北朝鮮が今年3度目のミサイル発射した意味を考える(3月21日)
(北朝鮮が今年3度目のミサイル発射)
韓国軍によると、北朝鮮は21日午前、北西部のピョンアン(平安)北道から日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した。海上保安庁によると日本の排他的経済水域の外に落下したと見られている。この飛翔体が弾道ミサイルであった場合には2020年に入ってから3度目の発射となる。日本政府は、「国連安全保障理事会の決議に違反しており、極めて遺憾だ」として、北朝鮮に厳重に抗議した。...
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(北朝鮮が今年3度目のミサイル発射)
韓国軍によると、北朝鮮は21日午前、北西部のピョンアン(平安)北道から日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔体2発を発射した。海上保安庁によると日本の排他的経済水域の外に落下したと見られている。この飛翔体が弾道ミサイルであった場合には2020年に入ってから3度目の発射となる。日本政府は、「国連安全保障理事会の決議に違反しており、極めて遺憾だ」として、北朝鮮に厳重に抗議した。また、総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室で情報を集約するとともに、緊急参集チームを招集して今後の対応を協議している。北朝鮮はなぜ世界が新型コロナウイルスの脅威に対峙しているこのタイミングで発射を行ったのか、様々な説が取りざたされている。まず1つ目は、北朝鮮は「新型コロナウイルス患者は我が国には1人もいない」と主張しているが、実は新型コロナウイルスが広まっていて、社会不安が高まっており、体制の引き締めのためにミサイルを発射したという説が考えられる。在韓米軍のエイブラムス司令官は記者会見で、北朝鮮軍が最近まで約1カ月にわたり活動を停止していたことを例に挙げ、「閉鎖国家なので断言することはできないが、感染者がいるものと確信している」と語っている。2つ目は北朝鮮軍が能力を依然として維持しているということを世界に示す狙いだったという説が考えらる。3つ目は新型コロナウイルスに人々の意識が向いている隙を突いて北朝鮮が韓国侵攻を目論んでいるとの説もある。4つ目は新型コロナの国内侵入を防ぐため中国人の入国を拒否した北朝鮮であるが、貿易の9割以上を中国に依存している為に非常に苦しい状態に置かれており、そのSOSの意味でミサイルを撃ったという説まである。どうやら我々は新型コロナウイルス拡散の脅威以外にも北朝鮮の脅威についても注視していく必要がありそうだ。
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北朝鮮・弾道ミサイル複数発射・政府“排他的経済水域外に落下”推定(3月21日)
政府は今朝、北朝鮮が、複数の弾道ミサイルとみられるものを発射し、いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外側に落下したと推定されると発表した。
日本政府の発表によると、北朝鮮は今朝6時45分ごろから50分頃、北朝鮮の西岸から、複数の弾道ミサイルとみられるものを東の方向に発射し、6時50分頃から55分頃に、北朝鮮の東北部の沿岸付近に落下したと推定されるという。
いずれも落下したのは、日本のEEZ(排他的経済水域)の外側と推定され、航空機や船舶への被害などは確認されていない。...
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政府は今朝、北朝鮮が、複数の弾道ミサイルとみられるものを発射し、いずれも日本のEEZ(排他的経済水域)の外側に落下したと推定されると発表した。
日本政府の発表によると、北朝鮮は今朝6時45分ごろから50分頃、北朝鮮の西岸から、複数の弾道ミサイルとみられるものを東の方向に発射し、6時50分頃から55分頃に、北朝鮮の東北部の沿岸付近に落下したと推定されるという。
いずれも落下したのは、日本のEEZ(排他的経済水域)の外側と推定され、航空機や船舶への被害などは確認されていない。
韓国軍の合同参謀本部は、飛しょう体は北西部のピョンアン(平安)北道から2発発射され、短距離弾道ミサイルと推定され、飛行距離は約410キロ、高度は約50キロだったということで、米韓両軍が詳しい分析を進めている。
発射は今年に入って3回目となるが、西側からの発射は今回が初めてである。
河野防衛相は「国際社会に対する明確な脅威であり挑戦だ。北朝鮮でも新型コロナウイルスが広まっているという報道もあるので、体制の引き締めにこうしたことを使っている可能性はある」と述べた。
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北朝鮮、飛翔体発射:今月3度目(3月21日)
韓国軍の合同参謀本部は、21日朝、北朝鮮が平安北道地域から日本海に向けて、飛翔体2発を発射したと発表した。短距離弾道ミサイルと推定されるという。韓国軍は本日発射した飛翔体の飛行距離や高度などを詳細に分析している。
北朝鮮のこれまでの発射実験では、発射間隔を短縮し、反撃されにくくするなど、性能を向上させていったが、今回の発射実験の目的が何だったのかも探っていく必要がある。
北朝鮮は今月2日および9日に超大型放射砲(ロケット砲)を発射し、今月に入って3回目の発射実験となる。...
