※2022年2月、更新を終了しています
この地球をどう守るか(10月20日)
今年は台風の数が多く、それでなくても気象現象に何か大きな異常を感じる。
地球温暖化対策の新たな枠組みを目指す来月30日からパリで開かれる国連の会議「COP21」を前に、190余りの国が実務者レベルで交渉を行う最後の作業部会が日本時間の昨日、ドイツ・ボンで始まった。
先進国だけに温室効果ガスの削減を義務付けた「京都議定書」に変わり、すべての国が参加する2020年以降の枠組みで合意を目指す。...
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今年は台風の数が多く、それでなくても気象現象に何か大きな異常を感じる。
地球温暖化対策の新たな枠組みを目指す来月30日からパリで開かれる国連の会議「COP21」を前に、190余りの国が実務者レベルで交渉を行う最後の作業部会が日本時間の昨日、ドイツ・ボンで始まった。
先進国だけに温室効果ガスの削減を義務付けた「京都議定書」に変わり、すべての国が参加する2020年以降の枠組みで合意を目指す。開会式ではCOP21の議長国フランス・トゥビアナ特別代表が各国の歩み寄りを促した。
しかし議長が示した合意文書の草案に対して、発展途上国グループ代表の南アフリカなどから反発が相次いだ。これを受けて議長は2日目までに途上国側の意見を盛り込み、新たに草案を作り直すことになり、合意に向けた交渉は今後も難航が予想される。
この問題では、いつも先進国と新興国の主張が激突する。従来のように先進国主導とはいかないことが多い。
更に、先進国でも米国と中国が、協力的ではない。
特に中国は経済では、世界を牽引しているのに、自らは新興国としての権利を未だに主張している。
地球環境は、我々にとってまさに「生死」の問題でもある。
しかし人類は、解決しようもない段階に進まないと、解決策を出せないでいる。
ここでも経済至上主義が世界を覆っているのか。
利害の調整はますます難しくなる。
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日韓首脳会談考(10月19日)
米韓首脳会談が先週終わり、次の外交日程は再来週の日中韓3カ国首脳会談と日韓首脳会談となる。
韓国との首脳会談の焦点は、「慰安婦問題」だと言われている。
しかし、この問題は早々には解決できない状況にある。
首脳会談の結果は、そこのところは曖昧にし、「北朝鮮問題に両国協力して対処する」等を表現するに留まるのではないか。
それにしても、首脳会談が行われることだけで前進があると評価できる。...
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米韓首脳会談が先週終わり、次の外交日程は再来週の日中韓3カ国首脳会談と日韓首脳会談となる。
韓国との首脳会談の焦点は、「慰安婦問題」だと言われている。
しかし、この問題は早々には解決できない状況にある。
首脳会談の結果は、そこのところは曖昧にし、「北朝鮮問題に両国協力して対処する」等を表現するに留まるのではないか。
それにしても、首脳会談が行われることだけで前進があると評価できる。
韓国の中国との全貿易額は、日本と米国を加えたものより大きい現実を考えれば、当面韓国は中国との関係を重視せざるを得ない状況にある。
現在、安全保障面は米国頼みだが、今回の米韓首脳会談では、米国が韓国に配備したい「ミサイル迎撃システム」は議題にすら取り上げられない状態であり、韓国が要求した「戦闘機の技術移転」は米国が拒否し、その行方も不透明になってきている。
先進国が、今まで大切にしてきた理念、即ち自由、平等、法の支配などと言う概念は色失せて、経済力中心の世界を中国は作ろうとし、世界の主要国もその流れに従っているように見える。
世界には、解決が難しくなってしまったシリア問題やアフガニスタン問題、それから派生する難民問題など、多様な困難に遭遇している。
どの国家も、行く末の戦略が経済頼りになっている。
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韓国の中国シフトを許さない米国(10月16日)
16日、米国・オバマ大統領と韓国・朴クネ大統領が、ワシントンで会談する。そうした状況の中、今朝のNHK「おはよう日本」での報道が目を引いた。朴大統領は最近、中国との関係を深めていて同盟国米国からは懸念する声が上がっている。
約1年ぶりとなる米韓首脳会談。韓国に対する米国の懸念、その背景は中国への危機感。南シナ海で中国が情勢を進める人工島の周辺に軍の艦艇を派遣する構えを見せ、両国の緊張が高まっている。...
