IUCN総括理事長のグレテル・アギラ――氏はコミュニケで、「マングローブの保護の観点から、世界に生息するマングローブのエコシステムの評価を行った。」と説明した。さらに、「マングローブは、陸地と海の境界域の海面上に群をなして生息しており、その生息環境は非常に重要となっている、同時に、周辺に生活する数百万人の人間たちの生活環境にとっても重要となっている。...

IUCN総括理事長のグレテル・アギラ――氏はコミュニケで、「マングローブの保護の観点から、世界に生息するマングローブのエコシステムの評価を行った。」と説明した。さらに、「マングローブは、陸地と海の境界域の海面上に群をなして生息しており、その生息環境は非常に重要となっている、同時に、周辺に生活する数百万人の人間たちの生活環境にとっても重要となっている。」と追記した。

‘世界生物多様性の日’の5月22日に発表されたIUCNの研究報告書によると、50％に相当するマングローブのエコシステムが崩壊の危機にあり、その中の20％が著しく崩壊しており、絶滅の危機にあるという。

世界の沿岸地帯の15％が、マングローブでおおわれていて、その総面積は、約15万km2となり、主に熱帯、亜熱帯、および気温の高い温帯地域の海岸線に沿って繁殖している。

報告書によると、気候変動が、海面水位の上昇をもたらし、全マングローブ、エコシステムの１/３の崩壊要因になると指摘している。さらに、現在のペースで海面上昇すると、マングローブの生息する全面積の25％が、今後50年間で海面に沈むと警告している。

さらに、マングローブのエコシステム崩壊が著しい地域として、北西大西洋、北インド洋、紅海、南シナ海、中東のアデン湾の各沿岸地域を指摘している。