欧州の研究チーム、世界初の人間の感覚を実現した義手開発(1月9日)
欧州の研究チームは、世界で初めて使用者がコンピュータに接続した義手により掴んだ物体が固いものなのか柔らかいものなのか等を識別でき、かつ持ち運び可能な生体工学に基づいた義手(バイオニック・ハンド)の開発に成功した。
この研究はEUが資金を拠出し、イタリアやスイス、ドイツの技術者や神経科学者、外科医、ロボットの専門家によるチームが推し進めてきたプロジェクトである。
実際に着用した人の感想は、「バイオニックハンドはまるで自分の手のように自然な感覚であった。...
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欧州の研究チームは、世界で初めて使用者がコンピュータに接続した義手により掴んだ物体が固いものなのか柔らかいものなのか等を識別でき、かつ持ち運び可能な生体工学に基づいた義手(バイオニック・ハンド)の開発に成功した。
この研究はEUが資金を拠出し、イタリアやスイス、ドイツの技術者や神経科学者、外科医、ロボットの専門家によるチームが推し進めてきたプロジェクトである。
実際に着用した人の感想は、「バイオニックハンドはまるで自分の手のように自然な感覚であった。」とのことである。
このバイオニックハンドの着用により、使用者は健常者と同じように服の着替えやくつ紐を結んだり、歯磨き等細かい作業も実行することが可能である。
実はこのバイオニックハンドは2014年時点で開発されていたが、人間の感覚を再現する電子機器があまりに大きく実験室でしか使用することができなかった。
しかし、今般約4年の研究を経て、電子機器を背中に背負うことができるリュックサックに収納できる程度に小型化し持ち運びが可能となった。
その仕組みは、バイオニックハンドの指先のセンサーが感知した感覚を電子機器を通じて脳が理解できる信号に変換し、使用者の上腕の神経に埋め込まれた小さな電極を介してその感覚を脳に送り返すというものである。
次の課題は、電子機器を更に小型化しシステムの効率化を図ることである。
近い将来、小型化されたバイオニックハンドが商品化され実用化される日が待ち望まれる。
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米デル、2018年の新モデル「XPS 13」を発表(1月5日)
米テキサス州に本社を置く大手コンピューターメーカーであるデル社が、よりコンパクトな2018年新型デスクトップコンピューター「XPS 13」を発表した。
新型モデル「XPS 13」は、2017年の旧モデルより厚さが30%薄くなり、重量は1.2キロと軽量で持ち運び安く、13.3インチのディスプレイを装備している。そのサイズは幅304ミリX奥行き200ミリとA4サイズより若干小さい。
また、ディスプレイの縁(ベゼル)は5.2ミリと非常に薄く仕上げられており、かつ第8世代の超低消費電力プロセッサ(インテル コアi5-8250又はi7-8550)を4コアとGPU(インテル HD グラフィックス620)を搭載し高性能を誇る。...
