この公式宣言は、今月、北朝鮮との歴史的サミットにより北朝鮮の核兵器の脅威が終結したと発言したにもかかわらず、出された。
22日に署名した大統領令のもと、経済制裁が引続き1年間延長されることになる。ジョージ・ブッシュ大統領が10年前に課した制裁を維持する形となった。北朝鮮の指導者や与党による米国資産の移転禁止は、北朝鮮のミサイル実験などを受け、オバマ大統領やトランプ大統領によりこれまでに数回にわたって延長されてきた。...
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この公式宣言は、今月、北朝鮮との歴史的サミットにより北朝鮮の核兵器の脅威が終結したと発言したにもかかわらず、出された。
22日に署名した大統領令のもと、経済制裁が引続き1年間延長されることになる。ジョージ・ブッシュ大統領が10年前に課した制裁を維持する形となった。北朝鮮の指導者や与党による米国資産の移転禁止は、北朝鮮のミサイル実験などを受け、オバマ大統領やトランプ大統領によりこれまでに数回にわたって延長されてきた。
「朝鮮半島における核兵器に使用可能な核分裂性物質の拡散の存在と危険性、および北朝鮮政府の行動と政策は、米国の国家安全保障、外交政策、経済に、並外れた、かつ特別な脅威を継続的に与えている」と大統領は記述している。
本件は6月26日に期限切れとなる現在の非常事態宣言の形式的な延長ではあったが、和やかに終わった米朝会談の10日後に、北朝鮮に対する厳しい批判を行ったことは注目に値する。首脳会談終了後、北朝鮮は核兵器を放棄し減速した経済に改革をもたらすことを真剣に考えているとトランプ大統領が金委員長を評価していたからだ。
トランプ大統領は首脳会談の翌日13日、次のように投稿している。「これで、私の就任当時よりも人々は安全に感じるだろう。北朝鮮からの核脅威はもはや存在しない。私が就任する以前、人々はアメリカが北朝鮮と戦争を起こすのではないかと思っていた。オバマ大統領は、北朝鮮は私たちの最大かつ最も危険な問題だと言っていた。もうそのようなことはない、今夜は安心してゆっくり眠れるぞ。」
ツイッターの自信に満ちた楽観的な表現は、金委員長に対する「若造のロケットマン」との揶揄や必要であれば「炎と怒り」で北朝鮮をけん制するといったこれまでの批判とはまったく正反対であった。
その後トランプ大統領が韓国との合同軍事演習を中止したことは、上院軍事委員会のジョン・マケイン委員長の強い反発を招いた。マケイン氏は声明で、「核・ミサイル計画、積極的な行動、卑劣な人権侵害を通じて、平和への最大の脅威となっているのは北朝鮮である。これを変える具体的な措置を北朝鮮が講じるまでは、譲歩を行わず、制裁を続けなければならない。」と述べた。
北朝鮮の国営メディアは、外交が段階的に進展しており、関係が改善されれば「制裁解除」にトランプ大統領が同意していると伝えている。
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