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日米韓・防衛担当閣僚・現状変更の試み強く反対(6月12日)
シンガポールで開かれているアジア安全保障会議に合わせ、日本、米国、韓国3カ国の防衛担当閣僚は、きのうの会談。北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難すると共に、これに対処するため共同訓練を再開することで一致した。
また、中国を念頭にインド太平洋地域での現状変更の試みに強く反対すると共に、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。
さらに昨日は日本、米国、オーストラリアの防衛担当閣僚会談も行われ、南シナ海の状況に深刻な懸念を共有し、中国の不法な海洋権益の主張、活動に強く反対することで一致した。...
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シンガポールで開かれているアジア安全保障会議に合わせ、日本、米国、韓国3カ国の防衛担当閣僚は、きのうの会談。北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難すると共に、これに対処するため共同訓練を再開することで一致した。
また、中国を念頭にインド太平洋地域での現状変更の試みに強く反対すると共に、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。
さらに昨日は日本、米国、オーストラリアの防衛担当閣僚会談も行われ、南シナ海の状況に深刻な懸念を共有し、中国の不法な海洋権益の主張、活動に強く反対することで一致した。岸防衛相はきょう中国・魏鳳和国防相と対面で初めて会談し、海洋進出を強める動きに懸念を伝え、自制を求める方針。
また、アジア安全保障会議では、米国・インド太平洋軍のトップ・アキリーノ司令官がインド太平洋地域の安全保障環境について「第2次世界大戦後、今が最も危険な時期になる可能性がある」と述べ、中国などを念頭に、偶発的な衝突などを防ぐための対話ルートの確保に努める考えを示した。
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日米両政府・経済版「2プラス2」来月29日開催案で調整(6月9日)
日米両政府は、経済分野の議論を行う外務・経済閣僚による新たな協議の枠組み、いわゆる経済版の「2プラス2」の初会合を、来月29日にワシントンで開く案を軸に調整を進めている。
日本側は林外務大臣と萩生田経済産業大臣、米国側はブリンケン国務長官とレモンド商務長官が出席する予定。
半導体を含めた先端技術の研究開発や気候変動対策、それに経済安全保障分野での協力の在り方などをめぐって意見が交わされる見通し。
日本を巡る安全保障の現実(6月4日)
冷戦期、日本は第二次世界大戦への反省と憲法の縛りの中で安全保障は米国に任せ、自らは経済成長と経済発展に専念するというある意味都合のよい状況下で高度成長を遂げ、世界第二位の経済大国にのしあがった。この流れの中では、安全保障や防衛、核の話をすることはタブーとなってきた。
ところが、2022年2月24日のロシアのウクライナ侵攻がこうした流れを大きく変えた。日本と同じ専守防衛主義であった主権国家ウクライナに突如、ロシアが一方的に戦争をしかけたことで国土は焼き尽くされ、数万人の犠牲者が出た。...
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冷戦期、日本は第二次世界大戦への反省と憲法の縛りの中で安全保障は米国に任せ、自らは経済成長と経済発展に専念するというある意味都合のよい状況下で高度成長を遂げ、世界第二位の経済大国にのしあがった。この流れの中では、安全保障や防衛、核の話をすることはタブーとなってきた。
ところが、2022年2月24日のロシアのウクライナ侵攻がこうした流れを大きく変えた。日本と同じ専守防衛主義であった主権国家ウクライナに突如、ロシアが一方的に戦争をしかけたことで国土は焼き尽くされ、数万人の犠牲者が出た。
これを目の当たりにした日本人は大きなショックを受けた。この時代になってもまだ侵略戦争はあり得るのだということを改めて認識したことに加え、日本の周囲を見渡すと核を持つ中国・ロシア・北朝鮮にいつの間にか囲まれている現状に呆然となった。今になって「複合自体だ」「防衛費GDP2%にするべきだ」と慌てている。
ある意味、ようやく日本は目が覚めて現実的になったと言える。より現実的な議論がされるようになった。例えば、国会やテレビ、ネット、新聞、ラジオなどでは、堂々と安全保障、防衛費、核の話がされるようになってきており、テレビでは防衛省関係者、自衛隊OB、安全保障関係の専門家、軍事評論家の顔を見ない日はない。
半導体は産業にも兵器にも欠かせない素材であり、デュアルユースはもはや常識となった今、経済・ハイテク分野においても経済安全保障の概念が打ち出されるようになり、こうした知識なしに、もはやビジネスが行えない時代になってきている。また、セキュリティークリアランスの概念が打ち出され、身元のはっきりしない人間は重要情報にアクセスできなくなってきている。
戦後70年、安全保障の話を自ら真剣にしようとしてこなかったことが、今になって一気に出てきていることだけは間違いない。このインド太平洋で、今後日本が生きてゆくにはこの関門を突破してゆくしかないと覚悟するしかない。
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自衛隊と米軍共同飛行・北朝鮮ミサイル発射などに対抗措置か(5月26日)
防衛省によると北海道にある航空自衛隊千歳基地のF15戦闘機4機と青森県にある米軍三沢基地のF16戦闘機4機がきのう午後、訓練として日本海の上空で共同飛行を行ったという。
きのうは北朝鮮が少なくとも2発の弾道ミサイルを発射したほかおとといには中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺で共同飛行したのが確認されていて、こうした周辺国の軍事活動に対し日米が連携して対抗措置を取ったと見られる。
防衛省は日米の共同飛行について「今回の北朝鮮による弾道ミサイルの発射も含め厳しい安全保障環境を踏まえたものであることは言うまでもない。...
