10月7日、アルジェリアの首都アルジェで、トタール社のプヤネ社長とソナトラック社のカドール社長の間での共同出資会社、「ソナトラック・トタール企業体ポリマー(STEP、ソナトラック:51%出資、トタール:49%出資)」の契約調印式が行われた。
共同出資会社、STEP社は、仏の石油会社トタールとアルジェリアの国有石油ガス開発会社のソナトラックがアルジェリアで初めての石油化学コンビナートを建設し、アルジェリアでこれまで輸入に頼っていたポリプロピレンを自国生産することを目的としている。なお、出資金額の総額は、14億ドル(1540億円)近くに及ぶものと予測されている。
アルジェリアは、原油生産高がアフリカで3位、天然ガス生産高が世界で9位の化石燃料生産国である。...
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共同出資会社、STEP社は、仏の石油会社トタールとアルジェリアの国有石油ガス開発会社のソナトラックがアルジェリアで初めての石油化学コンビナートを建設し、アルジェリアでこれまで輸入に頼っていたポリプロピレンを自国生産することを目的としている。なお、出資金額の総額は、14億ドル(1540億円)近くに及ぶものと予測されている。
アルジェリアは、原油生産高がアフリカで3位、天然ガス生産高が世界で9位の化石燃料生産国である。このプロジェクトは、アルジェリアでの豊富な石油化学原料を利用して、プラスチックとして用途の広いポリプロピレンの生産を年間、55万トン生産することを計画している。
STEP社は、アルジェリアの北西部のオラン市近くのアルズー地区にプロパンの脱水素設備でプロピレンを製造し、されにプロピレンからポリプロピレンを製造する石油化学コンビナートを建設し、運転する役務を担うことになっている。
ソナトラック社は、STEP社に対し、ポリプロピレン原料としてアルズー地区の石油精製プラントの液化石油ガス(LPG)処理設備からプロパンを年間、64万トン供給する計画となっている。
来月11月から具体的な石油化学設備の設計が開始され、40-50か月後にはポリプロピレンの生産を開始する計画となっている。
アルジェリアは、ポリプロピレンの輸入国から輸出国に転じることでこれまで数百ドル失っていた貿易収支上の支出を、数年後には歳入側にしたいと考えている。
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