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さらば、永遠の若大将(10月20日)
読売ジャイアンツの原辰徳監督が今季限りで退任することが決定。19日、退任会見を行った。第一次、第二次通算で12年間の監督人生。日本一、そして第二回WBC優勝という輝かしい経歴は球史に残る偉大なものだ。
一方、他球団では阪神が金本知憲、横浜がA.ラミレスと大物OB監督の就任が決定。これでジャイアンツ以外のセリーグ5球団の監督はすべて40代と大幅に若返ることに。ジャイアンツの新監督は未定だが、これだけの実績を残した人物の後釜はさぞ重圧がかかることだろう。...
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読売ジャイアンツの原辰徳監督が今季限りで退任することが決定。19日、退任会見を行った。第一次、第二次通算で12年間の監督人生。日本一、そして第二回WBC優勝という輝かしい経歴は球史に残る偉大なものだ。
一方、他球団では阪神が金本知憲、横浜がA.ラミレスと大物OB監督の就任が決定。これでジャイアンツ以外のセリーグ5球団の監督はすべて40代と大幅に若返ることに。ジャイアンツの新監督は未定だが、これだけの実績を残した人物の後釜はさぞ重圧がかかることだろう。
会見で「今の心の中は穏やかな凪の状態」と語った原監督。これでもう再復帰はないのだろうか?一時はベイスターズが神奈川に縁のある原氏の起用を検討中という報道もあった。将来再び獲得に動く球団が出てくる可能性は否定できない。ジャイアンツの監督経験者が他球団の監督に就くこと自体がレアケースではあるが、過去には西鉄、大洋などを率いた三原修、そしてダイエー監督となった王貞治という名将がいる。原辰徳が他球団のユニフォームを着て、ジャイアンツと対峙する姿は想像もつかないというファンも多いと思う。しかし、またあの熱い指揮官ぶりは見てみたい。ともあれ、長い間球界をリードしてきた原氏に深い敬意を表したい。
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誰が彼を「悪役」に仕立ててきたのか(10月18日)
日本時間17日、WBAスーパーフライ級タイトルマッチで、王者・河野公平に挑んだ亀田興毅は3―0の判定負け。試合後に亀田は「きれいさっぱりやめる」と引退を宣言した。瞼を大きく腫らしたその姿は、さばさばした言葉とは裏腹にとても痛々しかった。
日本人初の3階級制覇という偉業。また、内藤大助との一戦は、視聴率43.1%をあげ、具志堅用高に次ぐ歴代2位の記録である。それらの華やかな実績と反比例するように、試合内容や疑惑の判定、対戦相手の選定方法などで、常に厳しい批判に晒され続けてきた亀田興毅。...
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日本時間17日、WBAスーパーフライ級タイトルマッチで、王者・河野公平に挑んだ亀田興毅は3―0の判定負け。試合後に亀田は「きれいさっぱりやめる」と引退を宣言した。瞼を大きく腫らしたその姿は、さばさばした言葉とは裏腹にとても痛々しかった。
日本人初の3階級制覇という偉業。また、内藤大助との一戦は、視聴率43.1%をあげ、具志堅用高に次ぐ歴代2位の記録である。それらの華やかな実績と反比例するように、試合内容や疑惑の判定、対戦相手の選定方法などで、常に厳しい批判に晒され続けてきた亀田興毅。その絶対的なヒール(悪役)としての存在感を演出したのは紛れもなくマスコミだ。早くから亀田一家を猛プッシュし、サクセスストーリーを描き出そうとしたTV局。スポーツ中継を「ヒューマンバラエティー」と一体化させた手法は当時物議を醸した。それはまるでバッシングを受けるほど注目度が増す炎上商法のようだった。
しかし、実際に亀田興毅を取材した中には、彼は常識人で、ヒールぶりは作られた虚像だと見る向きも多い。国外追放される要因となった2014年の亀田兄弟によるJBC職員への監禁暴行をめぐる裁判も、「事実は認められない」として今月東京地裁で亀田側が勝訴している。
果たして本当の亀田興毅というボクサーはどんな人物だったのか?報道によって生み出された「ヒール・亀田」。これは見る側のメディアリテラシーも問われている問題なのかも知れない。
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「広岡イズム」の遺産(10月17日)
パ・リーグクライマックスシリーズはホークスが3連勝で日本シリーズへの出場を決めた。勢いに乗ってきたマリーンズを打ち破り、これまでCSでは何度も煮え湯を飲まされてきた天敵に見事リベンジを果たした。
就任1年目のシーズンで90勝を挙げた工藤公康監督。先発投手に長いイニングを投げさせることを重視した継投や、故障に苦しんだ4番・内川を辛抱強く使い続けるなど、選手への信頼を前面に打ち出しているのが特色だろう。...
