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独立リーグから復帰を目指す男たち(11月15日)
阪神タイガースは14日、藤川球児と4年ぶりに契約したことを発表した。今年6月、MLBからの国内復帰を決めた藤川は「出身地で夢を与えたい」と独立リーグの四国アイランドリーグplus(ILP)の高知に入団。その決断が話題を呼んだ。今シーズンはILPで6試合に登板し2勝1敗。球威も戻りつつあり、再び古巣から白羽の矢が立った形だ。藤川がプレーしたことで注目を浴びた独立リーグだが、プロ野球(NPB)への入団も増えていて、先月のドラフト会議では、ILPともう一つの独立リーグBCLで共に6人が指名されている。...
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阪神タイガースは14日、藤川球児と4年ぶりに契約したことを発表した。今年6月、MLBからの国内復帰を決めた藤川は「出身地で夢を与えたい」と独立リーグの四国アイランドリーグplus(ILP)の高知に入団。その決断が話題を呼んだ。今シーズンはILPで6試合に登板し2勝1敗。球威も戻りつつあり、再び古巣から白羽の矢が立った形だ。藤川がプレーしたことで注目を浴びた独立リーグだが、プロ野球(NPB)への入団も増えていて、先月のドラフト会議では、ILPともう一つの独立リーグBCLで共に6人が指名されている。
一方、復帰のチャンスを狙い、独立リーグでプレーする元NPB選手も多い。藤川より1歳年下の正田樹もその一人。ファイターズやスワローズ、そして台湾プロ野球も渡り歩いたパ・リーグ新人王左腕も、ILP・愛媛のエースとして登板していた。防御率はリーグ1位の0.74で、藤川を大きく上回る7勝を挙げている。
正田は10日、NPB12球団合同トライアウトに参加した。今回で自身3度目のトライアウト(ちなみに参加48人中12人が今年独立リーグでプレーした選手だった)。メジャー帰りの藤川と今シーズン同じリーグでプレーしたことは、正田にとって刺激となったことだろう。「手応えはあった」と語る正田。結果発表はこれからだが、果たして藤川と正田の対決がNPBでも実現するであろうか。楽しみである。
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自分を信じる心を力に変えて(11月14日)
2人の伝説がまた新たにスタートを切った。現役最年長Jリーガーのキング・カズこと三浦知良(48)が横浜FCとの契約更新を発表。同じ日、スキージャンプのレジェンド・葛西紀明(43)はW杯開幕戦に向けて出国した。お互いのことについて問われた2人は「勇気や情熱をもらっています」(三浦)、「刺激しあってやっていきたい」(葛西)と、熱いエールを交わした。多くの困難を乗り越えてきた者同士だからこそ通じ合う思いがあるのだろう。...
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2人の伝説がまた新たにスタートを切った。現役最年長Jリーガーのキング・カズこと三浦知良(48)が横浜FCとの契約更新を発表。同じ日、スキージャンプのレジェンド・葛西紀明(43)はW杯開幕戦に向けて出国した。お互いのことについて問われた2人は「勇気や情熱をもらっています」(三浦)、「刺激しあってやっていきたい」(葛西)と、熱いエールを交わした。多くの困難を乗り越えてきた者同士だからこそ通じ合う思いがあるのだろう。
スポーツ医学や科学技術の進歩は、アスリートの選手寿命を大きく伸ばした。そして、長期にわたり第一線で活躍し続けるためのもう一つの大きな要素が「メンタル面のケア」であると言われる。いまやスポーツ界では、医師や栄養士と並び、メンタルトレーナーの存在が欠かせないものになってきている程だ。カズも葛西も、長い現役生活の中で幾度も大きなけがや故障を経験してきた。それを克服してこられたのは精神力のタフネスさや、ストイックな克己心あってのことだろう。その源は自分を信じる力なのではないかと思う。数多くの名言で知られる2人だが、奇しくも相通ずる言葉を残している。「全盛期?これからだよ」(三浦・38歳当時)、「45歳、49歳と体力と技術はもっと向上すると思う」(葛西・ソチ五輪にて)2人の鉄人が築く伝説は、これからも私たちに自分を信じる大切さを教えてくれるとともに、大きな希望を与えてくれることだろう。
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“帰ってきた”金崎夢生という男(11月13日)
サッカーW杯ロシア大会のアジア2次予選。日本はシンガポールとアウェーで対戦。3―0で勝利し、再びE組の首位に立った。先制ゴールを決めたのは、5年ぶりに代表復帰した金崎夢生(むう)。ハリルジャパンの1トップを任された男が、いきなり大仕事を決めて見せた。今季、ポルトガルリーグからアントラーズに移籍して、15得点を挙げる活躍中の金崎。先日のナビスコ杯でもゴールを決め、3年ぶりの優勝に貢献している(11月1日の記事参照)。...
