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大晦日「格闘技中継対決」が復活(12月13日)
2015年も残すところ20日を切った。今年の大晦日はNHK紅白歌合戦に対抗して、民放2局が久々に総合格闘技を中継する(フジテレビ「RIZIN2015」、TBS「KYOKUGEN2015」)。フジの放送するRIZINでは12年ぶりに元横綱の曙とボブ・サップが再戦。そして、“エストニアの怪人”元大関・把瑠都(ホーヴェルソン・カイド)もデビュー戦を行う。
90年代後半からの空前の格闘技ブームのなか、2003年大晦日には民放3局が別々の格闘技大会を中継。...
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2015年も残すところ20日を切った。今年の大晦日はNHK紅白歌合戦に対抗して、民放2局が久々に総合格闘技を中継する(フジテレビ「RIZIN2015」、TBS「KYOKUGEN2015」)。フジの放送するRIZINでは12年ぶりに元横綱の曙とボブ・サップが再戦。そして、“エストニアの怪人”元大関・把瑠都(ホーヴェルソン・カイド)もデビュー戦を行う。
90年代後半からの空前の格闘技ブームのなか、2003年大晦日には民放3局が別々の格闘技大会を中継。曙VSボブ・サップのK-1対決は瞬間最高視聴率43.0%を記録し、紅白歌合戦を上回った。2004年はTBSのK―1PREMIUM2004Dynamite!!が、紅白の裏番組で初めて20%を超える平均視聴率を記録している。しかし、各格闘技団体で運営者の逮捕や自殺などのスキャンダルが続き、対戦カードの質が低下してくると視聴率も低下。2010年を最後に年越し格闘技中継は姿を消した。10年代はブームが冷却してしまった総合格闘技。そのリングでかませ役に甘んじてきたプロレスや大相撲の人気が再燃しつつあるのとは好対照となっている。屈辱的な扱いを受けた曙はその後プロレス界で再生し、熱い声援を受けた。ボブ・サップも現在はプロレスの住人だ。再びあの忌まわしい記憶の試合に挑む曙は「二度と苦しい悔しい思いはしたくない。絶対に勝ちに行く」と闘志を燃やしている。まだ31歳の把瑠都はともかく、曙にとって今回の対戦が意義のあるものになるのかはわからない。果たしてそのバトルの決着、そして視聴率対決の結末はどうなるのであろうか?…
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世界よ、これがNIPPON卓球だ!(12月12日)
9日、国際卓球連盟の年間表彰式がポルトガルで行われ、今年最も躍進した選手に贈られる「ブレークスルー・スター」に日本の伊藤美誠(みま)が選ばれた。伊藤は10月に15歳になったばかりの中学3年生。昨年は同い年の平野美宇とのコンビで史上最年少優勝。試合後、賞金額を告げられ仰天した愛らしい表情が世界に配信されて話題を呼んだ。一年後の今年3月、同じドイツGPで今度は、シングルスの最年少優勝記録を更新。5月に行われた世界選手権でも準々決勝まで進み、ロンドン五輪金メダルの李暁霞と対戦。...
