文大統領、金委員長の意向伝える(9月28日)
27日韓国の文在寅大統領は5日間のニューヨーク滞在を終えて帰国した。5日間の訪米期間中文在寅大統領はトランプ大統領と会談し、金正恩委員長の非核化の意思を伝え、国連総会での演説では、北朝鮮の非核化への積極的な努力を国際社会に紹介した。韓国のメディアは文在寅大統領のパフォーマンスは米朝間の溝を埋めることになったかもしれないが、未だに北朝鮮の非核化については具体的な方策がとられておらず、困難が多いとしている。...
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27日韓国の文在寅大統領は5日間のニューヨーク滞在を終えて帰国した。5日間の訪米期間中文在寅大統領はトランプ大統領と会談し、金正恩委員長の非核化の意思を伝え、国連総会での演説では、北朝鮮の非核化への積極的な努力を国際社会に紹介した。韓国のメディアは文在寅大統領のパフォーマンスは米朝間の溝を埋めることになったかもしれないが、未だに北朝鮮の非核化については具体的な方策がとられておらず、困難が多いとしている。
文在寅大統領との会談後、トランプ大統領は「もし北朝鮮が核実験を停止し続けるのならば、非核化への行程表がなくても相互の信頼関係が築けるかもしてない」と述べたものの、非核化が持続的に進展しない限りは制裁を継続すると改めて確認した。
一方文在寅大統領は終戦宣言を行うことが韓米間のコンセンサスだとして、北朝鮮の非核化を引き出すためには、米国による「相応の措置」すなわち終戦宣言が必要だと強調、金正恩委員長は終戦宣言がなされれば、非核化に全力を尽くし、経済発展に集中したいのだと語ったとも述べ、北朝鮮の意向を紹介し、米朝間の仲介を積極的に行った。
また26日ポンペオ国務長官は北朝鮮の李容浩外相と会談し、金正恩委員長からの招請状を受け取り、10月に訪朝することが決まった。今回の訪朝は同長官の今年に入ってから4度目の訪朝になる。
ただしポンペオ国務長官の訪朝の際に非核化についての行程表や核施設の申告といった行動がだされなければ妥協は難しく、文在寅大統領の努力もむなしく、第二次米朝首脳会談も流れてしまう可能性も残っている。
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北朝鮮・安保理・米朝会談に期待(9月28日)
北朝鮮問題について、国連安全保障理事会で閣僚級会合が開かれ、各国からは2回目の米朝首脳会談への期待感が示された。
一方、北朝鮮に対する制裁をめぐっては着実な履行を求める米国などと緩和の検討を主張する中国との間で認識の違いがみられた。
会合には安保理から出席のあった北朝鮮・李容浩外相は欠席したが、北朝鮮の担当者が傍聴する姿がみられた。
冒頭、前日に北朝鮮・リヨンホ外相と会談した米国・ポンペイオ国務長官は「2回目の米朝首脳会談実現に向け話し合った」と述べた。...
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北朝鮮問題について、国連安全保障理事会で閣僚級会合が開かれ、各国からは2回目の米朝首脳会談への期待感が示された。
一方、北朝鮮に対する制裁をめぐっては着実な履行を求める米国などと緩和の検討を主張する中国との間で認識の違いがみられた。
会合には安保理から出席のあった北朝鮮・李容浩外相は欠席したが、北朝鮮の担当者が傍聴する姿がみられた。
冒頭、前日に北朝鮮・リヨンホ外相と会談した米国・ポンペイオ国務長官は「2回目の米朝首脳会談実現に向け話し合った」と述べた。
一方で、ポンペイオ国務長官が強調したのは制裁だった。石油精製品のいわゆる瀬取りなど安保理決議に違反している事例をあげ、中国やロシアなどを念頭に制裁の着実な履行を求めた。
関係国として参加した河野外相は「非核化につながることを強く期待、日本は努力を惜しまない」と述べ、制裁逃れを防ぐための取り組みに各国の協力を求めた。一方、中国・王毅外相が「制裁措置を緩和すべきかどうか検討する必要がある」と述べるなど制裁をめぐり米国などと中国、ロシアとの間で認識の違いがみられた。
二回目の米朝首脳会談の焦点・核施設廃棄の前提条件にあげた米国の相応の措置が終戦宣言であるならその効果とリスクをトランプ政権がどう判断かとミョンビョン廃棄の次に北朝鮮は何をするかが左右しそうだ。
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日韓首脳会談・ムン大統領“キム委員長から回答”(9月26日)
ニューヨーク滞在中の安倍総理大臣が、韓国のムンジェイン大統領と会談。ムン大統領は「日朝首脳会談が行われるよう積極的に支持し、協力していく」と述べた。
そして、文大統領が先の南北首脳会談の詳細な内容に加え、安倍総理大臣からの依頼を受けて金正恩朝鮮労働党委員長に対し、拉致問題の解決の重要性や日朝関係の考え方などを伝え、回答も得たことを説明した。
これに対し、安倍総理大臣は「文大統領の強いリーダーシップに対して敬意を表す。...