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防衛省によると北海道にある航空自衛隊千歳基地のF15戦闘機4機と青森県にある米軍三沢基地のF16戦闘機4機がきのう午後、訓練として日本海の上空で共同飛行を行ったという。
きのうは北朝鮮が少なくとも2発の弾道ミサイルを発射したほかおとといには中国軍とロシア軍の爆撃機が日本周辺で共同飛行したのが確認されていて、こうした周辺国の軍事活動に対し日米が連携して対抗措置を取ったと見られる。
防衛省は日米の共同飛行について「今回の北朝鮮による弾道ミサイルの発射も含め厳しい安全保障環境を踏まえたものであることは言うまでもない。地域の平和と安定に貢献するための態勢と能力を維持強化していく」としている。
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日米首脳会談“抑止力と対処力・早急に強化”(5月23日)
岸田総理大臣は日本を訪れている米国・バイデン大統領と日米首脳会談を行った。バイデン大統領は午前10時過ぎ、天皇皇后両陛下のお住まいの御所に到着、会見は御所の小広間で約30分間行われた。
このあと、バイデン大統領が向かった東京・港区の迎賓館では岸田総理大臣が出迎えた。両首脳は、陸上自衛隊の儀仗隊による栄誉礼を受けた。
午前11時過ぎから日米首脳会談を行った。両首脳は昼食をともにしながら意見を交わし、会談は午後1時15分ごろに終了。...
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岸田総理大臣は日本を訪れている米国・バイデン大統領と日米首脳会談を行った。バイデン大統領は午前10時過ぎ、天皇皇后両陛下のお住まいの御所に到着、会見は御所の小広間で約30分間行われた。
このあと、バイデン大統領が向かった東京・港区の迎賓館では岸田総理大臣が出迎えた。両首脳は、陸上自衛隊の儀仗隊による栄誉礼を受けた。
午前11時過ぎから日米首脳会談を行った。両首脳は昼食をともにしながら意見を交わし、会談は午後1時15分ごろに終了。会談後、両首脳はそろって記者会見。
岸田総理大臣はウクライナ情勢を巡り、力による一方的な現状変更の試みはいかなる場所であれ断じて許容できないとしてG7(主要7か国)をはじめ、国際社会とともに引き続ききぜんと対応し、ウクライナ政府と国民を全力で支えていくことを改めて確認したと説明。
ウクライナ情勢がインド太平洋地域に及ぼす影響も議論し、中国の東シナ海や南シナ海での力を背景とした現状変更の試みに強く反対するとともに、人権問題を含めた中国を巡る諸課題への対応に引き続き日米で緊密に連携していくことで一致したと明らかにした。
台湾を巡っては両国の基本的な立場に変更はないことを確認し、国際社会の平和と繁栄に不可欠な要素である台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促したと述べた。覇権主義的行動を強める中国などを念頭に日米両国の抑止力と対処力を早急に強化することを確認。
北朝鮮を巡ってICBM(大陸間弾道ミサイル)級の弾道ミサイル発射をはじめ、核ミサイル問題について深刻な懸念を共有したうえで、日米、日米韓で一層緊密に連携していくことを確認したと述べた。
日本の防衛力を抜本的に強化する決意を示し、防衛費を増額するとともに、反撃能力を含め、あらゆる選択肢を排除しないという方針を伝え、バイデン大統領から強い支持を得たと明らかにした。
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