【Globali】
ルノーがパリと郊外で120台の電気自動車の路上での共用サービスを開始(2018/09/29)
7月末に大きな赤字を出したパリ市主導の電気自動車共用サービス(Autolib)を終了して以降の、パリ市民の乗り物自由レンタルサービスの要求に応えるため、ルノーは9月28日の金曜日、120台の電気自動車を共用サービス用に、パリの中心街と郊外のクリシー地区に配置し始めた。実際のサービス開始は、10月中になるもようである。
赤字となった前回の電気自動車の共用サービス(Autolib)は、7月31日に終了後、徐々に次の2つの共用システムに切り替えつつあるとのことである。
すなわち、パリ市の交通局次長のクリストフ・ナドフスキー氏の説明によると、自動車共用システムの1つ目は、直接足跡方式システム(Direct Trace)と呼び、Aポイントで借りた客が、Bポイントへ返す方式で、2つ目は、ループ方式システム(Loop System)と呼び、Aポイントで借りた客が、元のAポイントへ返す方式で構成されている。...
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赤字となった前回の電気自動車の共用サービス(Autolib)は、7月31日に終了後、徐々に次の2つの共用システムに切り替えつつあるとのことである。
すなわち、パリ市の交通局次長のクリストフ・ナドフスキー氏の説明によると、自動車共用システムの1つ目は、直接足跡方式システム(Direct Trace)と呼び、Aポイントで借りた客が、Bポイントへ返す方式で、2つ目は、ループ方式システム(Loop System)と呼び、Aポイントで借りた客が、元のAポイントへ返す方式で構成されている。
これから、今年の年末までにパリに、500台のルノーの電気自動車が共用サービス用に配備され、それに続いて500台のPSAプジョーシトロエンの電気自動車が共用サービス用に配備される計画となっている。
ルノー共用電気自動車を例にとって使い方を説明すると、次の通りとなっている。
1. スマートフォンに、ルノーとAda社で開発した「Moov’in」というアプリをロードして使用する。
2. 使用者は、あらかじめ身分証明書と免許証の写真を添付したアカウントを作成しておく必要がある。
3. スマートフォンのアプリを使って、今、使用できる共用電気自動車の位置を特定し、15分以内で車に到着する。
4. 共用自働車は契約金なしに使用できて、最低料金は10分間以内3.9ユーロ(=約510円)で1分超過ごとに0.39ユーロ(=約51円)加算される。 ちなみに、1時間使用すれば、料金は、23.4ユーロ(=3042円)となる。
5. 車の使用が終わって駐車する場合は、直近の許可されたパリもしくは近郊のクリシー地区の共用電気自動車の駐車位置に止める。後は、管理会社が車の配備やメンテナンスや修理を行う。
今回のパリでの電気自動車共用サービスが、前回のAutolibの失敗の経験を生かして成功し、世界の大都市の排気ガス公害対策の手本になればいいと思う。
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