8月29日付
Globali「安倍首相、アフリカ開発会議を仕切る」の中で触れたとおり、安倍首相は、日本が主導し、アフリカ諸国の首脳が参加する第6回アフリカ開発会議(TICAD)について、アフリカでも影響力を増す中国との差別化を図るため、陣頭指揮を執って同会議に臨んでいる。一方、何かと日本への対抗意識を剥き出しにする中国は、安倍首相が、中国を貶めるために南シナ海問題を念頭にした海洋安全保障問題を挙げ、更には、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指すために国連安保理改革問題を持ち出すなど、私利私欲のために国際会議を利用した、と酷評した。しかし、かかる批判もものともせず安倍首相は、8月30日付【
時流;9/2の日ロ首脳会談の狙い】でも触れられているとおり、精力的に次なるターゲットのロシア対策に向かっている。なお、直近の世論調査では、安倍首相の任期の2018年を越えて、2020年東京オリンピックまで首相の地位に留まることを6割以上が望む結果が出ている。
8月30日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン氏の訪日は安倍氏との会談で決定か」
「●菅官房長官は8月30日、プーチン大統領の訪日は、今週末の安倍首相との会談で最終決定されようと発表。
●安倍首相は、9月2~3日にウラジオストックで開催される極東経済フォーラムに出席するが、その機会にプーチン大統領と会談予定。
●安倍首相は2012年12月に就任以来、数回にわたりロシアを訪問しているが、プーチン大統領はその間一度も訪日せず。...
全部読む
8月30日付米
『ロイター通信米国版』:「プーチン氏の訪日は安倍氏との会談で決定か」
「●菅官房長官は8月30日、プーチン大統領の訪日は、今週末の安倍首相との会談で最終決定されようと発表。
●安倍首相は、9月2~3日にウラジオストックで開催される極東経済フォーラムに出席するが、その機会にプーチン大統領と会談予定。
●安倍首相は2012年12月に就任以来、数回にわたりロシアを訪問しているが、プーチン大統領はその間一度も訪日せず。
●プーチン氏は、2014年に訪日計画があったが、ロシアのクリミア半島併合問題に対する欧米諸国の対ロシア経済制裁に日本が加わったことから、訪日を急きょ中止。
●菅氏は、北方領土問題が両国間に横たわっているが、日ロの経済協力強化という“新しいアプローチ”が重要だとコメント。」
同日付ロシア
『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「日本、北方領土問題で進展なくとも日ロ協力に邁進」
「●
『共同ニュース』は8月30日、日本政府は、北方領土問題の解決なくば経済協力はないとのこれまでのスタンスを改め、領土問題を絡めずに両国間の経済協力強化について深掘りする意向と報道。
●日ロ両国は、北方領土帰属問題で主張が真っ向から対立しており、第二次大戦後の平和条約が唯一未締結。」
8月29日付アジア
『オアナ・ニュース(アジア太平洋通信社機構)』(
『イタル・タス通信』記事引用):「日本政府、日ロ首脳が極東経済フォーラムの場で会談予定と発表」
「●菅長官は、両首脳間では、経済協力、プーチン氏の訪日、更には平和条約締結に向けての両国間の関係等、幅広い話題につき協議予定とコメント。」
一方、8月28日付米
『ロイター通信米国版』:「世論調査の結果、安倍首相が2020年東京オリンピック開催時まで留まることを望む人が過半数」
「●8月26~28日に行われた日経ビジネスの世論調査の結果、安倍内閣の支持率が62%と、直近2年で初めて60%越え。
●更に、安倍首相が、自民党総裁の任期(2期6年が限度)である2018年9月を越えて、2020年東京オリンピック開催時まで首相に留まることに60%以上が賛成。
●今月初めの調査より大幅アップしたことについて専門家は、多分にリオデジャネイロ・オリンピックでのメダル量産(金12個含め41個のメダル獲得)結果と、安倍首相がスーパーマリオに扮して同閉会式に出席した演出が効いたものとコメント。
●ただ、安倍首相が推進している“アベノミクス”と称される大胆金融政策には賛否が分かれ、特に日銀のマイナス金利政策は47%が評価せず。」
閉じる