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パ・リーグクライマックスシリーズはホークスが3連勝で日本シリーズへの出場を決めた。勢いに乗ってきたマリーンズを打ち破り、これまでCSでは何度も煮え湯を飲まされてきた天敵に見事リベンジを果たした。
就任1年目のシーズンで90勝を挙げた工藤公康監督。先発投手に長いイニングを投げさせることを重視した継投や、故障に苦しんだ4番・内川を辛抱強く使い続けるなど、選手への信頼を前面に打ち出しているのが特色だろう。その一方で「茶髪・つば吐き・ガム噛み・ネックレス禁止」という、規範を重視した選手管理術も見逃せない。
工藤公康の野球人生のスタートは広岡達朗の下で黄金期を迎えようとしていたライオンズだった。一年目から起用され、広岡管理野球の薫陶を色濃く受けた世代だ。そこにはホークス前監督の秋山幸二や、渡辺久信、今回CSで対戦した伊東勤もいた。そしてこの三者ともに監督として日本一に輝いている。
選手管理という点においては伊東監督も茶髪禁止令を出しているが、他の二人は管理野球とは一線を画するところがあった。禁止事項の徹底ぶりを見ると、広岡イズムを最も継承しているのは実は工藤監督なのでは?という気がする。果たして管理野球のDNAを引き継いだ「広岡チルドレン」四人目の日本一はあるのだろうか。
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女子ボクシングを知っていますか?(10月16日)
15日、タレント・南海キャンディーズの“しずちゃん”こと山崎静代が、ボクシング競技から引退したことが明らかになった。NHKのドラマで女子ボクサーを演じたのが契機となり、プロライセンスを取得。ロンドン五輪を目指して出場まであと一歩まで迫ったことはテレビでも大きく取り上げられ多くの方がご存じだろう。
しかし、実際に女子ボクシングの試合をご覧になったことのある方は少ないのではないだろうか?2004年のアカデミー作品賞「ミリオン・ダラーベイビー」は女子ボクシングが題材。...
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15日、タレント・南海キャンディーズの“しずちゃん”こと山崎静代が、ボクシング競技から引退したことが明らかになった。NHKのドラマで女子ボクサーを演じたのが契機となり、プロライセンスを取得。ロンドン五輪を目指して出場まであと一歩まで迫ったことはテレビでも大きく取り上げられ多くの方がご存じだろう。
しかし、実際に女子ボクシングの試合をご覧になったことのある方は少ないのではないだろうか?2004年のアカデミー作品賞「ミリオン・ダラーベイビー」は女子ボクシングが題材。2000年代前半は、モハメド・アリの娘レイラ・アリなどの登場もあり、海外での女子ボクシング熱は高まっていた。日本ボクシングコミッション(JBC)も2007年に女子部門を創設。そして、いま日本で現役の女子世界チャンピオンはなんと「7人」もいるのである。
そのうちの2人、WBA王者・宮尾綾香と、WBC王者・小関桃が来週22日、初の日本人女子選手同士による王座統一戦を戦う。「ボクシング界の上戸彩」の異名をとる人気ボクサー・宮尾(防衛5回)に対して、小関は具志堅用高の13回の最多防衛記録を破り、現在15回防衛中の絶対王者だ。このビックマッチ、しずちゃんの懸命なファイトで女子ボクシングを知った方たちにも、ぜひ注目していただきたい。
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“撫子”代表監督が誕生する日(10月15日)
日本サッカー協会が、日本女子代表の佐々木則夫監督との契約更新を発表した。契約年数は未定だが、リオ五輪までの続投はほぼ確実だ。あの2011年W杯ドイツ大会で優勝を果たし、今年のカナダ大会では連覇こそならなかったものの、銀メダルを獲得した佐々木監督の手腕は疑いようもない。
しかし、監督自身はロンドン五輪での勇退を希望していたものを説得しての続投だったはず。国民栄誉賞監督の後任選定は難しいのかもしれないが、いつまでも佐々木氏に頼り続けるわけにもいかない。...
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日本サッカー協会が、日本女子代表の佐々木則夫監督との契約更新を発表した。契約年数は未定だが、リオ五輪までの続投はほぼ確実だ。あの2011年W杯ドイツ大会で優勝を果たし、今年のカナダ大会では連覇こそならなかったものの、銀メダルを獲得した佐々木監督の手腕は疑いようもない。
しかし、監督自身はロンドン五輪での勇退を希望していたものを説得しての続投だったはず。国民栄誉賞監督の後任選定は難しいのかもしれないが、いつまでも佐々木氏に頼り続けるわけにもいかない。協会には早く新しい指導者を育成、発掘してもらいたいところだ。
いっそ女性監督はどうだろうか?すでに国内のトップリーグ「なでしこリーグ」には何人もの女性監督が誕生している。個人的にはなでしこジャパンに国内の主要球技での「女性代表監督」に先鞭をつけてほしいと思う。
他球技に目を転じてみればバレーボール(Vリーグ)ではかつての名セッター・中田久美監督がチームを率いリーグ連覇を達成した。サッカーでもバレーボールでも構わない。女性指導者が当たり前のように女子のトップチームを率いる。もうそんな時代が到来してもよいはずだ。
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