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米テキサス州に本社を置く大手コンピューターメーカーであるデル社が、よりコンパクトな2018年新型デスクトップコンピューター「XPS 13」を発表した。
新型モデル「XPS 13」は、2017年の旧モデルより厚さが30%薄くなり、重量は1.2キロと軽量で持ち運び安く、13.3インチのディスプレイを装備している。そのサイズは幅304ミリX奥行き200ミリとA4サイズより若干小さい。
また、ディスプレイの縁(ベゼル)は5.2ミリと非常に薄く仕上げられており、かつ第8世代の超低消費電力プロセッサ(インテル コアi5-8250又はi7-8550)を4コアとGPU(インテル HD グラフィックス620)を搭載し高性能を誇る。
そのデイスプレイは、タッチ操作に対応していないフルHDモデルの解像度が1,920×1,080ドットとタッチ操作に対応しているQHD+モデルで3,200×1,800ドットの解像度という2種類が用意されている。(QHD+というモデルはHDの4倍以上を意味する)
特に、QHD+モデルは画素数が570万ピクセルと標準的なノートパソコンが搭載しているHD(1,366×768ドット)ディスプレイの約5倍で圧倒的な鮮明感が味わえる。
また、ディスプレイの最大輝度は400ニッツ(明るさの度合い)である。さらに、バッテリーの最大駆動時間はフルHDモデルで19時間46分、QHD+モデルで約11時間と長時間の使用にも耐えられる。
加えて、超高速のサンダーボルト3(USB-C)に対応しており、40Gbps(毎秒40ギガバイト)の超高速データ伝送(USB3.0の8倍)が可能である。
最後に、キーボード右下に指紋センサーが配置されており、あらかじめ指紋を登録しておけば指先をセンサーに触れるだけで起動させることが可能となる。
また、本体の色はシルバーとローズゴールドの2種類から選べる。尚、価格は999.99USドル(11万2,800円)からである。
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コンパクトで軽量な個人向けドローン「DJI SPARK」(12月27日)
2006年に設立された中国広東省深センに本拠を置く大手民生用ドローン製造会社であるDJI社が開発した「DJI Spark」がタイムズ誌のベスト25の一つに選ばれた。
DJIは、商用ドローンでは最大手で世界シェア約70%以上を占める。
現在、「DJI Spark」はいままで最軽量とされていた同社の「DJI Marvic Pro」(734グラム)を抜いて300グラムと最軽量の個人向けドローンである。...
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2006年に設立された中国広東省深センに本拠を置く大手民生用ドローン製造会社であるDJI社が開発した「DJI Spark」がタイムズ誌のベスト25の一つに選ばれた。
DJIは、商用ドローンでは最大手で世界シェア約70%以上を占める。
現在、「DJI Spark」はいままで最軽量とされていた同社の「DJI Marvic Pro」(734グラム)を抜いて300グラムと最軽量の個人向けドローンである。
そのサイズは143×143×55ミリで、最大飛行時間は16分、最大速度時速50キロである。
また、有効画素数(実際に撮影に利用される素子の数)は1,200万画素である。
「DJI Spark」のキャッチコピーは「SEIZE THE MOMENT」(その瞬間を掴め)でその特徴は以下のとおりである。
・パームコントロール
「DJI Spark」にはコントローラーが付いておらず、スマートフォンに「DJI GO 4」のアプリをダウンロードすれば、手のひらだけで操縦することができる。
・自動クイックショット
空撮はドローンの操作に熟練していないと困難であったが、「DJI Spark」は地上から上昇して被写体の周りを旋回して、自動で撮影する機能を有している。
・新モード「パノラマ」の設定
シンバルの進行方向にある風景等を自動で撮影するとともに、広範囲に広がるパノラマを簡単に撮影することができる。
・新モード「シャローフォーカス」の設定被写体の背景をぼやかし、被写体を浮かび上がられるように撮影できる。
尚、ジンバルとはドローンのブレ補正によりカメラ映像が乱れないようにしたり、カメラの角度を変えたりする回転台の1種である。
・多彩なカラーバリュエーション(本体)白や赤、青、緑、黄色の5種類を取り揃えている。
尚、本体価格は499USドル(日本円で50,780円)である。
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画期的で高性能な空気清浄機登場(12月26日)
米カルフォルニア州サンフランシスコに本拠を置く新興企業「Molekule」が開発した空気清浄機「Molekule Air Purifier」はタイム誌の2017年の発明品トップ25の1つに選ばれた。
「Molekule Air Purifier」は、高さ50センチの洗練されたデザインで紫外線により空気を分解し殺菌する空気清浄機である。
通常の空気清浄機は高性能であるHEPAフィルターにより花粉やダニ、埃を除去するが、「Molekule Air Purifier」はLEDライトにより空気中のアレルギー物質を分解し、無害化してしまう画期的な製品である。...
