【Globali】
サウジアラビアは、タリバンに反乱を止め、カブール政府を承認するように要請する(2018/07/09)
サウジアラビアは、今週開催されるイスラム教の学者たちの会議で、前ぶれなくアフガニスタンのタリバンに対して反乱を停止し、カブール政府を承認するように強く要請するようである。
サウジアラビアは、今週の7月10日,11日にイスラム協力組織(OIC)と協賛でジェッダ市とメッカ市でアフガニスタンの和平、安全保障と和解に関するイスラム教の学者の国際的会議 (ULEMA 会議)を行う予定である。
なお、このような会議をサウジアラビアとOICのもとでアフガニスタンの内乱に関してタリバンの出席のもとでULEMA会議を開催するのは初めての試みである。
ところで、タリバン側は、アメリカがサウジアラビアを焚きつけてこの会議が計画され、会議を通じてアメリカの軍事介入とカブール政権を正当化し、反抗勢力、タリバンの弱体化を狙っているとして批判している。...
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サウジアラビアは、今週の7月10日,11日にイスラム協力組織(OIC)と協賛でジェッダ市とメッカ市でアフガニスタンの和平、安全保障と和解に関するイスラム教の学者の国際的会議 (ULEMA 会議)を行う予定である。
なお、このような会議をサウジアラビアとOICのもとでアフガニスタンの内乱に関してタリバンの出席のもとでULEMA会議を開催するのは初めての試みである。
ところで、タリバン側は、アメリカがサウジアラビアを焚きつけてこの会議が計画され、会議を通じてアメリカの軍事介入とカブール政権を正当化し、反抗勢力、タリバンの弱体化を狙っているとして批判している。
パキスタンの有力紙によると、会議の招待状はパキスタンとアフガニスタンのイスラム教の学者たちに送られている。なお、この学者たちはアフガニスタンの武装勢力(タリバン)はテロリストであるという意見で一致しており、招待状の発送元もOIC事務総長でもとサウジアラビアの大臣を務めたアルーオサイメンとなっており、いささか中立性が欠けた会議であることがうかがえる。
アフガニスタン問題の専門家によると、アフガニスタンでの内乱は宗教的、文化的、地政学な側面があるので、単なる会議の決定事項で内乱は簡単に終結しないとのことである。
ともあれ、会議の成り行きに注目したい。
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