この売上高は、ファイザー社が5月に予測した売上高の260億ドル(=約2.9兆円)を大きく超える額となる。ちなみにファイザー社と同様、コビッド19感染防止のワクチンを開発し、販売しているジョンソン&ジョンソン(J&J)社と比較すると、J&J社は、コビッド19感染防止ワクチンで25億ドル(=約2750億円)の利益を見込んでいる。
ファイザー社とバイオンテック共同開発ワクチンが目覚しい成功を収めたのに対し、競合他社のJ&J社とアストラゼネカ社もコビッド19感染流行時における割引なしの実費精算でワクチンの売り上げを伸ばしている。...
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この売上高は、ファイザー社が5月に予測した売上高の260億ドル(=約2.9兆円)を大きく超える額となる。ちなみにファイザー社と同様、コビッド19感染防止のワクチンを開発し、販売しているジョンソン&ジョンソン(J&J)社と比較すると、J&J社は、コビッド19感染防止ワクチンで25億ドル(=約2750億円)の利益を見込んでいる。
ファイザー社とバイオンテック共同開発ワクチンが目覚しい成功を収めたのに対し、競合他社のJ&J社とアストラゼネカ社もコビッド19感染流行時における割引なしの実費精算でワクチンの売り上げを伸ばしている。
ファイザー社のブルラ会長は、第2番目の4半期の財務報告の中で、「バイオンテック社と共同でのワクチン開発の迅速さやワクチンの薬効の確かさについては世界で高く評価され画期的であった。 さらに、世界規模で広範な地域に合計10億人分以上のワクチンを提供できたことは光栄である。」と述べている。
世界中で盛んになっているワクチン接種キャンペーンによりファイザー・グループはワクチンの受注を増やし、現在の所、合計21億人分のワクチンを追加受注している。なお、ファイザー・グループへのワクチン受注は今後も増加すると予測されている。とりわけ、同グループは、感染力の強いデルタ種のコビッド19ウイルス感染がアジアとアフリカ諸国でまん延し、欧米諸国も感染者数が再拡大している中でワクチンの効果を高めるため、3回目の接種を推奨している。
同グループの臨床試験によると、3回目の接種によりデルタ株に対して2回接種に比べ若者に対しては5倍の感染防止効果があり、高齢者に対しては11倍の感染防止効果があるという。
今後、同グループは米国や欧州の保健衛生当局に3回目のワクチン投与に関する許可申請を行う計画だという。
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