10月9日付
『ロイター通信』:「ハロウィン用チョコが高値、グミやリコリス菓子で代用」:
ハロウィンのためにお菓子を買おうとする消費者は少し残念に思うかもしれない。市場調査会社「サーカナ」によると、米菓子メーカー各社は、ハロウィン用菓子へのチョコレート原料を減らし、より安価なグミやリコリス菓子で代用を図っているという。
グミやクリーム類代用は、チョコレート市場が縮小しているためで、チョコメーカーは、カカオ豆の高騰に直面しており、ニールセンIQによると、平均価格で2020年から40%以上上昇。...
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10月9日付
『ロイター通信』:「ハロウィン用チョコが高値、グミやリコリス菓子で代用」:
ハロウィンのためにお菓子を買おうとする消費者は少し残念に思うかもしれない。市場調査会社「サーカナ」によると、米菓子メーカー各社は、ハロウィン用菓子へのチョコレート原料を減らし、より安価なグミやリコリス菓子で代用を図っているという。
グミやクリーム類代用は、チョコレート市場が縮小しているためで、チョコメーカーは、カカオ豆の高騰に直面しており、ニールセンIQによると、平均価格で2020年から40%以上上昇。現在は落ち着きつつある食品の高騰にまさる勢いで高騰している。また、チョコレートより低価格な砂糖ベースの菓子価格も2桁の価格上昇となっている。
そこで菓子メーカーは、イースター時期と同様の戦略として、カカオをそれほど使用しない新商品の発表をイベント時期に充てている。苦戦を強いられているチョコ菓子最大手のハーシー社は、チョコ不使用菓子の成長に期待、先月はチョコ不使用菓子を2種類発売し、今後数ヶ月で更に菓子を発売する予定だという。
このように普段買い向けよりも、ハロウィン市場がより大きく、全米菓子協会によると、昨年、ハロウィン時期は最もお菓子が売れた時期であった。売上増をめざす菓子メーカーは、シーズン向け出荷を早めたり、ホリデーや誕生日等の特別なイベント向け商品に力を入れている。
10月8日付米『ABC』:「ハロウィン菓子の価格が恐ろしく高い」:
今年、米国人のハロウィン菓子への支出は約35億ドルになると予測されている。ハロウィンを23日後にひかえ、チョコレート等の菓子の価格が恐ろしいほどに高くなっている。
ウェルズ・ファーゴの最新レポートでは、菓子価格の高騰は一部には14%の生産減が見込まれるカカオ豆の不足によるものだという。
世界のカカオ生産の約7割は、西アフリカ産に依存しているが、過去2年間は気候の変動による被害で、需要を維持するために買い取り価格が上昇しているという。
今年のハロウィンシーズンの米国人の菓子支出額は約35億ドルと予測されるが、菓子の量は減らさざるを得ない。価格高騰への対策として、ターゲットやウォルマート等の大型スーパーではお得な大袋入りを提供している。
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