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【Globali】
EU:ウクライナからの農産物輸入量制限に関しての妥協案を採択(2024/03/29)
『フランス国際ラジオ局』3月28日付けによると、ブルッセルのEU27カ国の大使が3月27日水曜日、会合に参加し、ウクライナにとって有益となる関税の免除特権を延長することに同意した。但し、品目のうち、ウクライナからの食料品輸入については、EU諸国の農民の怒りを抑えるために輸入量に制限を設けることを決定した。
EU諸国は、ウクライナ戦争が始まって以降の2022年6月からウクライナからの輸入製品に対しては関税を免除してきたが、毎年ごとにこの措置を更新する必要があった。なお、EU議会議員の選挙が迫っている中で、多くのEU加盟国は、農民たちの怒りを鎮めるために特に穀物輸入量の上限値を設定して審議を進めてきたが、上限値の決め方についてまとまらず、この案件は先週水曜日から1週間、暗礁に乗り上げていた。
これまでフランスとポーランドが、真っ先に名乗りを挙げ、次々と条件を突き付け、ウクライナからの食品輸入量の上限値を設けることを提案したが、上限値の設定方法で折り合わなかった。...
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EU諸国は、ウクライナ戦争が始まって以降の2022年6月からウクライナからの輸入製品に対しては関税を免除してきたが、毎年ごとにこの措置を更新する必要があった。なお、EU議会議員の選挙が迫っている中で、多くのEU加盟国は、農民たちの怒りを鎮めるために特に穀物輸入量の上限値を設定して審議を進めてきたが、上限値の決め方についてまとまらず、この案件は先週水曜日から1週間、暗礁に乗り上げていた。
これまでフランスとポーランドが、真っ先に名乗りを挙げ、次々と条件を突き付け、ウクライナからの食品輸入量の上限値を設けることを提案したが、上限値の設定方法で折り合わなかった。しかし、今週になって上限値を下げることでようやく各国の同意に成功した。すなわち、輸入量の少なかった2021年7月から、現在までのウクライナからの輸入量の平均値を上限値とすることで上限値を下げることとなった。しかし、フランスとポーランドは、小麦と大麦をウクライナからの輸入量上限値規定を適用するカテゴリーに含めることには成功しなかった。
なお、次の7品目が、関税免除の適用を受け、ウクライナからの輸入量上限値の制限を受けることとなった。鶏卵と鶏肉、砂糖と蜂蜜、燕麦とトウモロコシ、麦の粗紛、すなわち脱穀シリアル
なお、ドイツの農業大臣によると、現状、下がっている小麦価格はウクライナからの輸入と無関係であるという。 その他の食品については、もしウクライナからの輸入がEUの少なくとも1カ国の市場に悪影響する場合は、全てのウクライナからの食品輸入量は、一斉に上限値までに制限される。これが、緊急時のストッパーシステムになるという。
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