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米カルフォルニア州サンフランシスコに本拠を置く新興企業「Molekule」が開発した空気清浄機「Molekule Air Purifier」はタイム誌の2017年の発明品トップ25の1つに選ばれた。
「Molekule Air Purifier」は、高さ50センチの洗練されたデザインで紫外線により空気を分解し殺菌する空気清浄機である。
通常の空気清浄機は高性能であるHEPAフィルターにより花粉やダニ、埃を除去するが、「Molekule Air Purifier」はLEDライトにより空気中のアレルギー物質を分解し、無害化してしまう画期的な製品である。
その仕組みは、光電気化学による酸化を利用し、かつ特許を取った特殊フィルターを用いたものである。
具体的には、特殊フィルターにより微粒子を捕らえて、紫外線A波(UVA)と同じ波長を持つLEDライトにより特殊フィルターに付着した化学物質等を分解し無害化してしまうのである。
当該製品の開発者は、自分の子供が家の空気を吸って呼吸に苦しむ姿を見てこの様な斬新なアイデアを思いついた。
特筆すべきは、「Molekule Air Purifier」がHEPAフィルターで除去できるアレルギー物質の1,000分の1の小さい物質でも取り逃がさないことである。
尚、HEPAフィルターとは適正な使用方法において、粒子の直径が0.3マイクロメートルの物質を99.97%以上の割合で捕集できるものを指す。
すなわち、「Molekule Air Purifier」は室内のほぼすべてのアレルギー物質を分解し無害化を可能にする。
尚、価格は800USドル(日本円で90,600円)である。
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欧米マーケットでのEV航続距離ランキング(12月25日)
2015年に公表されたデータに基づくSUVを含めての欧米で販売された電気自動車(EV)における航続距離分野でのトップ10ランキングは、現在のところ以下の通りである。
条件としては、オプションにより容量の大きいバッテリーを搭載した場合における車種別のデータにより比較している。
1.米テスラ社のモデルS(価格約788万円から)
航続距離は最大335マイル(539キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は2.5秒~4.3秒である。...
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2015年に公表されたデータに基づくSUVを含めての欧米で販売された電気自動車(EV)における航続距離分野でのトップ10ランキングは、現在のところ以下の通りである。
条件としては、オプションにより容量の大きいバッテリーを搭載した場合における車種別のデータにより比較している。
1.米テスラ社のモデルS(価格約788万円から)
航続距離は最大335マイル(539キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は2.5秒~4.3秒である。
17インチの大型タッチスクリーン等が装備されている。
世界最大の航続距離を達成し、乗り心地も最高でロングドライブに最適の車である。
2.米テスラ社のモデル3(価格約397万円から)
航続距離は最大310マイル(499キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は5.6秒である。
最大速度210キロで、充電時間は30分で210キロ走行可能(60%充電)である。
普通充電では18~19時間要する。
3.米テスラ社のモデルX(価格約1,041万円から)
航続距離は最大295マイル(475キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は3.1秒である。
現在生産されているSUVの中で最も空気抵抗が少ない。(空気抵抗係数0.24)
上に開くファルコンウイングが特徴で、狭い駐車スペースも苦にならない。
4.米ゼネラル・モーターズ社のシボレーボルト(価格約504万円から)
航続距離は最大238マイル(383キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は7秒未満である。
2017年「モータートレンド」誌のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した車である。
5.仏ルノー社のゾエ(価格約201万円から)
航続距離は最大185マイル(300キロ)である。
時速100キロの到達に要する時間は13.2秒である。
欧州で最も売れているEV車である。
6.日産のリーフ:航続距離150マイル(240キロ)、以下、7.独VW社のイーゴルフ:航続距離125マイル(201キロ)、8.韓国現代社のアイオニック:航続距離124マイル(200キロ)、9.独BMW社のi3:航続距離114マイル(183キロ)、10位韓国KIA社SのソウルEV:航続距離111マイル(179キロ)となる。
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