マクロン大統領は、旧東ドイツのドレスデンでの演説で「風向きの悪い風が欧州に吹いている。 ロシアは明日にも明後日にもやってくる。 EU諸国の国民は、ロシアに影響された極右政党と外部(ロシア)からの脅威に今こそ目を覚ます必要がある。」と訴えた。
45分間のEU議会議員選挙に向けた演説で、フランスのマクロン大統領が演壇に立ち、民主主義の防衛と欧州における言論の自由をフランス語で訴え、それに続いてドイツ語で通訳されるたびにドイツの聴衆からの喝采を受けた。...
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マクロン大統領は、旧東ドイツのドレスデンでの演説で「風向きの悪い風が欧州に吹いている。 ロシアは明日にも明後日にもやってくる。 EU諸国の国民は、ロシアに影響された極右政党と外部(ロシア)からの脅威に今こそ目を覚ます必要がある。」と訴えた。
45分間のEU議会議員選挙に向けた演説で、フランスのマクロン大統領が演壇に立ち、民主主義の防衛と欧州における言論の自由をフランス語で訴え、それに続いてドイツ語で通訳されるたびにドイツの聴衆からの喝采を受けた。
マクロン大統領の陣営は、6月9日のEU議会議員選挙には16%しか票を獲得できないと予想されており、極右政党のマリ・ル・ペン党首の率いる国民統一政党に対して苦戦を強いられている。予想では、極右政党が現在の2倍の投票を獲得するものと予想されている。
マクロン大統領は、さらに数千人の若いドイツ人、チェコ人、ポーランド人およびフランク・ブァルター・シュタインマイヤー ドイツ連邦大統領を前にして、「ロシアによるウクライナへの侵攻から2年余り経過した現在、欧州は前代未聞の時期を迎えている。すなわち、防衛とセキュリティを自らの問題として捉える必要に迫られている。」と付け加えた。さらに、「旧東ドイツ地域は、20世紀の半分(45年間)をソビエト連邦の支配下で甘んじたが、1989年のベルリンの壁の崩壊自分たちの国を再構築して新しい道を歩んできた。」と称賛した。
なお、マクロン大統領の旧東ドイツ(RDA)地域への訪問は、1989年のミッテラン大統領以来となる。この地域のザックス州では極右政党(AfD)の勢力圏で知られていて、長い間、西側との関係が閉ざされていたために、ポピュリズム的な傾向とロシアとの関係復帰を希望する声が強い。
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