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「夢をあきらめるな。」(NOMOからの伝言)(1月13日)
11日、福岡市で「名球会ベースボールフェスティバル2016」が開催された。野球の楽しさを体験させ、裾野拡大を目指す日本プロ野球名球会が企画し、球界のレジェンド達が集結したこのイベント。始球式では「ON対決」が実現。王貞治が投じた4球目を、長嶋茂雄が左手一本でショートに打ち返して見せた。試合では名プレーヤーがセ・パに分かれ対決。サブマリン山田が、鉄人衣笠が、3000本安打張本が、大魔神佐々木が、清原が…。...
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11日、福岡市で「名球会ベースボールフェスティバル2016」が開催された。野球の楽しさを体験させ、裾野拡大を目指す日本プロ野球名球会が企画し、球界のレジェンド達が集結したこのイベント。始球式では「ON対決」が実現。王貞治が投じた4球目を、長嶋茂雄が左手一本でショートに打ち返して見せた。試合では名プレーヤーがセ・パに分かれ対決。サブマリン山田が、鉄人衣笠が、3000本安打張本が、大魔神佐々木が、清原が…。1万7980人の観客はしばし追憶の世界に酔いしれた。
和やかなムードの中、ひときわ異彩を放ったのが野茂英雄だった。マウンドでは久々に日米を席巻したあの“トルネード投法”を披露。ポーカーフェイスで真剣勝負に挑むその姿は、現役時代そのままの佇まいだった。野茂はこの名球会のイベントに登場するのは今回が初めて。だが、野球の普及・発展への貢献や、スポーツ振興にかける情熱において野茂の右に出る人物は少ないだろう。引退後、彼は私財を投じて社会人野球チーム・NOMOベースボールクラブを設立。自身が所属していた新日本製鐵堺硬式野球部の休部後、野球の火を消さぬためその根拠地だった堺市での活動を支援してきた。2012年に道路建設で球場が閉鎖されると、拠点を豊岡市に移転。選手らは城崎温泉の旅館で働き、地元住民と交流を深めながら野球を続けている。昨年の温泉街の大火災ではボランティアとして復旧作業に励むなど、地元への貢献も大きい。一方で少年野球「NOMO CUP」も毎年開催しており、今年の大会は今月17日に兵庫県立但馬ドームで行われる。多くの人の心に刻まれた「フィールド・オブ・ドリームス」。それはこれからも未来へ向けて広がり続けていく…。
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新春頂上決戦の熱気、列島を駆け巡る(1月12日)
この3連休、各種スポーツの選手権が行われ、TV各局で中継された。サッカーは男女とも全国高校サッカー選手権決勝が。バレーボールは高等学校選手権大会(春高バレー)決勝。ラグビーは全国大学選手権と全国高校ラグビーフットボール大会が注目を集めた。また、バスケットボールも全日本総合選手権が開かれ、男女の決勝で熱戦が繰り広げられた。スポーツファンにとっては実に贅沢な3日間であった。
今年のキーワードは「連続優勝」。...
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この3連休、各種スポーツの選手権が行われ、TV各局で中継された。サッカーは男女とも全国高校サッカー選手権決勝が。バレーボールは高等学校選手権大会(春高バレー)決勝。ラグビーは全国大学選手権と全国高校ラグビーフットボール大会が注目を集めた。また、バスケットボールも全日本総合選手権が開かれ、男女の決勝で熱戦が繰り広げられた。スポーツファンにとっては実に贅沢な3日間であった。
今年のキーワードは「連続優勝」。女子バスケではJX-ENEOSが3年連続、20度目の栄冠。渡嘉敷来夢らリオ五輪出場を決めた代表選手を擁するENEOSが今年も圧倒的な強さを発揮した。男子の高校サッカーでは東福岡が史上6校目となるインターハイと選手権の2冠を達成。さらに東福岡は春高バレーでも男子が秋の和歌山国体に続く2冠に輝き、二つの競技でWタイトル獲得という偉業を成し遂げた。
そして、圧巻は大学ラグビー。帝京大学が前人未到の大会7連覇を達成だ。昨年11月には公式戦「50連勝」を記録し、大学ラグビー界で無敵の強さを誇る帝京大。今大会記録となる通算12トライをあげた竹山晃暉(こうき)らの活躍で見事東海大を下した。これにより、帝京大は31日の日本選手権でトップリーグの優勝チームと日本一をかけて戦うことになる。プロとの実力差があり過ぎるため、この20年近く日本選手権は学生と社会人それぞれ複数チームによるトーナメント戦だった。だが今年は、1997年以降行われなかった大学王者vs社会人王者のワンマッチ決戦が復活するのだ。帝京がプロリーグ相手にどんな戦いを見せるのか?大いに期待が高まる。盛り上がるラグビー界に更なる熱気を巻き起こしてくれることだろう。
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より高く、より遠くへ…夢はどこまでも(1月10日)
9日、札幌市宮の森ジャンプ競技場(ヒルサイズ100m)で行われたスキージャンプ・雪印メグミルク杯全日本ジャンプ大会で、43歳の“レジェンド“葛西紀明は97・5m/99mをマーク。合計264・5点で初優勝した。葛西は女子で優勝した高梨沙羅とは実に24歳差。昨年12月19日にはワールドカップ第6戦で3位となり、自身の持つW杯最年長表彰台記録を43歳と196日に更新したばかりだ。その後の第8戦で5位、第11戦でも9位と、日本人最高位を達成。...