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韓国軍の合同参謀本部は、21日朝、北朝鮮が平安北道地域から日本海に向けて、飛翔体2発を発射したと発表した。短距離弾道ミサイルと推定されるという。韓国軍は本日発射した飛翔体の飛行距離や高度などを詳細に分析している。
北朝鮮のこれまでの発射実験では、発射間隔を短縮し、反撃されにくくするなど、性能を向上させていったが、今回の発射実験の目的が何だったのかも探っていく必要がある。
北朝鮮は今月2日および9日に超大型放射砲(ロケット砲)を発射し、今月に入って3回目の発射実験となる。国内では新型コロナウィルスへの厳戒体制がとられ、人々が不自由な生活や食糧の調達困難などの耐乏生活を強いられるなか、発射実験を繰り返す狙いは何なのか。外部に敵がいるから、耐乏生活は仕方がないと人々を納得させようとしているのか。世界中でコロナウィルスの対応にてんやわんやになっているなかで、北朝鮮を忘れさせないぞ、ということなのか。あるいは4月10日から開催される最高人民会議を前に強調すべき実績をつくっておこうということなのかもしれない。
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北朝鮮の学校、4月15日に再開か~なお続く国境封鎖~(3月19日)
2月28日に幼稚園から大学までの各学校の冬休みの延長が決定されていた北朝鮮であるが、新学期は4月15日になる模様である。ただ4月15日は太陽節(金日成主席の誕生日)で記念行事などが行われると思われることから、授業再開は1日ずれることになるかもしれない。北朝鮮で新型コロナウィルスの罹患者がいないというにしては、閉校期間はずいぶん長いことになる。
また北朝鮮では、外国人の隔離が解かれ、7000人ともいわれた人々の隔離も一部とかれたと発表があり、ようやく日常生活が戻ってきたようであるが、国内の移動禁止や、中朝を含む国境の封鎖はとかれていない。...
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2月28日に幼稚園から大学までの各学校の冬休みの延長が決定されていた北朝鮮であるが、新学期は4月15日になる模様である。ただ4月15日は太陽節(金日成主席の誕生日)で記念行事などが行われると思われることから、授業再開は1日ずれることになるかもしれない。北朝鮮で新型コロナウィルスの罹患者がいないというにしては、閉校期間はずいぶん長いことになる。
また北朝鮮では、外国人の隔離が解かれ、7000人ともいわれた人々の隔離も一部とかれたと発表があり、ようやく日常生活が戻ってきたようであるが、国内の移動禁止や、中朝を含む国境の封鎖はとかれていない。
中朝貿易が密輸も含めて再開されないことから、北朝鮮内では食糧や生活必需品の不足が続き、価格も高騰していると伝えられる。
人々の不満が高まっていることを意識してか、17日行われた平壌総合病院の着工式で、金正恩委員長は「困難な状況のなかでも正面突破を図ろう」と、昨年12月末に開催された労働党中央委第7期第5回総会のときに掲げた「正面突破」を再び強調し、経済的に困難ななかでも自力更生によって乗り越えるようにの演説を行っている。
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金正恩、砲射撃対抗競技を指導(3月13日)
13日の『朝鮮中央通信』は、金正恩委員長(最高司令官)が12日行われた朝鮮人民軍の第7軍団と第9軍団の砲射撃対抗競技を指導したと伝えた。
競技が行われた場所は書かれていないが、海岸で行われ、沖合の島に向かって、口径の異なる砲による射撃が行われた。競技の結果に金正恩委員長は満足の意を示したと伝えられている。
塹壕で視察している写真では、他の軍人はマスクをしているものの、金正恩委員長はただ一人マスクをしていない。...
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13日の『朝鮮中央通信』は、金正恩委員長(最高司令官)が12日行われた朝鮮人民軍の第7軍団と第9軍団の砲射撃対抗競技を指導したと伝えた。
競技が行われた場所は書かれていないが、海岸で行われ、沖合の島に向かって、口径の異なる砲による射撃が行われた。競技の結果に金正恩委員長は満足の意を示したと伝えられている。
塹壕で視察している写真では、他の軍人はマスクをしているものの、金正恩委員長はただ一人マスクをしていない。韓国では軍隊のなかでも感染者がいるために演習ができないでいるのだが、北朝鮮はコロナウィルスに怯えながらも、一方で冬季訓練を行える状況であることをアピールしているようにも見える。
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