迷走するコロナ対策(7月11日)
7月10日、都内の新規感染者数は過去最多の243人となり、過去最多を更新した。ほぼ半数が経路不明者であり、既に第2波に突入していると指摘する医療関係者や専門家もいる。
243人という患者数について小池都知事は「1日あたり3000件を超えるPCR検査が実施されている。陽性者が出た接待を伴う飲食店の事業者が協力し、従業員が集団で検査を受けるケースもある」とあくまでも感染が広がったのはホストクラブなどの積極的PCR検査拡大によって全体の陽性者数が増えていると強調した。...
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7月10日、都内の新規感染者数は過去最多の243人となり、過去最多を更新した。ほぼ半数が経路不明者であり、既に第2波に突入していると指摘する医療関係者や専門家もいる。
243人という患者数について小池都知事は「1日あたり3000件を超えるPCR検査が実施されている。陽性者が出た接待を伴う飲食店の事業者が協力し、従業員が集団で検査を受けるケースもある」とあくまでも感染が広がったのはホストクラブなどの積極的PCR検査拡大によって全体の陽性者数が増えていると強調した。
6月19日に厚生労働省は「1週間で10万人あたり2.5人以上」となった場合には社会に自粛への協力要請を呼び掛けることを指標として全国の都道府県に通知していた。この指標に照らし合わせると既に東京都は6月29日の段階でこの数値を上回っている。この通知は一体何だったのかと思わざるを得ない。専門家会議の前副会長で現在、コロナ対策分科会の尾身会長も「自粛は国民のコンセンサスを得られない」と発言し国民は狐につままれた心境となっている。
感染が拡大する中、政府は逆のベクトルにコマを進めている。社会経済活動の再開を予定通り進め、イベント参加者の上限を5000人に緩和したのである。10日にはプロ野球、Jリーグの試合が行われ、会場は大歓声と熱気に包まれた。8月1日には観客数の上限をさらに緩和させる方針であるといい、これに加えて7月22日から観光振興のため「Go To キャンペーン」を展開していく方針で「全国に感染が広がるのではないか」と懸念する声が数多く出ている。
政府がコロナで大きな傷を負った経済を立て直していくことを考えることは当然であるが、感染が再び広がる今、経済の立て直しに前のめりになりすぎれば逆に感染者を増やす結果にもなりかねない。
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新型コロナ・都内で今日224人の感染・東京・40代・50代の感染増加(7月9日)
都内では今日224人の感染が確認され、1日の感染者数としては過去最多となった。
東京都の新型コロナウイルスに関する会議で感染者が40代、50代でも増加し、感染経路も多岐にわたっているとの分析結果が示された。
今日のモニタリング会議では専門家の分析として感染者は20代、30代が7割を占めるが先週に比べて40代、50代が増加している。感染経路は接待を伴う飲食店だけではなく同居、職場、会食など多岐にわたっているなどと報告があった。...
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都内では今日224人の感染が確認され、1日の感染者数としては過去最多となった。
東京都の新型コロナウイルスに関する会議で感染者が40代、50代でも増加し、感染経路も多岐にわたっているとの分析結果が示された。
今日のモニタリング会議では専門家の分析として感染者は20代、30代が7割を占めるが先週に比べて40代、50代が増加している。感染経路は接待を伴う飲食店だけではなく同居、職場、会食など多岐にわたっているなどと報告があった。
そのうえで同居、会食などを介した高齢者層への感染拡大にも注意が必要などの指摘があった。
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コロナ対策で分かってきたこと(7月7日)
これまで多くのコロナ感染者を診察してきた医者の意見を集約し分析したところ、例え熱を出した人でも、密を避ける、マスクを着ける、手の消毒をする、リスクのある行動をしないなど、感染対策をしっかりとしている人については陽性者はほとんどいないということが段々とわかってきた。
発生源の一つは夜の街に絞られてきた感がある。今後は、歌舞伎町や池袋のホストクラブとキャバクラ、風俗店に網をかけ、PCRのローラー検査を行い、陽性者をあぶり出し隔離していくことがどれだけスピーディに行えるかが鍵となる。...
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これまで多くのコロナ感染者を診察してきた医者の意見を集約し分析したところ、例え熱を出した人でも、密を避ける、マスクを着ける、手の消毒をする、リスクのある行動をしないなど、感染対策をしっかりとしている人については陽性者はほとんどいないということが段々とわかってきた。
発生源の一つは夜の街に絞られてきた感がある。今後は、歌舞伎町や池袋のホストクラブとキャバクラ、風俗店に網をかけ、PCRのローラー検査を行い、陽性者をあぶり出し隔離していくことがどれだけスピーディに行えるかが鍵となる。
感染者が確認された店舗に対しては、上限を設けた休業補償を、国なり自治体が支払い、休業してもらうことがコロナ感染拡大の収束のための最短コースである。スピードが重要で感染が拡大しないうちに素早く行わないといけない。
今後のことで、もう一つ重要なことを1点付け加えたい。例えコロナが収束しても温暖化などの影響で今後、未知の感染症が増加してくることが予想される。こうしたことに備えて、日本人の生命に関わるマスクやPCRの試薬、防護服、人工呼吸器などの製造など基礎的な製品等は日本国内で行えるように戦略的思考の基に、国内のサプライチェーン構築又は備蓄を急ぐ必要がある。
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専門家会議廃止して新設・コロナ対策分科会・メンバー決まる(7月4日)
西村康稔経済再生担当大臣は、新設する新型コロナウイルス感染症対策分科会の初会合を、週明け早々にも開催することを明らかにした。
廃止される専門家会議の副座長だった尾身茂が分科会長になり、東京財団政策研究所の小林慶一郎研究主幹や鳥取県の平井知事らがメンバーになる。
西村大臣は「感染動向の分析のほか、ワクチン接種の在り方や検査体制、保健所機能などについても議論してもらいたい」と述べた。
東京都107人感染確認・1日100人以上は2か月ぶり(7月3日)
東京都で新型コロナウイルスの新たな感染者は107人確認された。
政府が再び緊急事態宣言を出す可能性はあるのか。専門家会議・尾身副座長は「経済社会活動と感染拡大防止の両立が言われている中で、前と同じような強力な要請、自粛を求めることは、国民的なコンセンサスが得られないと思う」と述べた。
その上で、医療体制や検査体制などの面で、緊急事態宣言の前とは明らかに違うので、今後の対応は特定の数値だけでなく、総合的に判断する必要があると述べた。...
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東京都で新型コロナウイルスの新たな感染者は107人確認された。
政府が再び緊急事態宣言を出す可能性はあるのか。専門家会議・尾身副座長は「経済社会活動と感染拡大防止の両立が言われている中で、前と同じような強力な要請、自粛を求めることは、国民的なコンセンサスが得られないと思う」と述べた。
その上で、医療体制や検査体制などの面で、緊急事態宣言の前とは明らかに違うので、今後の対応は特定の数値だけでなく、総合的に判断する必要があると述べた。
安倍総理大臣は、西村経済再生担当大臣をはじめ、関係省庁の幹部らと会談した。
東京都などの感染状況の報告を受け、状況を注視していくことを確認した。安倍首相は「高い緊張感をもって自治体とも緊密に連携しながら対応していく」とコメントした。
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