9月末の温暖な気候の続く中で建設企業は80本の風力発電ユニット用の鋼鉄製基礎を陸から12~20kmの距離の沖に設置し、78km2の広域に分散配置している。
工事用の船には各々役割分担があって、ケーブル船、ケーブル接続仕上げ船などと伸縮可能な足を持っている大型プラットフォーム船で構成され、プラットフォーム船では海底13~25mに杭を打ち込むことができる。「これは、あたかも釘を油圧ハンマーで打ち付けているようなものだ。...
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9月末の温暖な気候の続く中で建設企業は80本の風力発電ユニット用の鋼鉄製基礎を陸から12~20kmの距離の沖に設置し、78km2の広域に分散配置している。
工事用の船には各々役割分担があって、ケーブル船、ケーブル接続仕上げ船などと伸縮可能な足を持っている大型プラットフォーム船で構成され、プラットフォーム船では海底13~25mに杭を打ち込むことができる。「これは、あたかも釘を油圧ハンマーで打ち付けているようなものだ。」とフランス電力公社(EDF)の再生可能エネルギープロジェクトの責任者は説明した。
80本の風力発電基礎の中心位置に変電所が設置され、各風力発電ユニットからの電力を集め、それらの電力を陸上に半埋設ケーブル経由で送電する。
来年の春に風車の高さを含めた153m高さの巨大風力発電所が設置され480MW容量の発電が開始され、70万人分の電力を供給することが予定されている。
海上の風力発電基地が完成するのを待つ間、赤い風車が港で据え付けられ、風車製造企業のGE社設計による接続ターミナル(ハブ)でテストを行うという。 すなわちプロジェクトの責任者のシャルロペン氏によると、港の風力発電設備で海上設備での発電環境を再現し、高圧電流の送電テストを行うという。
フランスの当面の目標としては、来年の5月中旬には電力生産を開始し、来年2022年の末には一般送電を開始する。デンマークで最初の風力発電基地が運転開始してから遅れること30年、2800㎞もの海岸線を持ちながらも、ようやくフランスでの最初の風力発電が来年開始される。オフショア風力発電についてはスカンジナビア諸国のみならず、英国やドイツなども実用化しており、フランスに比べてかなり先行しているという。
日本でのオフショア風力発電については2022年に秋田港と能代港内で各140MW規模が運転開始予定である。
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