更新を終了しています
プロレスラー大臣誕生!(10月9日)
この報道に目を丸くした方も多かったのではないだろうか。自民党の馳浩衆院議員が、第3次安倍改造内閣で文部科学相として初入閣した。プロレス出身の国会議員はすでに何名もいるが、主要閣僚に上り詰めたのは馳氏が初めてだ。
高校3年時に国体で優勝した馳氏は、専修大学文学部に進学しレスリング部の主将を勤める傍ら教員免許を取得。卒業後母校星陵高校で国語の教鞭をとりながらロス五輪に出場した異色の経歴を持ち、これまでの教育行政での精力的な活動から、識者や野党からの評価もおおむね好評のようである。...
全部読む
この報道に目を丸くした方も多かったのではないだろうか。自民党の馳浩衆院議員が、第3次安倍改造内閣で文部科学相として初入閣した。プロレス出身の国会議員はすでに何名もいるが、主要閣僚に上り詰めたのは馳氏が初めてだ。
高校3年時に国体で優勝した馳氏は、専修大学文学部に進学しレスリング部の主将を勤める傍ら教員免許を取得。卒業後母校星陵高校で国語の教鞭をとりながらロス五輪に出場した異色の経歴を持ち、これまでの教育行政での精力的な活動から、識者や野党からの評価もおおむね好評のようである。
ただ、一つ心配があるとすれば東京五輪関連だろう。大会組織委員会の森喜朗会長は馳氏の選挙区、石川県の重鎮。果たして遠慮なく物申せるのだろうかという懸念はある。
しかし、それは杞憂であると思いたい。プロレスラー馳浩は、稀代の名タッグチャンピオンであった。かつて佐々木健介(鬼嫁で有名な北斗晶の夫)との名タッグは強敵を相手に数々の名勝負を繰り広げ、ファンを魅了した。そのファイトスタイルはシングルプレーヤーとしてよりも、タッグ屋としてこそ光り輝いていた。タッグマッチとは自分の能力を存分に発揮したうえで、パートナーとの絶妙な連携がなければ成り立たないものだ。プロレスラー大臣・馳浩が、難題を前に森氏らと息の合った奮闘を見せてくれることを期待しようではないか。
閉じる
レジェンド、マウンドを去る(10月8日)
ドラゴンズの山本昌投手(50)が現役最後の登板を果たした。50代の投手がマウンドに立つのはプロ野球史上初。最年長登板、最年長勝利投手などの数々の記録を打ち立てたが、同一チームで32年間勤続という実績は今後も当分破られることはないだろう。
日大藤沢高校からドラフト5位でドラゴンズに指名されたのは1983年(昭和58年)。同期入団の高卒ルーキーはジャイアンツの水野雄仁、そして一昨年までライオンズの監督を務めた渡辺久信だ。...
全部読む
ドラゴンズの山本昌投手(50)が現役最後の登板を果たした。50代の投手がマウンドに立つのはプロ野球史上初。最年長登板、最年長勝利投手などの数々の記録を打ち立てたが、同一チームで32年間勤続という実績は今後も当分破られることはないだろう。
日大藤沢高校からドラフト5位でドラゴンズに指名されたのは1983年(昭和58年)。同期入団の高卒ルーキーはジャイアンツの水野雄仁、そして一昨年までライオンズの監督を務めた渡辺久信だ。両選手とも引退したのは十数年以上前のこと。一軍選手の選手寿命が平均10年に満たないことを考えれば、いかに山本投手の現役生活が長かったのか思い知らされる。それを実現したのは十分な身体のケア、そして怪我や故障を克服する強い精神力の賜物といえる。
1983年当時、国民を熱狂させたのは最高視聴率62%の伝説の朝ドラ「おしん」。いまでもヒロインの辛抱強く生き抜く姿を覚えている人は多い。32年もの間、懸命に投げ抜いた山本昌投手。彼もまた多くの野球ファンの忘れえぬ存在となった。本当に長い間お疲れ様でした。
閉じる
“暗黒時代”の再現を許さない(10月7日)
実に残念なニュースが飛び込んできた。現役プロ野球選手の野球賭博。それもまさかジャイアンツという名門球団からとは耳を疑う事態だ。
今回の件で、「野球くじ」(toto)の誕生は白紙となった。野球・ソフトボールの東京五輪での追加種目入りへの悪影響も避けられないだろう。問題が発覚した二選手は、事の重大さを全く理解していなかったのではないか?それほど浅はかで無責任な行動と言わざるを得ない。
2010年、同じように野球賭博で大関らが解雇される事態になった大相撲は、その後も改革が後手に回り、八百長問題などで信頼が失墜。...