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ニューヨーク滞在中の安倍総理大臣が、韓国のムンジェイン大統領と会談。ムン大統領は「日朝首脳会談が行われるよう積極的に支持し、協力していく」と述べた。
そして、文大統領が先の南北首脳会談の詳細な内容に加え、安倍総理大臣からの依頼を受けて金正恩朝鮮労働党委員長に対し、拉致問題の解決の重要性や日朝関係の考え方などを伝え、回答も得たことを説明した。
これに対し、安倍総理大臣は「文大統領の強いリーダーシップに対して敬意を表す。南北首脳会談で拉致問題を含む日朝問題に言及されたことに、お礼を申し上げたい」と応じた。
西村官房長官はキム委員長の回答について“ムン大統領から説明があったが詳細は控えたい”とした。
また、文大統領は北朝鮮が求める朝鮮半島の終戦宣言を巡っても最新状況や今後の方針について意見を交わしたことを説明したのに対し、安倍総理大臣は「終戦宣言は、朝鮮半島の平和と安定に資するものでなければならない」という認識を伝えた。
そして、両首脳は朝鮮半島の非核化に向けて、国連安保理決議に基づく制裁措置を完全に履行また、韓国大統領府はムン大統領が安倍総理大臣に先週の南北首脳会談の結果について説明し、金正恩朝鮮労働党委員長は「適切な時期に日本と対話をし、関係改善を模索していく用意があると表明した」と伝えたと明らかにした。
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トランプ大統領“米朝首脳会談・シンガポール以外の場所で”(9月25日)
米国・トランプ大統領は金正恩朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談について、1回目の首脳会談が行われたシンガポールとは別の場所で開催されるとの見通しを明らかにした。
韓国・ムンジェイン大統領は「キム委員長はトランプ大統領と早期に会い、共に非核化の過程を速やかに終わらせたいという希望を明らかにした」と述べ、キム委員長からのメッセージをトランプ大統領に伝えたとみられる。
河野外相は米朝首脳会談について「2度目の米朝会談が行われるなら、非核化のプロセスがきちんと進み、国連の安保理決議がしっかり履行されることを期待したい」と述べた。
文在寅大統領・米国に終戦宣言・働きかけへ(9月21日)
北朝鮮の訪問を終えた韓国・文在寅大統領は、ピョンヤン共同宣言に盛り込まれなかった部分を米国・トランプ大統領に伝えると述べた。
国連総会に合わせて行われる米韓首脳会談で、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長のメッセージをトランプ大統領に伝えることを明らかにした。
文大統領は「朝鮮戦争の終戦宣言を先にして平和協定への出発点にするという考えを金委員長と確認した。年内の終戦宣言を目標にしており、トランプ大統領とも議論したい」と述べ、朝鮮戦争の終戦宣言の実現に向けてトランプ大統領に働きかける方針である。...
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北朝鮮の訪問を終えた韓国・文在寅大統領は、ピョンヤン共同宣言に盛り込まれなかった部分を米国・トランプ大統領に伝えると述べた。
国連総会に合わせて行われる米韓首脳会談で、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長のメッセージをトランプ大統領に伝えることを明らかにした。
文大統領は「朝鮮戦争の終戦宣言を先にして平和協定への出発点にするという考えを金委員長と確認した。年内の終戦宣言を目標にしており、トランプ大統領とも議論したい」と述べ、朝鮮戦争の終戦宣言の実現に向けてトランプ大統領に働きかける方針である。
韓国メディアは今回の訪朝をおおむね好意的に伝えている。
文大統領が北朝鮮体制を称賛するマスゲームを観覧したり、国威発揚の芸術作品制作「マンスデ創作社」を視察したりしたことで、批判が強まる可能性もある。
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