最近、金価格が徐々に上昇してきており１オンス１２５０USドル（日本円で約１４万円）を超えた水準まで回復してきた。
金価格は２０１１年に１オンス１８００USドル（日本円で約２０万２千円）を突破してピークに達した後下落し、２０１５年１２月に１オンス１１００USドル（日本円で約１２万３千円）を下回り底値を付けた。

金価格は、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利と逆相関関係にある。 すなわち、実質金利が上がれば金価格は下がり、実質金利が下がれば金価格は上がる。
また、金は、有事の金と言われるように金融危機や戦争勃発等
による世界情勢の不安からリスク回避の安全資産としても買われる。

２０１７年金価格の上昇要因として、米国の財政赤字がある。
トランプ政権は、減税と財政支出増加を公言しており今後も債務が膨らむ可能性が高い。...

金価格は、名目金利からインフレ率を差し引いた実質金利と逆相関関係にある。 すなわち、実質金利が上がれば金価格は下がり、実質金利が下がれば金価格は上がる。
また、金は、有事の金と言われるように金融危機や戦争勃発等
による世界情勢の不安からリスク回避の安全資産としても買われる。

２０１７年金価格の上昇要因として、米国の財政赤字がある。
トランプ政権は、減税と財政支出増加を公言しており今後も債務が膨らむ可能性が高い。
その結果、財政赤字が拡大し、ドルの信用が下がりドル安が進行し、通貨の目減りを防ぐため金が買われるというシナリオが考えられる。

また、現状米連邦準備理事会のポストが３つ空席であり、トランプ大統領が今後の金利上昇を見越してドル高を抑制する目的でハト派メンバーを選出することによってインフレ率より金利水準が低く抑えられて実質金利が低下し金価格が上昇するというシナリオも考えられる。

さらに、今年欧州各国で選挙も控えておりEU分裂の危機が発生するかもしれないという政治リスクが存在する。
したがって、２０１６年８月につけた直近の高値１オンス１３４０ドル（日本円で約１５万円）を目指し上昇していくものと考える。