米アップルは12日、カリフォルニア州クパチーノで行われた新製品発表イベントで、スマートフォン「iPhone」の最新モデル3機種と、腕時計型端末「アップルウォッチ」の最新機種を発表した。
アップルは、昨年発表した最上位機種である10周年記念モデル「iPhone X(テン)」の後継機種として、「iPhone XS(テンエス)」と「iPhone XS Max(テンエス・マックス)」を発表した。有機ELディスプレイを搭載、顔認証によるロック解除など旧機種の基本的特徴を受け継ぎ、画面サイズはXSが5.8インチ、XS Maxは6.5インチとさらに大きくなった。21日に発売で、価格はXSが米国では999ドルに据え置かれ、日本では11万2,800円、XS Maxが米国1,099ドル、日本12万4,800円からとなっている。...
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アップルは、昨年発表した最上位機種である10周年記念モデル「iPhone X(テン)」の後継機種として、「iPhone XS(テンエス)」と「iPhone XS Max(テンエス・マックス)」を発表した。有機ELディスプレイを搭載、顔認証によるロック解除など旧機種の基本的特徴を受け継ぎ、画面サイズはXSが5.8インチ、XS Maxは6.5インチとさらに大きくなった。21日に発売で、価格はXSが米国では999ドルに据え置かれ、日本では11万2,800円、XS Maxが米国1,099ドル、日本12万4,800円からとなっている。
液晶ディスプレイを採用し、10月26日発売の「iPhone XR(テンアール)」も同時に発表された。画面サイズは6.1インチ、価格は「8」と「8プラス」の間に抑えられ、米国は749ドル、日本は8万4,800円から。3機種とも画面が前面をほぼ覆いつくして見やすく、処理能力やバッテリーの持ちも改善され、新たなタッチ技術や写真編集ツールが加わった。
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表イベントで、「我々は大きな節目に達しようとしている。iOSを搭載した端末の出荷台数は20億台に迫る。」と説明し、「これは驚異的だ。iOSが我々の生活を変えた。」と強調した。
iPhoneはアップルを時価総額1兆ドル超の巨大企業に押し上げた。しかし、スマートフォン・メーカーとしては、サムスンに次ぐ2位の座を中国のファーウェイ(華為技術)に奪われ、3位に転落した。世界のスマホ市場が成熟期を迎える中で、さらに高額となったiPhone新機種の投入は、アップルが、成長が見込まれる大型画面スマホの需要を取り込み、高級機種の分野における同社の地位を固める狙いがある。
アップルはこの日同時に、腕時計型端末「アップルウォッチ」の第4世代に当たる最新機種「シリーズ4」も発表した。新モデルは大きくデザインが変わり、画面は30%以上大きくなって、心電図の記録、転倒検知システムなどの医療・健康管理機能が盛り込まれた。
転倒検知システムは、ユーザーが転倒した場合や、動きがない場合を検知し、救急サービスに連絡する機能であり、特に高齢者にとって重要な機能となる。「アップルウォッチ・シリーズ4」は21日から発売され、米国での価格は399ドルから。
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