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9日、国際卓球連盟の年間表彰式がポルトガルで行われ、今年最も躍進した選手に贈られる「ブレークスルー・スター」に日本の伊藤美誠(みま)が選ばれた。伊藤は10月に15歳になったばかりの中学3年生。昨年は同い年の平野美宇とのコンビで史上最年少優勝。試合後、賞金額を告げられ仰天した愛らしい表情が世界に配信されて話題を呼んだ。一年後の今年3月、同じドイツGPで今度は、シングルスの最年少優勝記録を更新。5月に行われた世界選手権でも準々決勝まで進み、ロンドン五輪金メダルの李暁霞と対戦。惜敗したものの、先に2セットを奪う大熱戦を演じて見せた。
表彰式の会場では先輩の石川佳純や福原愛らとともにドレスに身を包んで、大人びた表情を見せていた伊藤。カンペを見ながらではあるが、受賞挨拶を英語でこなした姿は堂々としたものだった。海外の大会もインタビューは通訳を通さずに行い、本人曰く「しゃべれる順番は韓国語、中国語、英語。(語学の)勉強はしていないのですが、交流しているうちにわかるようになりました」とのこと。わからない言葉は相手に直接聞くという。物怖じしないその度胸が、試合での積極的なプレーにもつながっているのだろう。華やかな表彰式翌日、ここポルトガルの地で世界最高峰の舞台グランドファイナルが開幕。トップ選手によるこの大会、昨年はシングルス男子で水谷隼、シングルス女子で石川佳純がともに優勝。伊藤も平野とのペアでダブルスを制し、日本人選手の独壇場となった。驚きの表情が世界的に有名になった日本の卓球少女たち。今度は再び世界を驚かせる番だ。
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4つの若き新星よ“昇龍“となれ!(12月11日)
いま、バレーボール界で大きな異変が起きているのをご存じだろうか?6日、決勝が行われた全日本大学選手権は当日券が完売。何と昨年の7倍もの観衆が詰めかけた。バレーでインカレの会場が満席になるのは非常に珍しい。大田区体育館を埋め尽くした観衆が見守った中央大と筑波大の決勝。その歓声の中心にいたのは、連覇を果たした中央大学2年・石川祐希。大会ベストスコアを獲得した19歳のエースは、全日本男子のニューフェイス「NEXT4」の一員。...
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いま、バレーボール界で大きな異変が起きているのをご存じだろうか?6日、決勝が行われた全日本大学選手権は当日券が完売。何と昨年の7倍もの観衆が詰めかけた。バレーでインカレの会場が満席になるのは非常に珍しい。大田区体育館を埋め尽くした観衆が見守った中央大と筑波大の決勝。その歓声の中心にいたのは、連覇を果たした中央大学2年・石川祐希。大会ベストスコアを獲得した19歳のエースは、全日本男子のニューフェイス「NEXT4」の一員。それは石川と決勝で戦った筑波大学の髙橋健太郎(20)、サントリーの柳田将洋(23)、愛知学院大学の山内晶大(22)ら4名の称号だ。
ロンドン五輪で銅メダルを獲得した全日本女子とは対照的に、このところ幾度も五輪出場を逃している男子の“龍神NIPPON”は長い冬の時代にある。メディアにも女子のスター選手ばかりが大きく取り上げられ、人気にやや陰りが出ていた。だが、9月に行われたワールドカップ2015では、NEXT4の活躍で1989年以来の6位と前回の10位から大きく順位を上昇。W杯での活躍で石川ら4人の人気は爆発した。写真集はオリコンチャートで1位を獲得する熱狂ぶりだ。人気だけでなく8月にはアジア選手権でも6年ぶりの優勝を果たしており、確実に復活の兆しは見え始めている。NEXT4の“イケメン”四人衆は現在行われているVリーグや天皇杯でも活躍中。会場にはまた大勢の女性ファンが押し掛けることだろう。この人気を一過性のものにしたいためにも、彼らのこれからの成長に大いに期待したい。全日本男子よ、昇り龍となれ!!!!
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来年も広島のマウンドに立つ「男気」(12月10日)
カープの黒田博樹が来季も現役を続けることが明らかになった。今年、メジャーのオファーを蹴って8年ぶりに古巣復帰。その決断はカープファンのみならず、多くの人の琴線に触れ「男気」が流行語になり、彼の姿を見ようと観衆がマツダスタジアムに詰めかけた。しかし、シーズン終了後は現役続行について態度を保留。「最後のつもりで、今まで以上の覚悟でやってきた。それを超えるモチベーションを探すのは難しい」と苦しい胸の内を吐露していた。...
