マルグレーテ王女は英国のエリザベスII女王と同様、ビクトリア女王の遠い孫に相当しているが、1972年1月14日、父のフレゼリク9世の死去の後に王位を継承してから今年で在位50年を迎えた。
9月8日木曜日は、エリザベス女王の死去によりデンマークのアマリエンボルク宮殿で半旗が掲げられ、在位50年を祝うために当初予定されていた祝典はキャンセルされた。 マルグレーテ王女は英国のチャールズIII新国王に宛てた手紙で、故エリザベス女王が対するこれまでの敬愛の念とヨーロッパ王室の中で常に大きな影響を与えた存在であったことを伝えている。...
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マルグレーテ王女は英国のエリザベスII女王と同様、ビクトリア女王の遠い孫に相当しているが、1972年1月14日、父のフレゼリク9世の死去の後に王位を継承してから今年で在位50年を迎えた。
9月8日木曜日は、エリザベス女王の死去によりデンマークのアマリエンボルク宮殿で半旗が掲げられ、在位50年を祝うために当初予定されていた祝典はキャンセルされた。 マルグレーテ王女は英国のチャールズIII新国王に宛てた手紙で、故エリザベス女王が対するこれまでの敬愛の念とヨーロッパ王室の中で常に大きな影響を与えた存在であったことを伝えている。
ところで、マルグレーテ王女は故エリザベス女王と共通するところが多い。
例えば、82歳という高齢でありながら、常々退位することを拒否している。
さらに、マルグレーテ王女には伴侶として、フランス、ジロンド県出身のヘンリック王配と暮らしていたが、王配は痴ほう症となり、2018年に他界している。
さらにマルグレーテ王女は、ソルボンヌ大学で学んだ経歴を持ち、故エリザベス女王と同様、フランス語に堪能だという。
マルグレート王女も第2次大戦中の1940年、ナチスドイツ占領下のデンマークで生まれ、童話の翻訳や挿絵画家としての才能を発揮するとともに、文化、芸術活動の振興にも努める傍ら、ドゴール大統領など、多くの国家元首との交流も経験している。
なお、マルグレーテ王女の死後は長男のフレデリック王子が王位を継承することとなっているが、デンマーク王室に詳しい専門家によると、デンマークにおける王室の人気はマルグレーテ王女に偏っているので、今後の王室の存続に疑問視する見方も多いという。
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