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米国副大統領・“首脳会談で非核化の具体的措置協議”(1月21日)
20日、FOXニュースの番組に出演したペンス副大統領だが、トランプ大統領が前日、北朝鮮の非核化で大きな進展を成し遂げていると発言したことについて問われ「トランプ政権が発足したおととし、北朝鮮は核実験やミサイルの発射を行っていたが今は行っていない」と説明した。
その上で、来月下旬に行われる予定の2回目の米朝首脳会談では非核化に向けた具体的な措置を協議する見通しを明らかにした。
非核化の具体的な措置について米国はこれまで北朝鮮に対し核兵器や核関連施設のリストの提示や、核施設の廃棄に向けた査察官の受け入れなどを求めていて、首脳会談で北朝鮮側がこれを受け入れるかどうかが焦点になりそうだ。...
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20日、FOXニュースの番組に出演したペンス副大統領だが、トランプ大統領が前日、北朝鮮の非核化で大きな進展を成し遂げていると発言したことについて問われ「トランプ政権が発足したおととし、北朝鮮は核実験やミサイルの発射を行っていたが今は行っていない」と説明した。
その上で、来月下旬に行われる予定の2回目の米朝首脳会談では非核化に向けた具体的な措置を協議する見通しを明らかにした。
非核化の具体的な措置について米国はこれまで北朝鮮に対し核兵器や核関連施設のリストの提示や、核施設の廃棄に向けた査察官の受け入れなどを求めていて、首脳会談で北朝鮮側がこれを受け入れるかどうかが焦点になりそうだ。
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米朝首脳会談への反応(1月20日)
2月末に第二次米朝首脳会談が開催されることが米国より発表された。
それに対し韓国青瓦台の金宜謙報道官は、歓迎する意を述べるとともに、今回の会談が朝鮮半島の恒久平和メカニズムを構築するための転換点になるだろうと述べた。さらに韓米が密接に協力して「完全な非核化」を実現するとともに、金正恩委員長の韓国訪問も行われるのではないか、と述べている。
現在韓米間では、在韓米軍の問題や韓国の北朝鮮への宥和的な姿勢に対し、亀裂が生まれていて、密接な協力もできない状況である。...
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2月末に第二次米朝首脳会談が開催されることが米国より発表された。
それに対し韓国青瓦台の金宜謙報道官は、歓迎する意を述べるとともに、今回の会談が朝鮮半島の恒久平和メカニズムを構築するための転換点になるだろうと述べた。さらに韓米が密接に協力して「完全な非核化」を実現するとともに、金正恩委員長の韓国訪問も行われるのではないか、と述べている。
現在韓米間では、在韓米軍の問題や韓国の北朝鮮への宥和的な姿勢に対し、亀裂が生まれていて、密接な協力もできない状況である。第一回の米朝首脳会談のときのような仲介者になり得ない韓国であるが、今後韓米間の亀裂を修復し、北朝鮮に対して共同歩調をとれるのかも注目される。
一方国連のグテーレス事務総長は、米朝会談によって朝鮮半島非核化の明確なロードマップが描かれることを望むとし、北朝鮮への経済制裁が緩和される可能性があるのかとの質問に対し、米朝双方の明確な判断がなされる前にその他の措置について予測することはできないとしながらも、制裁の緩和についての判断では最終的には連携せざるを得ないだろう、との見方を示した。さらに人道的援助は政治的影響を受けるものではないと強調している。
一方で中国は米朝首脳会談があるとの事実関係を報道しただけで、米国を刺激しないように気をつかっているのか、外交部等のコメントは今のところ発表されていない。定例の記者会見を待つしかなそうである。
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2回目の米朝首脳会談来月下旬に開催(1月19日)
米国・ホワイトハウスはトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との2回目となる米朝首脳会談を来月下旬に行うことを明らかにした。
会談の場所は後日発表するとしていて、トップ同士の会談で北朝鮮から非核化に向けた具体的な措置を引き出すことができるかが焦点である。
トランプ大統領は17日からワシントンを訪れている北朝鮮・金正恩朝鮮労働党党委員長の側近、キムヨンチョル副委員長とホワイトハウスで18日、1時間半にわたって面会し非核化や米朝首脳会談について意見を交わした。...
