3月31日付
『AP通信』:「処理水放出の懸念払拭のため中国で専門家協議、日本が公表」:
31日日本は、原発処理水の海洋放出への中国の懸念を払拭すべく、中国側の専門家と協議したと発表した。
処理水放出は、漁業団体や、中国が全面的な海産物の輸入を禁止する等、隣国からの反対にあっている。この中国の動きにより、ホタテ養殖業者や輸出業者は多大な影響を受けている。
外務省によると、中国北東部の大連で行われた協議で、日本当局は、計画どおりに実行されている安全な海洋放出に関して「科学に基づく」説明を行ったという。...
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3月31日付
『AP通信』:「処理水放出の懸念払拭のため中国で専門家協議、日本が公表」:
31日日本は、原発処理水の海洋放出への中国の懸念を払拭すべく、中国側の専門家と協議したと発表した。
処理水放出は、漁業団体や、中国が全面的な海産物の輸入を禁止する等、隣国からの反対にあっている。この中国の動きにより、ホタテ養殖業者や輸出業者は多大な影響を受けている。
外務省によると、中国北東部の大連で行われた協議で、日本当局は、計画どおりに実行されている安全な海洋放出に関して「科学に基づく」説明を行ったという。
岸田総理と習金平主席は、11月の首脳会談で、専門家による科学的協議を行うことで合意し、何度も非公式会合を行ってきた。外務省による31日の声明は、これに関する初の公式発表となった。
関係者によると、専門家が「技術的問題」に関して意見交換したとするが、透明性の重要性を強調する一方、中国側の見解や、意見対立が緩和したのか等、詳細への言及はなされていない。
協議は、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・マリアーノ事務局長が3月中旬に原子炉を視察し、現状の放水の安全性を確認した直後となった。
同日付星『The Straits Times』(AFP通信):「福島の放水で日中の専門家が協議」:
外務省によると、日中の専門家が福島原発事故の処理水に関する協議を行った。このような協議は、昨年海洋への処理水放出が始まって以来初となる。
日本と中国は、2011年のメルトダウン以降、原子炉を冷却するために使われた処理水を巡り対立が続いている。日本は処理の安全性を主張したが、中国は放水を批判し、海産物の輸入禁止を行った。
外務省の声明によると、日中の専門家による対話は30日に中国の大連で開かれ、技術的問題に関する意見交換が行われたという。
中国は海洋を「下水扱い」していると批判したが、日本は国連原子力機関(IAEA)の見解を裏付けとし、放水の安全性を主張している。
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