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カープの黒田博樹が来季も現役を続けることが明らかになった。今年、メジャーのオファーを蹴って8年ぶりに古巣復帰。その決断はカープファンのみならず、多くの人の琴線に触れ「男気」が流行語になり、彼の姿を見ようと観衆がマツダスタジアムに詰めかけた。しかし、シーズン終了後は現役続行について態度を保留。「最後のつもりで、今まで以上の覚悟でやってきた。それを超えるモチベーションを探すのは難しい」と苦しい胸の内を吐露していた。今季は26試合に登板。11勝をあげシーズンを通してチームを支えた。防御率2・55は堂々のリーグ7位だ。40歳とはいえ、これほどの成績を残した選手が引退するとは考え難いが、そこまで自らを追い込んだ結果がこの数字なのだとすれば、他人が口を挟むことのできる領域ではないのかもしれない。残留を決めたことでカープ球団、ファンとも胸をなでおろしたことだろう。
前回名球会についての記事(12月2日)で、200勝に近い投手として三浦大輔を挙げたが、黒田が現役続行となると日米通算193勝を誇るこの鉄腕投手の名球会入りはかなり有望となる。だが、彼自身は記録というものにさほど強い執着はないように思える。というのも黒田はメジャー7年間で29球団から79勝をあげているが、長いメジャーの歴史上でも13人しか達成したことのない「全ての球団からの勝利」まであと1球団に迫っていたのだ(残りはデトロイトタイガースのみ)。その偉業達成のチャンスを捨ててまで、広島に帰ってきた男・黒田。彼が投げ続けるモチベーションは、地元のファンの笑顔、ただそれだけなのかもしれない。
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“ALL FOR ONE”の精神で(12月9日)
“五郎丸フィーバー”が止まらない。7日、ラグビー日本代表の五郎丸歩が母校・早稲田大学で1200人の学生に講演を行った。快挙を果たしたW杯以降、連日のようにイベントに引っ張り凧。この日も講演後は、アサヒビールのパートナーシップ契約発表会見に臨んだ。講演会で「休養は現在ございません」と語った通り、トップリーグが開幕してからの1か月だけでも「メンオブザイヤー授賞式」「競馬JCプレゼンター」「ベンチアート除幕式」に出席。...
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“五郎丸フィーバー”が止まらない。7日、ラグビー日本代表の五郎丸歩が母校・早稲田大学で1200人の学生に講演を行った。快挙を果たしたW杯以降、連日のようにイベントに引っ張り凧。この日も講演後は、アサヒビールのパートナーシップ契約発表会見に臨んだ。講演会で「休養は現在ございません」と語った通り、トップリーグが開幕してからの1か月だけでも「メンオブザイヤー授賞式」「競馬JCプレゼンター」「ベンチアート除幕式」に出席。目の回るような多忙ぶりだ。それに加えて各メディアの取材。書店には五郎丸の表紙がずらりと並ぶ。彼が身を粉にしてグラウンド外で活動しているのは「自分のプレーが少し落ちようとも、(ラグビーを)アピールする場を設けていただいているので」という競技振興への強い思いからだ。
ラグビートップリーグは先季2014―2015シーズンに、総入場者数の歴代最多記録を更新した。1試合平均 4,719人という数字はバレーやバスケのリーグの観客数を上回る活況ぶりだ。そして、先月13日に開幕した今シーズンは、更に昨季平均の1.7倍の伸びだという。秩父宮ラグビー場で行われたパナソニック―サントリーの開幕戦では、協会側の判断ミスで、前売り券完売にもかかわらず席が埋まらないという不手際があり批判を浴びた。だが、それをカバーして余りある上々の滑り出しだ。これも五郎丸ら選手のPR活動の賜物でもある。願わくば、協会は広報の重責を彼1人に頼りきりにしないような配慮をしてほしい。いまこそ“ONE FOR ALL,ALL FOR ONE“の精神の見せ所だろう。
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