ファイザー社はバイオンテック社と共同開発したコビッド19感染防止ワクチンの商業化で成功したが、今回はコビッド19感染した患者に対する経口治療薬の認可を11月17日にFDAに対して申請している。
FDAの許可が下りれば、コビッド19感染の初期兆候が認められた患者に容易に自宅で経口薬を服用させることができる。そのため、米国政府としては経口薬が感染拡大をくい止める重要な手段になるものと見做し、FDA承認が早期に下りることを期待している。...
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ファイザー社はバイオンテック社と共同開発したコビッド19感染防止ワクチンの商業化で成功したが、今回はコビッド19感染した患者に対する経口治療薬の認可を11月17日にFDAに対して申請している。
FDAの許可が下りれば、コビッド19感染の初期兆候が認められた患者に容易に自宅で経口薬を服用させることができる。そのため、米国政府としては経口薬が感染拡大をくい止める重要な手段になるものと見做し、FDA承認が早期に下りることを期待している。
バイデン大統領は公式発表で「FDAの認可はまだ下りていないが、認可されれば直ぐに米国国民に供給体制を取れるようにファイザー社への先行発注を行った。」と述べた。さらに、「コビッド19感染患者には無償でコビッド19感染経口治療薬を提供する。」と約束している。
ファイザー社のコビッド19感染治療薬は「Paxlovid」(パックスロビッド)の名で商業化される予定で、ファイザー社によるコビッド19感染した重症化リスクの高い患者たちへ服用させた臨床試験によると、感染症の兆候が現れてから3日後に服用することにより、入院や死亡から免れる確率は89%であることが立証された。バックスロビッドはウイルス増殖力を減少させる働きがあり、感染症に対する強力な治療効果を発揮するという。
一方、米国の製薬会社メルクは、ファイザー社と同様にコビッド19感染治療薬「molnupiravir」(モルヌピラビル)を開発しており、11月初めには英国で使用認可を所得し、11月30日にはメルクのコビッド19感染治療薬の米国での使用許可に関してFDAで会議が行われるという。米国政府はメルク社の治療薬についてもすでに310万回分購入している。
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