北朝鮮“戦争抑止力を拡大・強化”(6月24日)
北朝鮮は朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議をきのうまで開いた。3日間開かれた拡大会議では「軍の前線部隊の作戦任務に重要軍事行動計画を追加する」としたうえで、戦争抑止力を一層拡大強化するための重大な問題を審議し承認したとしている。
ただ北朝鮮が加速している核ミサイル開発については具体的に触れていない。キム総書記は演説の中で「いかなる敵にも圧勝する強い自衛力を備えるべきだ」と述べ、米国などに対抗して軍事力のさらなる強化を進めていく考えを強調した。...
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北朝鮮は朝鮮労働党の中央軍事委員会の拡大会議をきのうまで開いた。3日間開かれた拡大会議では「軍の前線部隊の作戦任務に重要軍事行動計画を追加する」としたうえで、戦争抑止力を一層拡大強化するための重大な問題を審議し承認したとしている。
ただ北朝鮮が加速している核ミサイル開発については具体的に触れていない。キム総書記は演説の中で「いかなる敵にも圧勝する強い自衛力を備えるべきだ」と述べ、米国などに対抗して軍事力のさらなる強化を進めていく考えを強調した。
また核ミサイル開発で中心的な役割を担ってきたとされるリビョンチョル書記が中央軍事委員会の副委員長に復帰し、委員長のキム総書記を支える副委員長のポストが2人になった。
一方、韓国の通信社「連合ニュース」は、会議で示されたモザイク処理された地図について「韓国東部の日本海沿岸の地形だ」としたうえで核兵器を最前線で運用する任務が与えられたと分析できると伝えている。
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北朝鮮の核実験“注意深く監視(6月9日)
米国・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は8日、記者団に対し北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることについて「日本や韓国との同盟をより強固にしているにすぎない。ミサイルが発射された結果、それぞれの国とは共同訓練を行うことができた」と述べ、米国と日本、韓国が連携して厳しい対応を取ったと強調。
更に北朝鮮が近日中に行う可能性があると指摘されている7回目の核実験について「引き続き注意深く監視している」と述べた上で「核実験が行われた場合はミサイル発射と同様に断固とした対応をとる」として北朝鮮を牽制した。...
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米国・ホワイトハウスで安全保障政策を担当するサリバン大統領補佐官は8日、記者団に対し北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることについて「日本や韓国との同盟をより強固にしているにすぎない。ミサイルが発射された結果、それぞれの国とは共同訓練を行うことができた」と述べ、米国と日本、韓国が連携して厳しい対応を取ったと強調。
更に北朝鮮が近日中に行う可能性があると指摘されている7回目の核実験について「引き続き注意深く監視している」と述べた上で「核実験が行われた場合はミサイル発射と同様に断固とした対応をとる」として北朝鮮を牽制した。
一方、北朝鮮からはこれまで接触がないとした上で北朝鮮に改めて対話を呼びかけた。
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国連総会・中国とロシア・拒否権行使で説明・国際社会の対立や分断・際立つ(6月9日)
国連安全保障理事会で拒否権を行使した常任理事国が説明を行う初めての国連総会。
北朝鮮への制裁決議案に中国とロシアが拒否権を行使したことを正当化したのに対し、米国や日本などは北朝鮮の挑発行為を容認するものだと非難、各国からも拒否権の乱用で安保理が機能不全に陥っているといった批判が相次ぎ、国連の制度の限界、国際社会の対立や分断が際立つ形となった。
安保理では先月、米国が弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への制裁を強化する決議案を提出したが、中国とロシアが拒否権を行使、両国はこれを正当化、中国・張軍国連大使は「朝鮮半島問題を解決する唯一の方法は対話」、ロシア国連次席大使は「北朝鮮制裁は朝鮮半島の動向に柔軟に対応できるツールになっていない」と述べた。...
