ウラジーミル・プーチン大統領は、2000年5月に第2代大統領に就任以来、途中4年間の首相期間及び2012年5月の第4代大統領返り咲きを通して、来年トップ就任20年目を迎えることになる。ロシア国内では向かうところ敵なしと言え、セミ・ヌード(上半身裸)を含めた単独写真集カレンダーにも登場することとなり、その売り上げも好調で、正に絶頂期を迎えているとみられる。
12月27日付
『ロス・アンゼルス・タイムズ』紙:「プーチン大統領、上半身裸の写真も掲載された2019年カレンダーに登場」
ウラジーミル・プーチン大統領は、2000年にロシア・トップとなって以来、その写真が土産品や雑貨等いろいろなところに使われている。
マグネット(冷蔵庫などに張り付ける小物)、額縁入り写真、Tシャツ柄、コーヒーカップ、更にはチョコレート菓子の包み紙にまで、多岐にわたる。...
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12月27日付
『ロス・アンゼルス・タイムズ』紙:「プーチン大統領、上半身裸の写真も掲載された2019年カレンダーに登場」
ウラジーミル・プーチン大統領は、2000年にロシア・トップとなって以来、その写真が土産品や雑貨等いろいろなところに使われている。
マグネット(冷蔵庫などに張り付ける小物)、額縁入り写真、Tシャツ柄、コーヒーカップ、更にはチョコレート菓子の包み紙にまで、多岐にわたる。
そして、いよいよその極め付けが登場した。
それは、御年66歳で元KGB(旧ソ連国家保安委員会)工作員であったプーチン氏が、単独で12ヵ月登場する写真集カレンダーである。
ロシアの印刷会社メドニー・ウサドニック-英文名青銅の騎士(注1後記)-が作成したもので、ロシア市内の新聞・雑誌売り場、書店、土産品店で、約38ドル(約4,200円)で販売されている。
米国では、通販大手アマゾンで購入可能である。
同社のナターリア・ホドセビッチ販売担当責任者は、プーチン大統領のカレンダーは12種類、それぞれ3,000~1万5,000部作成しているが、同社製品の中でどれも販売が好調であるとコメントした。
ただ、ある販売店員の証言によると、地元市民はほとんど買わず、もっぱら旅行客が買っているという。
なお、ロシア大統領府はプーチン氏がカレンダー等に登場することに寛容で、むしろ、年の割に頑健かつ肉体美であるにも拘らず、自然に優しいところ等が写真集で十分証明されることに満足しているものとみられる。
具体的に、あるカレンダーでは、次のようにいろいろな表情・情景の写真が掲載されている。
1月:キリスト教の公現祭(注2後記)の際に撮られた、モスクワ北のセリゲル湖の氷点下の水に入ったときの上半身裸の写真。
2月:アイスホッケー・リンクでショットを打つアイスホッケー・プレーヤーとなった姿。
3月:子犬と戯れる写真。
7月:敬礼するロシア軍将兵達の前を闊歩する姿。
8月:シベリアの川で、上半身裸で釣りを楽しむ写真。
9月:昨年世界最大の穀物輸出国となったことをアピールするが如く、ロシア南部の豊作の穀物畑にたたずむ姿。
(注1)青銅の騎士:サンクトペテルブルクにあるロシア皇帝ピョートル1世の騎馬像で、同市の観光名所の一つ。エカテリーナ2世大帝の命により、1782年にフランス人彫刻家が制作。
(注2)公現祭:東方の三博士(新約聖書に登場し、イエスの誕生時に来訪して拝んだとされる賢者)のベツレヘ到着を祝う日。クリスマスから12日目の1月6日に当る。
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