以内に離発着。
・2位はスペインのイベリア航空で88.9%、3位は全日空の88.8%。
・北米の大手12社のうち、トップはアラスカ航空の86%。」
1月7日付米
『CNNニュース』は、「世界で最も定刻運航率が良い空港と航空会社」との見出しで、以下のように報じた。
「・英国の航空情報調査会社OAGによると、世界の空港のうち、2015年に最も定刻運航率が高かったのは、大規模飛行場は東京国際空港(羽田、91.25%)で、小規模飛行場は大阪国際空港(伊丹、93.85%)と、ともに日本の飛行場がトップ。
・2位はミュンヘン空港(ドイツ、87.71%)、3位はサン・パウロ・ガルホス空港(ブラジル、87.47%)。
・航空会社の定刻運航率ランキングは、1位エア・バルティック(ラトビア、94.39%)、2位コパ航空(パナマ、91.69%)、3位アズール・ブラジル(91.03%)、4位日本航空(90.44%)、5位全日空(89.65%)。
・欧州の飛行場や大手航空会社の定刻運航率は総じて低く、特に英国ヒースロー空港は最悪。」
同日付英
『ザ・サン』紙は、「世界で最も危ない航空会社10社を公表」との見出しで、次のように伝えた。
「・航空情報サイト(世界唯一の安全格付)エアライン・レイティングズ・コムによると、全世界対象407社の航空会社のうち、最高の7つ星を獲得したのは148社、また、3つ星以下が50社。
・そのうち、最も低ランク、すなわち安全性が低い会社は下記で、全てネパール、インドネシア、スリナム共和国(南米)の航空会社:バティック・エア、ブルーウィング航空、シティリンク、カル・スター航空、ライオン・エア、スリウィジャヤ・エア、トランス・ヌサ、トリガナ・エア、ウィングス・エア、エキスプレス・エア。
・最も安全な航空会社は3年連続でカンタス航空(豪州)。同社は死亡事故皆無。
・その他の安全な航空会社(アルファベット順)は、エア・ニュージーランド、アラスカ航空、全日空、アメリカン航空、キャセイパシフィック(香港)、エミレーツ航空及びエティハド航空(アラブ首長国連邦)、フィン・エア(フィンランド)、ハワイアン航空、日本航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク)、シンガポール航空、スウィス航空、ユナイテッド航空。」
また、同日付中国
『チャイナ・ニュース』オンラインニュースは、新華社通信記事を引用して以下のように報じた。
「・エアライン・レイティングズ・コムの調査によると、2015年の重大事故は16件、死者560人と、過去10年の平均、31件、714人を下回っており、2014年の21件、986人よりも改善。
・2015年は史上最高の3,400万便に36億人が搭乗。」
閉じる