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国連安全保障理事会で拒否権を行使した常任理事国が説明を行う初めての国連総会。
北朝鮮への制裁決議案に中国とロシアが拒否権を行使したことを正当化したのに対し、米国や日本などは北朝鮮の挑発行為を容認するものだと非難、各国からも拒否権の乱用で安保理が機能不全に陥っているといった批判が相次ぎ、国連の制度の限界、国際社会の対立や分断が際立つ形となった。
安保理では先月、米国が弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮への制裁を強化する決議案を提出したが、中国とロシアが拒否権を行使、両国はこれを正当化、中国・張軍国連大使は「朝鮮半島問題を解決する唯一の方法は対話」、ロシア国連次席大使は「北朝鮮制裁は朝鮮半島の動向に柔軟に対応できるツールになっていない」と述べた。
米国国連次席大使は「北朝鮮の挑発行為に暗黙の了解を与えた」として中国とロシアを厳しく非難、日本・小田原外務副大臣も中国とロシアをけん制した。
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北朝鮮“拉致問題は解決”・日本けん制(6月8日)
北朝鮮外務省は「拉致問題はすでにすべて解決された」と改めて主張する談話を発表し、米国や韓国との連携を強める日本をけん制した。
北朝鮮による拉致問題を巡っては拉致被害者の家族が先月29日に東京で開いた国民大集会に岸田総理大臣が出席し、みずからが先頭に立ち拉致問題の解決に向けて全力で取り組む決意を強調した。
これについて北朝鮮外務省は傘下の日本研究所の研究員の名前できのう付けの談話を発表し「拉致問題はわがほうの誠意と努力によってすでにすべて解決され、もはや両国間の問題としては存在しない」と改めて主張した。...
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北朝鮮外務省は「拉致問題はすでにすべて解決された」と改めて主張する談話を発表し、米国や韓国との連携を強める日本をけん制した。
北朝鮮による拉致問題を巡っては拉致被害者の家族が先月29日に東京で開いた国民大集会に岸田総理大臣が出席し、みずからが先頭に立ち拉致問題の解決に向けて全力で取り組む決意を強調した。
これについて北朝鮮外務省は傘下の日本研究所の研究員の名前できのう付けの談話を発表し「拉致問題はわがほうの誠意と努力によってすでにすべて解決され、もはや両国間の問題としては存在しない」と改めて主張した。
さらに「拉致問題をもって再び自国民を欺き、迫る参議院選挙で支持票をかき集めようとしている」などとして岸田総理大臣を名指しで批判した。
北朝鮮の報道を分析しているラヂオプレスによると北朝鮮が国民大集会に直接言及したのは2005年以来。北朝鮮としては日朝ピョンヤン宣言からことし9月で20年となるのを前に核ミサイル問題を巡って米国や韓国との連携を強める日本をけん制した形。
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米国高官・北朝鮮を非難・日韓防衛・強調(6月7日)
米国国務省でアジア政策を統括する高官は、北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射していることについて、国連安保理決議違反だと強く非難したうえで、北朝鮮の核、ミサイルの脅威から日本や韓国を防衛すると強調した。
米国国務省で日本を含むアジア政策を統括するクリテンブリンク国務次官補は首都ワシントンのシンクタンクで講演した。この中で、クリテンブリンク次官補は、北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射していることについて「挑発的なミサイル発射は、国連安全保障理事会の複数の決議に違反している。...
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米国国務省でアジア政策を統括する高官は、北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射していることについて、国連安保理決議違反だと強く非難したうえで、北朝鮮の核、ミサイルの脅威から日本や韓国を防衛すると強調した。
米国国務省で日本を含むアジア政策を統括するクリテンブリンク国務次官補は首都ワシントンのシンクタンクで講演した。この中で、クリテンブリンク次官補は、北朝鮮が相次いで弾道ミサイルを発射していることについて「挑発的なミサイル発射は、国連安全保障理事会の複数の決議に違反している。インド太平洋地域と国際社会全体の平和と安全を脅かしている」と述べ、強く非難しました。そのうえで「われわれの安全保障上の関与は揺るぎない」と述べ、北朝鮮の核、ミサイルの脅威から同盟国の日本や韓国を防衛すると強調した。
さらに、クリテンブリンク次官補は「アメリカと日本、韓国は、北朝鮮の脅威に対抗するための取り組みで完全に一致している。最終目標は、依然として、朝鮮半島の完全な非核化だ」と述べ、日米韓の3か国の連携を強化し、北朝鮮の非核化を目指す考えを示した。
そして、北朝鮮に対しては「真剣で持続的な外交の道を歩み、地域を不安定化させる行動を慎むよう求める」と述べ対話に応じるよう重ねて求めた。
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