【Globali】
フランス、シリアに残されているフランスIS戦闘員の子供たちの帰還を計画(2018/10/25)
現在もまだシリアやイラクで拘束されている、IS戦闘員の妻子たち。フランス政府は、フランスに住む家族から申告のあった約150人の子供達の一部を、フランスに送還すると発表した。
居場所が特定されている6歳未満の子供達が対象となり、子供たちがフランスに行くことに母親が同意することが条件の1つとなる。
「イラクとシリアで犯罪を犯した者は、イラクとシリアで裁かれなければならない」と外務省はコメントしており、IS思想に染まっている疑いのある母親達はシリアやイラクに残されるが、同省は子供に関しては、「子供の最善の利益を守る特別な義務がある」と述べている。フランス当局はまた、残されている子供たちが劣悪な環境の中に残されることが最終的に時限爆弾になるのを心配している。...
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居場所が特定されている6歳未満の子供達が対象となり、子供たちがフランスに行くことに母親が同意することが条件の1つとなる。
「イラクとシリアで犯罪を犯した者は、イラクとシリアで裁かれなければならない」と外務省はコメントしており、IS思想に染まっている疑いのある母親達はシリアやイラクに残されるが、同省は子供に関しては、「子供の最善の利益を守る特別な義務がある」と述べている。フランス当局はまた、残されている子供たちが劣悪な環境の中に残されることが最終的に時限爆弾になるのを心配している。
しかし、シリアのクルディスタン地域は国際社会から国として認知されておらず、フランスとシリアとの間で外交関係が保たれていないため、帰還手続きは非常に困難を極める。第一弾の本国帰還が年末までに行われることが期待されているが、実行可能な経路はまだ不明だ。
これまでのところ、フランスは3人の未成年者を送還したに過ぎない。ISのメンバーだったとの疑いで、6月にイラク司法局によって終身刑が言い渡されたフランス人女性、メリナ・ブゲディール(Melina Boughedir)被告の4人の子供のうちの3人だ。
クルド人は、44カ国もの国籍のIS外国人戦闘員を900人以上拘束していると主張しているが、各国政府にとっては法律上、安全上の痛い問題となっている。 彼らは各出身国への送還を求めているが、ロシア、インドネシア、スーダンを除き、国内世論の反感のため、各国は応じることに消極的である。
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