全部読む
実に残念なニュースが飛び込んできた。現役プロ野球選手の野球賭博。それもまさかジャイアンツという名門球団からとは耳を疑う事態だ。
今回の件で、「野球くじ」(toto)の誕生は白紙となった。野球・ソフトボールの東京五輪での追加種目入りへの悪影響も避けられないだろう。問題が発覚した二選手は、事の重大さを全く理解していなかったのではないか?それほど浅はかで無責任な行動と言わざるを得ない。
2010年、同じように野球賭博で大関らが解雇される事態になった大相撲は、その後も改革が後手に回り、八百長問題などで信頼が失墜。国技館への客足も遠のいた。そこから人気が復活するまでに5年近い年月を要している。
このところのプロ野球界は近年の人気再燃や観客増に慢心してしまってはいないだろうか?今回のケースを個人の問題にとどめたり、徹底調査を怠ることは決して許されないことである。妥協のない組織のコンプライアンス改革を期待したいところだ。
閉じる
ラグビー日本代表・逆風へのキックオフ(10月6日)
ラグビーW杯イングランド大会開幕を目前にした、8月25日。就任3年で日本の世界ランキングを9位にまで押し上げたエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチの退任が発表され、ラグビー界に衝撃が走った。
しかし、そんななか大会を迎えた日本代表は南アフリカ、サモアを見事撃破。世界を驚かせたその躍進は、日本国内で大きな感動を呼び、人気も急上昇している。
振り返ってみれば、春先からの新国立競技場問題で2019年のW杯日本開催に水を差されてしまった感のある日本ラグビー。...
全部読む
ラグビーW杯イングランド大会開幕を目前にした、8月25日。就任3年で日本の世界ランキングを9位にまで押し上げたエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチの退任が発表され、ラグビー界に衝撃が走った。
しかし、そんななか大会を迎えた日本代表は南アフリカ、サモアを見事撃破。世界を驚かせたその躍進は、日本国内で大きな感動を呼び、人気も急上昇している。
振り返ってみれば、春先からの新国立競技場問題で2019年のW杯日本開催に水を差されてしまった感のある日本ラグビー。加えて大物OBをめぐる告訴などもメディアに報じられ、グラウンド外では逆風が吹いていた。
しかし、ラグビーのキックは風がアゲインストのほうが蹴りやすいという。風評被害といってもいいイメージダウンを撥ね退け、ラグビー日本代表は堂々と風穴を開け、突破していった。
来年は南半球の最高峰リーグ「スーパーラグビー」への日本チームの参戦も決定している。未来に向かって蹴り出されたボールは、夢を乗せて高く飛んでいくことだろう。
閉じる
伝説の応援団長・東京音頭は高らかに(10月4日)
14年ぶりのリーグ制覇を果たしたスワローズ。東京音頭に合わせて、歓喜のビニール傘の花が神宮に乱舞した。あの応援スタイルを生み出したのが伝説の応援団長・岡田正泰さんだ。
スワローズを応援し続けて半世紀。ファンの間では岡田さんの存在を知らぬ者はなく、一世を風靡したマンガ「がんばれタブチくん」でもそのキャラクターが登場していたほどだった。
岡田さんが世を去ったのは前回の優勝の翌年、2002年の7月。...
全部読む
14年ぶりのリーグ制覇を果たしたスワローズ。東京音頭に合わせて、歓喜のビニール傘の花が神宮に乱舞した。あの応援スタイルを生み出したのが伝説の応援団長・岡田正泰さんだ。
スワローズを応援し続けて半世紀。ファンの間では岡田さんの存在を知らぬ者はなく、一世を風靡したマンガ「がんばれタブチくん」でもそのキャラクターが登場していたほどだった。
岡田さんが世を去ったのは前回の優勝の翌年、2002年の7月。北海道への遠征で体調を崩されたのが原因だった。ファンのみならず監督や選手にも愛された岡田さん。「外野でいつも応援してくれていたのに…」当時、そう追悼の言葉を述べたのは選手会長の真中満であった。
その真中監督が就任し、岡田さんが亡くなってから初の優勝を果たした燕軍団。東京音頭に乗せた喜びの舞いはきっと天国の応援団長に届いたことだろう。お待たせしました、岡田さん。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索