米国・トランプ大統領・ボルトン大統領補佐官を解任(9月11日)
米国・トランプ大統領はツイッターで、ホワイトハウスで安全保障政策を担当する保守強硬派・ボルトン大統領補佐官の解任を明らかにした。
ボルトンは去年、大統領補佐官に起用された後、オバマ前政権が各国との間で結んだイラン核合意からの離脱を推進した。
トランプ大統領が北朝鮮との対話路線に転じる中、北朝鮮政策を巡る意見の違いが指摘され、6月の米朝首脳会談には同行しなかった。
イランやアフガニスタンへの対応を巡っても、トランプ大統領やポンペイオ国務長官と意見の隔たりがあったと伝えられており、今後の安全保障政策に影響を与えるものとみられる。...
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米国・トランプ大統領はツイッターで、ホワイトハウスで安全保障政策を担当する保守強硬派・ボルトン大統領補佐官の解任を明らかにした。
ボルトンは去年、大統領補佐官に起用された後、オバマ前政権が各国との間で結んだイラン核合意からの離脱を推進した。
トランプ大統領が北朝鮮との対話路線に転じる中、北朝鮮政策を巡る意見の違いが指摘され、6月の米朝首脳会談には同行しなかった。
イランやアフガニスタンへの対応を巡っても、トランプ大統領やポンペイオ国務長官と意見の隔たりがあったと伝えられており、今後の安全保障政策に影響を与えるものとみられる。
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建国71周年:大規模行事なし(9月10日)
~10日朝にはまたも飛翔体発射~
9日に北朝鮮は政権樹立71周年を迎えた。昨年の70周年には各国要人を招いて閲兵式やマスゲームなども行われたが、今年は大規模な行事は行われなかった。直前の台風13号の来襲の被害が大きかったことも、大規模行事が行われなかった要因とみられる。「労働新聞」など北朝鮮国内向けメディアでは、金正恩委員長の陣頭指揮の下、台風の被害を最小限に食い止めたとして、最高指導者の指導と献身を強調し、国内の団結を促した。...
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~10日朝にはまたも飛翔体発射~
9日に北朝鮮は政権樹立71周年を迎えた。昨年の70周年には各国要人を招いて閲兵式やマスゲームなども行われたが、今年は大規模な行事は行われなかった。直前の台風13号の来襲の被害が大きかったことも、大規模行事が行われなかった要因とみられる。「労働新聞」など北朝鮮国内向けメディアでは、金正恩委員長の陣頭指揮の下、台風の被害を最小限に食い止めたとして、最高指導者の指導と献身を強調し、国内の団結を促した。中国やロシアなどからは祝電が寄せられた。
中国からの祝電では、習近平総書記は、北朝鮮が労働党の指導の下、社会主義革命と建設事業を進展させ、朝鮮の社会主義事業が偉大な成就を成し遂げたことに祝意を示した。また中朝の伝統的な友誼がさらに発展するようにとも述べている。
一方9日、北朝鮮の崔善姫第一外務次官は「9月下旬に米国と包括的な討議をする用意がある」と表明した。さらに「米国が受け入れ可能な対案を持ってくると信じている」として、こうした提案がなければ取引の幕を下ろすこともあり得る、と米国を牽制した。
米国との対話を希望する一方で、政権樹立記念日から一夜明けた10日朝には、またも北朝鮮は2発の飛翔体を発射した。今年になってからは9回目となり、米韓合同軍事演習が終わってからも2回目となる。
米国に対話をよびかけながら、一方で米国の忍耐力を試すような挑発的行動を北朝鮮は取り続けている。果たして米国の大統領選挙戦が本格化する前に米朝対話を行うことはできるのか。
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韓国軍“北朝鮮・8度目となる飛しょう体を2回発射”(9月10日)
韓国軍合同参謀本部は北朝鮮がきょう午前、西部から東の方向に飛しょう体を2回発射したと発表した。
韓国軍は米国軍と共に詳しい情報の収集分析を急いでいる。
防衛省関係者は「けさ北朝鮮から飛しょう体が発射された」との情報が入っているという。
いまのところ日本への直接影響はないとみられ、防衛省が情報収集を続けている。
北朝鮮:台風13号の被害甚大(9月9日)
8日の朝鮮中央通信が、朝鮮国家緊急災害委員会の統計報道を引用して伝えるところによると、7日に朝鮮半島を南から北にむけて縦断した台風13号によって、北朝鮮も甚大な被害を受けたことを明らかにした。
死者は5名、負傷者は3名であり、21棟の住宅、15棟の公共建築物が倒壊あるいは浸水した。このなかには460戸の住宅が含まれる。農地4万6200ヘクタールにも浸水の被害が及んでいる。
今後被害状況が明らかになるにつれ、被害の範囲が大きくなる可能性もある。...