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米国・ホワイトハウスはトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との2回目となる米朝首脳会談を来月下旬に行うことを明らかにした。
会談の場所は後日発表するとしていて、トップ同士の会談で北朝鮮から非核化に向けた具体的な措置を引き出すことができるかが焦点である。
トランプ大統領は17日からワシントンを訪れている北朝鮮・金正恩朝鮮労働党党委員長の側近、キムヨンチョル副委員長とホワイトハウスで18日、1時間半にわたって面会し非核化や米朝首脳会談について意見を交わした。
2度目の会談についてホワイトハウスの声明では開催場所は後日発表されるとしているが、ベトナムなどが有力視されている。ホワイトハウス・サンダース報道官は「我々は進展を続け話し合いも続けている。
完全かつ検証可能な非核化が実現するまでは北朝鮮に圧力や制裁を続ける」と話した。
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北朝鮮高官・米国到着・国務長官と協議か(1月18日)
北朝鮮で米国と高官級協議を担当するキムヨンチョル朝鮮労働党副委員長は昨日北京を経由し、日本時間今日午前8時半過ぎ首都・ワシントン近郊のタレス国際空港に到着した。
多くの報道陣の中キム副委員長は飛行機を降りターミナルを歩いて移動し、用意された車に乗って空港を後にした。
2回目の米朝首脳会談に向けて米国・ポンペイオ国務長官などと詰めの調整を行うものとみられる。
2回目の首脳会談はベトナムなどアジアの年での開催が有力視され、今回の協議で開催場所や日程など合意できるかが焦点である。...
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北朝鮮で米国と高官級協議を担当するキムヨンチョル朝鮮労働党副委員長は昨日北京を経由し、日本時間今日午前8時半過ぎ首都・ワシントン近郊のタレス国際空港に到着した。
多くの報道陣の中キム副委員長は飛行機を降りターミナルを歩いて移動し、用意された車に乗って空港を後にした。
2回目の米朝首脳会談に向けて米国・ポンペイオ国務長官などと詰めの調整を行うものとみられる。
2回目の首脳会談はベトナムなどアジアの年での開催が有力視され、今回の協議で開催場所や日程など合意できるかが焦点である。
米朝首脳会談を前にキム副委員長は去年ホワイトハウスでトランプ大統領と面会した。
キム委員長の書簡を手渡していて、トランプ大統領と再び面会するかも注目点である。
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米朝の接触続く、非核化の行方(1月17日)
17日北朝鮮の金英哲副委員長が北京からワシントンに向かう。ワシントンではポンペオ国務長官やビーガン朝鮮政策特別代表と会談する予定である。ただしホワイトハウスに行くかどうかは定かではないと伝えられているが、金英哲副委員長はトランプ大統領との会見を望んでおり、その際金正恩委員長からの親書を渡すつもりではないかとみられている。
一方北朝鮮の崔善姫外務省次官は、ストックホルムで米国の官民との1.5トラックの対話を行う予定だという。...
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17日北朝鮮の金英哲副委員長が北京からワシントンに向かう。ワシントンではポンペオ国務長官やビーガン朝鮮政策特別代表と会談する予定である。ただしホワイトハウスに行くかどうかは定かではないと伝えられているが、金英哲副委員長はトランプ大統領との会見を望んでおり、その際金正恩委員長からの親書を渡すつもりではないかとみられている。
一方北朝鮮の崔善姫外務省次官は、ストックホルムで米国の官民との1.5トラックの対話を行う予定だという。ただストックホルムでビーガン特別代表に会う予定とも伝えられており、そうなるとワシントンでの金英哲副委員長との会談は難しいことになる。崔善姫―ビーガン会談が行われれば、77日ぶりのことになる。
このように第二次米朝首脳会談の開催が現実味を帯びてきているが、完全で検証可能、不可逆的な北朝鮮の非核化はできるのか。韓国の『朝鮮日報』は、米国が北朝鮮を「核保有国」として認めてしまうのではないかの見方を紹介している。16日にソウルで行われた米韓のシンクタンクの会議で、米国のブルッキングス研究所の研究員が、「南北融和に便乗して北朝鮮が米国に『核保有国』を認めさせるのではないか」というもので、他の参加者も同様の懸念が相次いでだされたという。米国は北朝鮮の「核の凍結」を認め、大陸間弾道ミサイルと核生産設備の廃棄を目指すのではないか。つまり現在ある核を凍結させ、将来の核を廃棄させることで妥協するのではないかというものである。韓米同盟の弱体化がこの見方の現実味を帯びさせている。
さらに内政問題に悩まされているトランプ大統領が、外交問題での功を焦るあまり、大陸間弾道ミサイルの廃棄という米国への直接的な脅威が取り除かれれば良しとする可能性は高い。
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