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未来をつかめ!「春の高校バレー」開幕(1月7日)
全国約6,400校の頂点を決める第68回全日本バレーボール高校選手権大会「春の高校バレー」が5日、東京体育館で開幕した。「高校のバレーボール大会は3月開催だったのでは?」と思われた方もいるかもしれない。これは2011年から、それまで夏のインターハイ内で行われていた全日本バレーボール高校選手権大会が1月開催に変更されたためである。それに伴い1970年(昭和45)から41年間“春高“の愛称で親しまれていた従来の「全国高等学校バレーボール選抜優勝大会」は2010年にその歴史に幕を下ろした。...
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全国約6,400校の頂点を決める第68回全日本バレーボール高校選手権大会「春の高校バレー」が5日、東京体育館で開幕した。「高校のバレーボール大会は3月開催だったのでは?」と思われた方もいるかもしれない。これは2011年から、それまで夏のインターハイ内で行われていた全日本バレーボール高校選手権大会が1月開催に変更されたためである。それに伴い1970年(昭和45)から41年間“春高“の愛称で親しまれていた従来の「全国高等学校バレーボール選抜優勝大会」は2010年にその歴史に幕を下ろした。翌11年以降は高校選手権大会が「春高バレー」の名前を引き継いで開催される形となっている。
3月開催だった時代の春高には、既に卒業してしまっている3年生は出場できなかった。そのため卒業後、Vリーグや実業団に進む選手たちは、秋の国体以降半年ものブランクが生じるという問題があった。その練習期間の空白を解消するため、3年生も出場できるよう調整したのが大会時期を1月にした理由だ。昨年の春高では現在全日本メンバーの古賀紗理那(19)が、熊本信愛女学院3年生で出場。その傍ら内定選手として先季のVリーグの試合にも出場し、NECレッドロケッツの優勝に貢献した。高校バレーとともに国内リーグや国際試合の経験を積めたことは古賀にとって大きなプラスとなったことだろう。
30年前はゴールデンタイムで中継される程の人気だった春高バレー。今では準々決勝までの試合は深夜放送になってしまったが、今年も注目選手が勢ぞろいだ。是非未来のエースたちのこの瞬間を記憶に焼き付けておこう。
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四半世紀を迎える一大イベント「1.4」(1月6日)
1992年から毎年1月4日に開催されている新日本プロレスの東京ドーム大会。今年で25年目を迎えた年始恒例の大イベントに、詰めかけたファンたちは開場前から長蛇の列を作った。1972年設立の国内最古にして最大のプロレス団体・新日本プロレス。だが、96年を頂点に年間売上高は減少。00年代中盤以降ブームが去り、観客動員が低迷していく。一時はゲーム制作企業の子会社となる苦しい時代もあった。
それが一変したのは2012年。...
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1992年から毎年1月4日に開催されている新日本プロレスの東京ドーム大会。今年で25年目を迎えた年始恒例の大イベントに、詰めかけたファンたちは開場前から長蛇の列を作った。1972年設立の国内最古にして最大のプロレス団体・新日本プロレス。だが、96年を頂点に年間売上高は減少。00年代中盤以降ブームが去り、観客動員が低迷していく。一時はゲーム制作企業の子会社となる苦しい時代もあった。
それが一変したのは2012年。全株式を買収したブシロードグループパブリッシングは、大胆な経営改革を断行。第三者の監査法人による徹底した指導で、どんぶり勘定だった経営体質を改めたのだ。それと同時にトレーディングカード業界を席巻するブシロードの潤沢な資金力により、重厚なPR戦略を展開。ビッグマッチや新シリーズ時には車両広告やアドトラックを活用するなど徹底した宣伝攻勢がかけられた。さらに動画配信、シネコンでの3D生放送などの新たな試みも成功。興行収入はV字回復を遂げてきている。それは新日本プロレスというブランドが元々秘めていたポテンシャルを、「広く知らしめる」ことに惜しみない努力を払った結果と言える。
いまや若年層や女性といった新しいファンの獲得はプロスポーツ界共通の課題。各団体も頭を悩ませている。大会翌日の5日、新日本プロレスは大手芸能プロダクション・アミューズとの業務提携を発表した。スター選手の多い新日本プロレスにとっては更なるシナジー効果が期待出来るだろう。キング・オブ・スポーツを標榜するこの「古くて新しい」プロフェッショナル団体。その改革の行方に注目が集まっている。
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「王者青学」新春を駆ける・箱根駅伝の魅力(1月5日)
第92回箱根駅伝は往路優勝の青山学院大が復路も制覇。他大学を寄せ付けぬ強さで2連覇を果たした。往路・復路で一度も順位を落とさず一位をキープしたのは、実に39年ぶりの快挙である。チームを率いたのは原晋監督。自身も長距離出身で全日本実業団駅伝にも出場経験を持つ原監督が、一昨年から力を入れていたのが体幹トレーニング。テニスのクルム伊達や卓球の福原愛を指導するフィジカルコーチを招き、選手の上半身のしなりを強化することで推進力を増すことに成功したという。...