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8日の朝鮮中央通信が、朝鮮国家緊急災害委員会の統計報道を引用して伝えるところによると、7日に朝鮮半島を南から北にむけて縦断した台風13号によって、北朝鮮も甚大な被害を受けたことを明らかにした。
死者は5名、負傷者は3名であり、21棟の住宅、15棟の公共建築物が倒壊あるいは浸水した。このなかには460戸の住宅が含まれる。農地4万6200ヘクタールにも浸水の被害が及んでいる。
今後被害状況が明らかになるにつれ、被害の範囲が大きくなる可能性もある。
台風13号が特大の台風であったことから、6日には労働党中央軍事委員会が非常拡大会議を開催し、道・市・郡の党で、人民の生命・財産を保護するための事前対策をとることが要請されていた。
9月9日は北朝鮮の政権樹立日であるが、本年が71周年であることから、昨年の70周年のときとは異なり、大規模な記念行事などは予定されていなかったものと思われるが、台風被害もあり、大きな行事は行われなかった模様。
また農業インフラが貧弱な北朝鮮では、毎年台風による農業被害が深刻であるが、本年も食糧不足に大きな影響を与えることになろう。
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王毅外相訪朝:香港問題も議題に(9月3日)
9月2日、訪朝中の王毅外相は、北朝鮮の李容浩外相と会談した。9月3日の「人民日報(海外版)」が伝えた。
王毅外相は今年は中朝の国交樹立70周年であり、習近平総書記の訪朝の成功の下、両国関係が、新しい時代に入ったことを意味しているとと述べ、さらに国際舞台では密接に連絡を取り合い、両党両国の最高指導者の意思と双方の共同行動に転化し、中朝の関係をさらに良く発展させようと述べた。
李容浩外相は昨年来金正恩委員長が4回訪中し、習近平総書記が2ヶ月前に訪朝を成功させ、朝中の最高指導者が1年で5回も会談したことは、朝中の伝統的友誼と協力の新時代が始まることを意味している、王毅外相の訪朝は、朝中国交樹立70周年を祝う行動の重要な出来事になると述べた。...
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9月2日、訪朝中の王毅外相は、北朝鮮の李容浩外相と会談した。9月3日の「人民日報(海外版)」が伝えた。
王毅外相は今年は中朝の国交樹立70周年であり、習近平総書記の訪朝の成功の下、両国関係が、新しい時代に入ったことを意味しているとと述べ、さらに国際舞台では密接に連絡を取り合い、両党両国の最高指導者の意思と双方の共同行動に転化し、中朝の関係をさらに良く発展させようと述べた。
李容浩外相は昨年来金正恩委員長が4回訪中し、習近平総書記が2ヶ月前に訪朝を成功させ、朝中の最高指導者が1年で5回も会談したことは、朝中の伝統的友誼と協力の新時代が始まることを意味している、王毅外相の訪朝は、朝中国交樹立70周年を祝う行動の重要な出来事になると述べた。
さらに王毅外相は香港情勢に関する中国の立場を説明した。これに対し、李容浩外相は、朝鮮はこれまで何度も香港問題に対する朝鮮の立場を表明しているが、改めて言えば、香港は中国の香港であり、外部の勢力は干渉はできない、朝鮮は中国の一国ニ制度を支持していると述べた。
国交樹立70周年を前に王毅外相が訪朝するのは、自然な流れではあるが、そこで香港問題を取り上げ、さらに人民日報が報道するのは異例である。香港問題を抑え込むことに、中国が、国際社会の中で支持を得ようとしていることを表しているようだ。北朝鮮は例えば8月13日の「労働新聞」で、香港問題に対し、中国を支持する記事を掲載している。
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