「マンハッタン計画」を引き合いに・米国大統領「ワクチン年内実用化へ」(5月16日)
米国・トランプ大統領は新型コロナウイルスのワクチンの開発について第2次世界大戦中に原爆を開発した「マンハッタン計画」を引き合いに出して早期の実用化に自信を示した。
トランプ大統領は「これは“ワープスピード作戦”と呼ばれるもので、“マンハッタン系アック”以来の迅速で巨大な科学や産業、軍の供給に関わる取り組みだ」と述べ、年末までにワクチンの開発を終えることを目指すと表明した。
同席した製薬企業元幹部・ワープスピード作戦責任者・スロウイも初期の臨床試験のデータを見て「年末までに数百万本を用意することに自信を持った」と発言した。...
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米国・トランプ大統領は新型コロナウイルスのワクチンの開発について第2次世界大戦中に原爆を開発した「マンハッタン計画」を引き合いに出して早期の実用化に自信を示した。
トランプ大統領は「これは“ワープスピード作戦”と呼ばれるもので、“マンハッタン系アック”以来の迅速で巨大な科学や産業、軍の供給に関わる取り組みだ」と述べ、年末までにワクチンの開発を終えることを目指すと表明した。
同席した製薬企業元幹部・ワープスピード作戦責任者・スロウイも初期の臨床試験のデータを見て「年末までに数百万本を用意することに自信を持った」と発言した。
トランプ大統領は、ワクチンの開発結果に関係なく、経済活動の再開を急ぐ姿勢を示している。
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第二波にどう備えるか(5月16日)
世界各国の経済・社会に大きな被害をもたらしている新型コロナウイルスだが、ここに来て感染拡大のペースと死者数が減少傾向を見せ始め、ようやく第一波がピークアウトの兆しを見せている。この流れを受けて、世界は段階的にではあるが経済や国民生活への制限を解除する方向に舵を切り始めた。
いち早く中国は上海にあるディズニーランドを世界に先駆けて再開させ、中国がポストコロナの先頭に立っていることを印象づけた。...
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世界各国の経済・社会に大きな被害をもたらしている新型コロナウイルスだが、ここに来て感染拡大のペースと死者数が減少傾向を見せ始め、ようやく第一波がピークアウトの兆しを見せている。この流れを受けて、世界は段階的にではあるが経済や国民生活への制限を解除する方向に舵を切り始めた。
いち早く中国は上海にあるディズニーランドを世界に先駆けて再開させ、中国がポストコロナの先頭に立っていることを印象づけた。
死者数8万5000人に達するなど世界で最もコロナウイルスの被害を受けている米国・トランプ大統領も、この流れに乗り遅れまいと「我々の戦いは新しい局面を迎えている。これは米国を再開させるための戦いなのだ」と発言し、時期尚早だとの声も上がる中で経済活動を段階的に再開させていく姿勢を鮮明に示している。
日本でも14日、39県において緊急事態宣言が解除されたことを受け、経済社会活動を再開する動きが各地で見られている。東京は緊急事態宣言が未だに解除されていないが、交通機関や繁華街などでは4月上旬と比較すると人出に増加の兆しが出てきている。
こうした中、第二波を懸念する声も上がっている。経済社会活動緩和路線の先頭を走っていた中国と韓国ではクラスター感染が再び発生し、感染者数が増加する兆しを見せている。世界各国は第二波に発展する可能性もあるとみて、警戒感を強めている。
感染症に詳しい白鴎大学の岡田晴恵教授は新型コロナウイルスは高温・多湿に弱いため、日本においては梅雨や夏に新型コロナウイルス流行が小休止する可能性があることを指摘している。その上で「この間に、秋冬に想定される第二波にどう備えるかが重要で、十分な備えができていない場合には新型コロナとインフルエンザの両方が出てきた場合に対応できない恐れがある」と警鐘を鳴らしている。
日本に求められることは(1)ワクチンの開発を急ぐ(2)新薬の承認を急ぐ(3)精度が高く早く結果が出るPCR検査、抗原検査、抗体検査体制を充実させる(4)感染者を迅速に隔離し治療できる医療体制の構築(5)医療崩壊を防ぐため医療施設を拡充し、十分な医療防護具の確保、医療従事者の確保を行う(6)国と地方自治体で緊密な連携を取って制限を緩めたり強めたりでき、国民が納得できる科学データ、数値をシステマティックに国民に示すことができる体制を強化することなどである。
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新たなPCR検査体制(5月16日)
安倍首相は「6月には1日あたり2万~3万人分の(抗原)検査キットを供給できる見込みだ。PCR検査と組み合わせながら検査体制を強化していく」と述べたが、この同じタイミングで厚生労働省は、PCR検査だけで1日2万件を超える検査体制が整ったと発表した。
抗原検査キットは精度に難があると言われている。陽性は100%の精度で割り出すことができる一方、陰性については偽陰性が出るマイナス面が存在する。...