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16日、米国・オバマ大統領と韓国・朴クネ大統領が、ワシントンで会談する。そうした状況の中、今朝のNHK「おはよう日本」での報道が目を引いた。朴大統領は最近、中国との関係を深めていて同盟国米国からは懸念する声が上がっている。
約1年ぶりとなる米韓首脳会談。韓国に対する米国の懸念、その背景は中国への危機感。南シナ海で中国が情勢を進める人工島の周辺に軍の艦艇を派遣する構えを見せ、両国の緊張が高まっている。
こうした中、朴大統領は先月、米軍への攻撃も可能なミサイルも並ぶ中国の大規模な軍事パレードに出席した。韓国が中国に過度に接近していると懸念を強めている。
また韓国政府の元高官である韓国・チェヨンジン元駐米大使の「中国は米国・日本・韓国と並ぶ我々の仲間の一員になった。北朝鮮問題で中国が大きな力になると確信している」との発言に衝撃が走った。その場にいた米国・エバンスリビア元国務次官補代理が反発。韓国の中国接近は米国の許容範囲を超えつつあると専門家・ヘリテージ財団研究員は指摘。
韓国が中国に傾斜する理由は経済と北朝鮮。中国との貿易総額は日本と米国の合計を上回る。また朴政権は北朝鮮との将来の統一につながる成果を目指している。このため北朝鮮に影響力の強い中国との連携は重要と考えていて対中関係の強化をアピールしている。
米国は日米韓の結束で中国をけん制するためにも日韓の関係改善が必要だと考えている。朴大統領が日本との関係改善を見せるのかが会談の焦点となっている。
米国は、韓国の中国接近をこれ以上認めない方針を固めたと見える。対する韓国の反応とこれからの行動に大きな注目が集まる。
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日中韓首脳会議に注目(10月15日)
正午のNHKニュースで、「米政府3高官・韓国側に日本との関係改善促す考え・・・ 米国政府の3人の高官は16日に開かれるホワイトハウスでのオバマ大統領と韓国・朴謹惠大統領の首脳会談を前にそろって異例の記者会見を行い、韓国側に対し日本との関係改善に取り組むよう促す考えを示した。」との報道があった。
米政府は、迫る日中韓首脳会談で、日本が孤立しないように、韓国に日本との関係改善を促した可能性がある。...
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正午のNHKニュースで、「米政府3高官・韓国側に日本との関係改善促す考え・・・ 米国政府の3人の高官は16日に開かれるホワイトハウスでのオバマ大統領と韓国・朴謹惠大統領の首脳会談を前にそろって異例の記者会見を行い、韓国側に対し日本との関係改善に取り組むよう促す考えを示した。」との報道があった。
米政府は、迫る日中韓首脳会談で、日本が孤立しないように、韓国に日本との関係改善を促した可能性がある。
9月3日に行われた中国の戦勝70年軍事パレードに朴大統領が参加し、中国に歓待された事実は記憶に新しいが、米国としても韓国がこれ以上中国に接近し、日本との関係が悪くなることに憂慮していると見られる。
それだけ、朴大統領が中国に擦り寄る可能性があると考えているのかも知れない。
ともあれ、日中韓の首脳会議に注目が集まっている。
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米軍艦艇派遣示唆(10月14日)
正午のNHKニュースによると「中国が南シナ海で造成している人工島の周辺に米国が軍の艦艇派遣を検討していることについて、カーター国防長官は近い将来の派遣を示唆した。米国・カーター国防長官は米国は国際法が認めるあらゆる場所での航行や飛行をする。南シナ海は今もこれからもその例外ではないとコメント。米国は国際法上人工島は領海の基点にならないとして中国の主権を認めない立場を示している。」と伝えた。また「領有権問題で中国と対立するフィリピンの外務省は声明を発表し、南シナ海で国際社会が航行と飛行の自由を確保することは重要なことだとして米国の立場を支持した。...
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正午のNHKニュースによると「中国が南シナ海で造成している人工島の周辺に米国が軍の艦艇派遣を検討していることについて、カーター国防長官は近い将来の派遣を示唆した。米国・カーター国防長官は米国は国際法が認めるあらゆる場所での航行や飛行をする。南シナ海は今もこれからもその例外ではないとコメント。米国は国際法上人工島は領海の基点にならないとして中国の主権を認めない立場を示している。」と伝えた。また「領有権問題で中国と対立するフィリピンの外務省は声明を発表し、南シナ海で国際社会が航行と飛行の自由を確保することは重要なことだとして米国の立場を支持した。そのうえで米国に行動に移すよう促している。中国外務省は中国の領海を侵犯することは絶対に許さないと警告しており、オバマ政権の決断が注目される。」と報じている。
この問題は、日本にも重要な意味を持ち、日本のシーレーンの安全航行や中国の海洋進出にどう向き合うのか等、日本の安全保障にも影響してくる。
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