マルタ政府報道官は、移民救助に関して「マルタは調整や管轄する官庁ではない」と述べた。

SOSメディテラネの救助船アクエリアスには、イタリア海軍、同国の沿岸警備隊および民間貨物船が救助した400人が乗船しているという。...

マルタ政府報道官は、移民救助に関して「マルタは調整や管轄する官庁ではない」と述べた。

SOSメディテラネの救助船アクエリアスには、イタリア海軍、同国の沿岸警備隊および民間貨物船が救助した400人が乗船しているという。

救助船の乗組員は、9日夜、229人の移民を海洋および人身売買ボートから救助した。この中には123人の保護者同伴ではない子供および7人の妊婦がいた。SOSメディテラネは「私達の唯一の目的は、難しい条件下で昨日救助した人々を安全な港に運ぶことである」と声明で伝えている。

反移民「同盟」党のサルビーニ書記長はイタリアの副首相も務める。「マルタは誰も受け入れない。フランスは移民を国境で押し返し、スペインは武器で防衛している。本日より、イタリアも人身売買、そして不法移民ビジネスに「NO」と言う」とツイートした。

しかし、内務大臣は港に関する権限を有さないため、港の閉鎖が実現するかどうかは不明である。ナポリ市長は「資金はないが人命を救助する用意はある」と述べている。

前政権も昨年7月、地中海を渡って入国する移民増加を受け、港を閉鎖すると脅迫した。SOSメディテラネのマティルデ・オーヴィレイン広報担当官は、9日夜、救助船は「救助後受信した指示に従って北上して」いたと話した。ローマにある救助統合センターが指示を出した。救助船アクエリアスは依然安全な港に関する確定指示を待っている状態である。

国連によると、今年に入って少なくとも785人の移民が海を泳いで渡ろうとし命を落としている。