【Globali】
メイ首相はEU離脱の件で保養中のマクロン大統領を訪問(2018/08/04)
8月3日の金曜日、英国のメイ首相と仏大統領マクロンは、大統領避暑公邸、ブレガンソン城塞で、非公式の会議を開始した。雰囲気は打ち解けたものであったが、話題は英国のEU離脱に関するもので真剣みのある会議となったもようである。メイ首相は、英国とUEの間でのEU離脱交渉が空回りしているのを打開しようとして、まずは仏大統領マクロンとの協議を開始した。
金曜日18:00(仏時間)にマクロンは大統領避暑公邸にメイ首相を迎い入れた。ブレガンソン城塞に外国の要人を迎え入れるのは、ミッテラン大統領時代(1985年)にドイツのコール首相、シラク大統領時代(2004年)にアルジェリアのブテフリカ大統領を招待した時以来の出来事である。
今回の会見では、18:15にメイ首相とマクロン大統領の会議の後、お互いの配偶者を交えての地中海のトルコ色の地中海を眺めてのデイナーが開催された。...
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金曜日18:00(仏時間)にマクロンは大統領避暑公邸にメイ首相を迎い入れた。ブレガンソン城塞に外国の要人を迎え入れるのは、ミッテラン大統領時代(1985年)にドイツのコール首相、シラク大統領時代(2004年)にアルジェリアのブテフリカ大統領を招待した時以来の出来事である。
今回の会見では、18:15にメイ首相とマクロン大統領の会議の後、お互いの配偶者を交えての地中海のトルコ色の地中海を眺めてのデイナーが開催された。仏大統領府によると、この会見は、メイ首相が英国のEU離脱における英国の立場と将来におけるEUとの関係を説明し、理解と協力を求めたい意図で開催された。仏大統領府から、この会議では共同会見は予定されていないし、UEの英国EU離脱ミッシェル・バルニエ担当委員長の交渉プロセスを補完するものでなく、あくまでも非公式の英国と仏間の意見交換であることが強調された。
なお、8月末には、英国とEU間のEU離脱協議が再開される。それを踏まえて、英国としては自国の言い分を弁護するため、EUの主要国に攻勢をかけ始めた。今週は英国の新任の外務大臣、ジェレミー・ハントと同じく新任のEU離脱担当大臣、ドミニック・ラーブが仏政府を訪問しており、金曜日はメイ首相自ら、マクロン大統領を避暑公邸に訪問するに至った。
今後も英国EU離脱交渉の成り行きから、目を離せない状況が続くものと予想される。
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