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安倍首相は「6月には1日あたり2万~3万人分の(抗原)検査キットを供給できる見込みだ。PCR検査と組み合わせながら検査体制を強化していく」と述べたが、この同じタイミングで厚生労働省は、PCR検査だけで1日2万件を超える検査体制が整ったと発表した。
抗原検査キットは精度に難があると言われている。陽性は100%の精度で割り出すことができる一方、陰性については偽陰性が出るマイナス面が存在する。この欠点を政府は陰性者をPCR検査にかけることによって補おうという思惑があるようだ。
両者がそれぞれ補い合うことによって逆にPCR検査のマイナス面(検査に6~7時間ともかかる上に医療関係者の感染リスクがある)もカバーでき、早く広く陽性者を割り出し隔離・治療につなげることが可能となり、PCR検査の人的・時間的負担を減らすことにも寄与できる。
このPCR検査については感染のリスクの少ない「唾液」を使ったPCR検査に変えていく動きが出てきている。実は新型コロナウイルスは唾液に多く潜んでいるということが判明しており、鼻の奥から検体を採取するより簡単で効率がよく、医療関係者の感染リスクを減らし患者にも負担をかけない方法と言われている。現在、国立感染症研究所で精度を確認中で、この検査の実用化が待たれるところである。
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中国・武漢・35日ぶり感染確認で・1400万人のPCR検査開始(5月15日)
新型コロナウイルスの感染が最初に拡大した中国・武漢で35日ぶりに新たに感染者が確認されたことを受け、市民ら1400万人を対象にPCR検査が始まった。
武漢では10日までに新たに6人の感染が確認され、市は市内全域でPCR検査を行うと発表していた。検査対象は約1400万人とみられている。
武漢市はPCR検査のシステムの「自動化」を導入していて、一日の検査能力は最大10万件が可能である。
中国・新型コロナウイルス感染者・最新情報(5月15日)
14日、中国国務院は国内の新型コロナウイルス感染状況について会見を行った。13日までに全国で確認された感染者は101人となる。
うち海外からの入国者は60人で、13日に新たに確認された感染者は3人となる。感染疑いは4人で、新しい感染疑いはない。
新たに経過観察があった無症状感染者は12人。当日に感染患者となったのは1人だけだ。
無症状感染者は712人。うち海外からの入国者は36人。...
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14日、中国国務院は国内の新型コロナウイルス感染状況について会見を行った。13日までに全国で確認された感染者は101人となる。
うち海外からの入国者は60人で、13日に新たに確認された感染者は3人となる。感染疑いは4人で、新しい感染疑いはない。
新たに経過観察があった無症状感染者は12人。当日に感染患者となったのは1人だけだ。
無症状感染者は712人。うち海外からの入国者は36人。また仮設で作られたコンテナ病院の撤収状況について語られた。
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