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【Globali】
アルゼンチン:新たな財政破綻の悪循環が予想される
3月26日付け 『フランス国際ラジオ局(RFI)』によると、アルゼンチンが財政破綻に追い込まれるかについて論評している。国や企業の安定性に関する格付け会社’フィッチ‘は、アルゼンチンのドル建ての負債拡大により格付けをCランク(財政破綻を起こす手前の段階)に落とした。
アルゼンチンでは外貨準備高の欠乏が慢性的な問題となっている。とりわけ、数か月間の記録破りの干ばつにより農産物の収穫量が減少している。ロサリオ証券取引所のカルザダ研究主任は、小麦、トウモロコシと大豆の総収穫量が昨年度に比べ、38%減少するものと予想している。カルザダ氏によると、アルゼンチンでは38%収穫減少は、200~210億ドル(=約2.4~2.5兆円)の損失となり国際通貨基金IMFによるとアルゼンチンのGDPの約3%に相当し、それだけ事態は深刻だという。...
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アルゼンチンでは外貨準備高の欠乏が慢性的な問題となっている。とりわけ、数か月間の記録破りの干ばつにより農産物の収穫量が減少している。ロサリオ証券取引所のカルザダ研究主任は、小麦、トウモロコシと大豆の総収穫量が昨年度に比べ、38%減少するものと予想している。カルザダ氏によると、アルゼンチンでは38%収穫減少は、200~210億ドル(=約2.4~2.5兆円)の損失となり国際通貨基金IMFによるとアルゼンチンのGDPの約3%に相当し、それだけ事態は深刻だという。
GDPの3%に相当する国際的な穀物市場での売り上げ量減少により2022年度のアルゼンチンからの輸出量は従来の半分となった。
アルゼンチンからの輸出量の減少額は、金額的には150~160億ドル(=約2~2.1兆円)となる。そのため、損失額は外貨の乏しいアルゼンチンにとって膨大な額で、すでに危険な状況にあり、さらに悪化することも懸念されている。
アルゼンチンの公的機関のドル負債をペソに換算して支払うことは、40億ドル相当の負債から解放されることになる。 政府としては、これをテコにしてアルゼンチンの通貨価値の下落を抑える政策を組むことができると目論んでいる。
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