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サッカーW杯ロシア大会のアジア2次予選。日本はシンガポールとアウェーで対戦。3―0で勝利し、再びE組の首位に立った。先制ゴールを決めたのは、5年ぶりに代表復帰した金崎夢生(むう)。ハリルジャパンの1トップを任された男が、いきなり大仕事を決めて見せた。今季、ポルトガルリーグからアントラーズに移籍して、15得点を挙げる活躍中の金崎。先日のナビスコ杯でもゴールを決め、3年ぶりの優勝に貢献している(11月1日の記事参照)。
金崎夢生という人物を語るうえで、一つのエピソードがある。今季、3年ぶりに復帰したJリーグの第4節サガン鳥栖戦。接触プレーで転倒した際に、鳥栖DFのキム・ミンヒョクに顔面を激しく踏みつけられるというアクシデントに見舞われたのだ。幸い大事には至らなかったが、極めて危険な行為で、選手生命に関わるほどの事故になっていてもおかしくなかった。その映像があまりにショッキングだったこともあり、ネット上でも激しい非難が巻き起こった。出場停止処分を受けたキム・ミンヒョクは、6日後、アントラーズのクラブハウスへ謝罪に訪れた。それに対し、金崎は笑顔で受け入れ、一つの提案を行う。「肩を組んで笑って写真を撮ろう」遺恨を水に流しただけでなく、バッシングの渦中にある相手への気遣いを見せた金崎。その2ショット写真はアントラーズの公式ツイッターで公開され、大きな賞賛を集めている。
インタビューでは多くを語らないこともあり、海外組などに比べると、彼の一般からの認知度は高くないかもしれない。ぜひともこのエピソードは多くの人に知ってもらいたいと思う。
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大熱戦!侍ジャパンの立役者・中田翔(11月12日)
台湾に戦いの舞台を移した「プレミア12」の1次ラウンド第2戦・メキシコ戦。侍ジャパンはメキシコ打線に苦しみながらサヨナラ勝ちで2勝目をものにした。5打点を挙げ勝利に貢献したのは中田翔(ファイターズ)。先制された直後の逆転2ランにサヨナラタイムリーと八面六臂の大活躍だった。今シーズンの中田は2年連続で100打点を記録。本塁打も初の30本に乗せた。この国際試合での活躍は、今後のWBCなどに向けても大きな収穫となるだろう。...
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台湾に戦いの舞台を移した「プレミア12」の1次ラウンド第2戦・メキシコ戦。侍ジャパンはメキシコ打線に苦しみながらサヨナラ勝ちで2勝目をものにした。5打点を挙げ勝利に貢献したのは中田翔(ファイターズ)。先制された直後の逆転2ランにサヨナラタイムリーと八面六臂の大活躍だった。今シーズンの中田は2年連続で100打点を記録。本塁打も初の30本に乗せた。この国際試合での活躍は、今後のWBCなどに向けても大きな収穫となるだろう。
開幕前はどれほどの注目を集めるか不安視されていた「プレミア12」も第一戦の大谷翔平の好投に続く若き主砲の活躍で、日本国内での盛り上がりも高まってきているように感じる。ただ、心配なのは選手の故障やけがの問題だ。この二試合はシーズン中と同じ一塁の守備に就いた中田。今回のプレミア12では、柳田悠岐が欠場したため第4の外野手登録をされている。昨年まで抜群の捕殺数を誇る左翼手として好守備をみせてきた経験はあるが、急増チームでの慣れないポジションは大きな負担となるだろう。北京五輪では通常と違う守備位置で起用をされた選手がエラーを犯し、戦犯扱いされるような悲劇もあった。選手にとってオーバーホールの時期に開催される新設の国際大会プレミア12。ハードな真剣勝負の場が続く代表選手の心身へのケアやけがへの保障も含めたルール作りも喫緊の課題。日本プロ野球機構はこの大会を価値あるものにするため、課題に取り組んで欲しい。
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アンチ・ドーピングのためになすべきこと(11月11日)
9日、世界アンチドーピング機構(WADA)の第三者委員会は、ロシア陸上連盟を資格停止処分にするよう勧告を行った。組織的なドーピングや隠ぺい工作を認定したためだ。これによりロシアの陸上選手は、リオ五輪への出場が危ぶまれる事態になった。報告では検体のすり替えや、国際陸上競技連盟への贈賄などの悪質なケースもあったとされる。WADAアスリート委員・室伏広治は「氷山の一角の可能性もある」とコメント。この問題はロシアの国際政治の状況も相まって、長く尾を引きそうな予感もする。...
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9日、世界アンチドーピング機構(WADA)の第三者委員会は、ロシア陸上連盟を資格停止処分にするよう勧告を行った。組織的なドーピングや隠ぺい工作を認定したためだ。これによりロシアの陸上選手は、リオ五輪への出場が危ぶまれる事態になった。報告では検体のすり替えや、国際陸上競技連盟への贈賄などの悪質なケースもあったとされる。WADAアスリート委員・室伏広治は「氷山の一角の可能性もある」とコメント。この問題はロシアの国際政治の状況も相まって、長く尾を引きそうな予感もする。
日本国内におけるアンチドーピングへの取り組みはどうなっているのだろうか?日本アンチドーピング機構(JADA)は2001年に創立。WADAのアジア・オセアニア地域オフィスも東京の国立スポーツ科学センター内に事務局を置くなど、アンチドーピングに関しては先進的な役割を担ってきた。4年前に制定された「スポーツ基本法」では、第二十九条で「ドーピング防止活動の推進」がはっきりと規定された。JADAやIOCとの連携のもと、各競技団体での活動も進められている。
一方で課題もある。国内のプロスポーツ競技団体のうち、プロ野球、ゴルフなどは独自のドーピング検査を行っており、JADAには加盟していない。ゴルフはリオ五輪から正式種目になり、野球は東京五輪での競技種目入りを目指している。ともにプロ選手の参加が想定される競技だ。2020東京五輪開催に向け、より積極的な対策と啓発教育が求められてくるであろう。両団体には格段の努力をお願いしたい。
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