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第92回箱根駅伝は往路優勝の青山学院大が復路も制覇。他大学を寄せ付けぬ強さで2連覇を果たした。往路・復路で一度も順位を落とさず一位をキープしたのは、実に39年ぶりの快挙である。チームを率いたのは原晋監督。自身も長距離出身で全日本実業団駅伝にも出場経験を持つ原監督が、一昨年から力を入れていたのが体幹トレーニング。テニスのクルム伊達や卓球の福原愛を指導するフィジカルコーチを招き、選手の上半身のしなりを強化することで推進力を増すことに成功したという。もう一つ重視したのは精神面の強化だ。箱根で敵なしのチームも、昨年11月の全日本大学駅伝では優勝を逃し2位に終わった。「負けたことをきっかけに戦う集団になってきた」と語る原監督。監督自身も講演活動などで指導に当たれないことが多くなっていた中、それを逆手に選手たちに「自分で考えて行動する」自立心を芽生えさせることに成功した。時には下級生が上級生に意見することもあるという自由な気風。いわゆる体育会気質とは一線を画したチームカラーこそが、原監督を異色の存在と言わしめる所以だろう。今年の出雲駅伝、全日本大学駅伝も楽しみである。
毎年高視聴率を誇る箱根駅伝。その魅力とは何であろう?それは過度な演出を排し、選手たちが襷を繋ぐというありのままのスポーツの姿をお茶の間に届けているからではないだろうか。
「テレビは箱根駅伝を変えてはいけない。時代が変わっていけばいくほど、変わらない箱根駅伝が評価される」初めて箱根駅伝の完全生中継を成功させた元日本テレビ放送網スポーツ局次長・坂田信久氏の弁である。この言葉にこそスポーツ中継の真髄があるように思われる。
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元日決戦・そして新たなる戦いの始まり(1月2日)
2年ぶり元日開催のサッカー天皇杯決勝は、ガンバ大阪が浦和レッズを下してチーム史上二度目の連覇。通算5回目の賜杯を手にした。年明け風物詩の日本一を決める戦い。チケットが完売した味の素スタジアムでは、頂点を決めるにふさわしい見応えある攻防が繰り広げられた。
ゲームは序盤から波乱含みの展開で、まずレッズ守備の要・槙野智章がGKと交錯し右手を負傷。ガンバもDFの米倉恒貴が前半12分に足を痛めて途中交代となってしまう。...
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2年ぶり元日開催のサッカー天皇杯決勝は、ガンバ大阪が浦和レッズを下してチーム史上二度目の連覇。通算5回目の賜杯を手にした。年明け風物詩の日本一を決める戦い。チケットが完売した味の素スタジアムでは、頂点を決めるにふさわしい見応えある攻防が繰り広げられた。
ゲームは序盤から波乱含みの展開で、まずレッズ守備の要・槙野智章がGKと交錯し右手を負傷。ガンバもDFの米倉恒貴が前半12分に足を痛めて途中交代となってしまう。試合を決めたのはガンバのFWパトリック。驚異的なスピードでゴールに襲い掛かり2得点を挙げた。レッズも興梠慎三の同点ゴールなどで追いすがったが1―2で涙をのんだ。Jリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝に続き、再びガンバにタイトルを阻まれた格好だ。ガンバもナビスコカップ、CSと連続して決勝で敗れるなど、厳しい一年だったが、今季60試合目となる激闘を優勝で締めくくった。「チームに貢献できて本当に嬉しい」と喜びを語ったガンバのパトリック。年末にネットで心無い中傷発言を受けて辛い思いもしたが、応援する多くのファンの思いに応え、最高の結果を出した。今年も是非その素晴らしいゴールで私たちを魅了してほしい。
一方、悔しい結果に終わったレッズ。マークしていたパトリックに決勝弾を決められた槙野は、試合終了とともにピッチに倒れこんだ。決勝で負った右手の傷の縫合は20針にも及んだという。自身のSNSで「この悔しさは忘れない」と誓った。その思いはサポーターも一緒だ。雪辱に大いに期待したい。今年もJリーグの熱く激しい戦いがここから始まる。
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年末決戦・七人の日本人チャンピオン、奮戦す!(1月1日)
大晦日にTV中継されたボクシング世界戦。日本各地で行われた激戦の中継にくぎ付けになった方も多いのではないだろうか。大阪ではWBAフライ級王者の井岡一翔が見事に2度目の防衛。一方で、IBFミニマム級王者・高山勝成は流血によるドクターストップで残念ながら防衛に失敗した。東京で行われたWBAダブル世界戦では、Sフェザー級スーパー王者の内山高志が日本歴代単独2位となる11回目の防衛記録を更新。Lフライ級王者の田口良一もタイトルを守った。...
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大晦日にTV中継されたボクシング世界戦。日本各地で行われた激戦の中継にくぎ付けになった方も多いのではないだろうか。大阪ではWBAフライ級王者の井岡一翔が見事に2度目の防衛。一方で、IBFミニマム級王者・高山勝成は流血によるドクターストップで残念ながら防衛に失敗した。東京で行われたWBAダブル世界戦では、Sフェザー級スーパー王者の内山高志が日本歴代単独2位となる11回目の防衛記録を更新。Lフライ級王者の田口良一もタイトルを守った。さらに全国中継はなかったが、名古屋で行われたWBO世界戦でも田中恒成が初防衛を果たしている。
29日から31日にかけて7試合行われた日本人ボクサーの世界戦の結果は6勝1敗。高山以外の5人の世界王者は防衛に成功。IBF世界ライトフライ級王座に挑んだ八重樫東は見事ベルトを奪取し、日本人3人目となる3階級制覇を成し遂げた。現在の日本人世界王者数は9人を維持している(4団体合計)。そのなかでも注目を集める、具志堅用高のV13超え目前の内山。次の目標は本場アメリカでの防衛戦だ。
ボクシング界では年明け1日に、米国スポーツ専門局ESPNが選出した昨年の年間最高試合に、11月に行われた三浦隆司のWBC世界Sフェザー級タイトルマッチが選ばれるという嬉しいニュースも飛び込んできた。三浦はこのラスベガスでの試合で惜しくも敗れてしまったが、日本人王者の実力を示してくれた。今年は同じ階級の内山が米国で旋風を巻き起こしてくれるかもしれない。他の世界王者も舌を巻く圧倒的な強さを誇る“KOダイナマイト”の大爆発で、世界中のファンの度肝を抜く日は近い。
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