カナダの国歌「オー・カナダ」の歌詞の中には、男性性を示す「汝の息子(thy sons)」があるが、これを性的平等な 「我らすべて(all of us)」に変更する法案が上院採決で通過し、今後法制化されれば、平昌五輪では変更された国歌が流されるかも知れないという。
2月1日付カナダ『CBCニュース』は「上院が“オー・カナダ”の歌詞を性的平等に変更する法案を可決」との見出しで以下のように報道している。
下院では2016年に下院を通過していた国歌を性的平等に変更する法案が、保守派議員の反対を押さえ上院を可決。変更は「汝の息子(all thy)」の部分を「我らすべて(all of us)」にするもの。この法案は最初2016年にマウリル・ベルランガー議員(同年没)により提出され、今後はカナダ総督の同意を経て法制化される予定。...
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2月1日付カナダ『CBCニュース』は「上院が“オー・カナダ”の歌詞を性的平等に変更する法案を可決」との見出しで以下のように報道している。
下院では2016年に下院を通過していた国歌を性的平等に変更する法案が、保守派議員の反対を押さえ上院を可決。変更は「汝の息子(all thy)」の部分を「我らすべて(all of us)」にするもの。この法案は最初2016年にマウリル・ベルランガー議員(同年没)により提出され、今後はカナダ総督の同意を経て法制化される予定。
オー・カナダは1980年に公式な国歌となり、以前にも下院では差別的だとして「息子(sons)」という性別を削除することを求めた12法案が提出されていたが、どれも通過には至らなかった。反対する保守派は、ずっと前に亡くなった作詞家が書いた歌詞を変更するものではないとしていた。30年以上も活動したフランシス・ランキン上院議員は「たった二語の小さなことだが、大きなことだ。これからは誇りを持って歌える。」としている。
車いす競技の金メダリストは、平昌オリンピックに行った選手を羨んでいる。選手らは変更後の国歌を謳えるのである。「何度も表彰台に上がる名誉を得たが、「我らすべて」と歌う機会は与えられなかった。」と悔やむ。