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9日、札幌市宮の森ジャンプ競技場(ヒルサイズ100m)で行われたスキージャンプ・雪印メグミルク杯全日本ジャンプ大会で、43歳の“レジェンド“葛西紀明は97・5m/99mをマーク。合計264・5点で初優勝した。葛西は女子で優勝した高梨沙羅とは実に24歳差。昨年12月19日にはワールドカップ第6戦で3位となり、自身の持つW杯最年長表彰台記録を43歳と196日に更新したばかりだ。その後の第8戦で5位、第11戦でも9位と、日本人最高位を達成。「表彰台に絡めるくらいの感じはある」と、好調ぶりをアピールしている。
昨年はもう一つ彼の偉業に一頁が書き加えられた。11月に国際スキー連盟(FIS)が、葛西の通算W杯出場数記録に漏れがあったことを確認し「2試合」を追加したのだ。順調にいけば来月にも前人未到の「500試合」に達することになるだろう(ちなみに葛西と同じ43歳まで現役だった岡部孝信は通算203戦である)
その葛西には新たな挑戦の場が与えられる。全日本スキー連盟はオーストリアで15日から開かれる「フライング世界選手権」へ、日本代表として葛西と作山憲斗の派遣を決定した。「フライング世界選手権」とはヒルサイズ「185m」以上のジャンプ台を使用して行われる大会(隔年開催)だ。五輪競技であるノーマルヒルやラージヒルを上回る長い飛距離を競う種目で、200mを超える大ジャンプが繰り広げられる。ど迫力な反面、危険度も高い大会だが、葛西はこの種目を得意としている。この舞台で偉大な鉄人は、どんな驚異的な飛翔を見せてくれるのだろうか。レジェンドはまだまだ終わらない。
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マエケン、海を渡る・選ばれし者の恍惚と不安(1月9日)
また一人、日本人エースがドジャーブルーのユニフォームに袖を通すことになった。広島の前田健太がポスティング移籍で、ロサンゼルス・ドジャースと8年契約。8日、入団会見を行った。過去ドジャースで戦った日本人メジャーリーガーは6人。そのうち投手は、パイオニアとなった野茂英雄や石井一久ら5人を数える。
広島時代と同じ背番号「18」が用意され、右腕エースとしての球団側の期待も大きい一方、やや不安を抱かせる点もある。...
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また一人、日本人エースがドジャーブルーのユニフォームに袖を通すことになった。広島の前田健太がポスティング移籍で、ロサンゼルス・ドジャースと8年契約。8日、入団会見を行った。過去ドジャースで戦った日本人メジャーリーガーは6人。そのうち投手は、パイオニアとなった野茂英雄や石井一久ら5人を数える。
広島時代と同じ背番号「18」が用意され、右腕エースとしての球団側の期待も大きい一方、やや不安を抱かせる点もある。それは入団発表前のドジャースによる身体検査で「イレギュラー(異常)」が発見されたことが明らかにされているからだ。ドジャースタジアムで行われた記者会見で前田は「答えられません」と、詳細な個所や症状についての言及はしなかった。大リーグの公式サイトでは将来、前田が右肘靱帯の再建手術(トミー・ジョン手術)を受ける可能性を示唆している。日本球界ではオリオンズの村田兆治が初めて腕の腱移植を行ったことで知られるこの手術。ほかにもジャイアンツの桑田真澄など日本でもトミージョン手術により再起を果たした選手が増えてきた。実施した場合、復帰まで1年から2年を要する大手術だが、MLBでは毎年何十人もの選手が受けるほど経験者が多い。2年前、ダルビッシュ有はその原因を日本より短い「中4日」でのローテーションにあると指摘。日本同様「中6日」の先発6人制導入を訴えた。そのダルビッシュ自身も昨年、トミージョンを受け、現在はリハビリ中の身だ。「中4日にはしっかり適応してきたい」と自信を見せた前田。イニング中のストレッチ・マエケン体操など独特の調整法を持つこの男は、メジャーの過酷な日程をどう乗り切っていくのだろうか。フルシーズン通しての快投を祈りたい。
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浪速の大関・豪栄道豪太郎、まかり通る!(1月8日)
10日から始まる大相撲初場所。7日、明治神宮で日馬富士、白鵬、鶴竜の3人の横綱が新年恒例の奉納土俵入りを行った。1922年(大正11)から始まった横綱による明治神宮奉納土俵入り。角界の年明けを告げる「不知火型」と「雲龍型」の力強い四股に、集まった4000人を超える参拝客から大きな歓声が上がった。先場所優勝の東横綱・日馬富士は純金をあしらった化粧まわしを初披露。「心を込めて土俵入りさせていただきました」と語った。...
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10日から始まる大相撲初場所。7日、明治神宮で日馬富士、白鵬、鶴竜の3人の横綱が新年恒例の奉納土俵入りを行った。1922年(大正11)から始まった横綱による明治神宮奉納土俵入り。角界の年明けを告げる「不知火型」と「雲龍型」の力強い四股に、集まった4000人を超える参拝客から大きな歓声が上がった。先場所優勝の東横綱・日馬富士は純金をあしらった化粧まわしを初披露。「心を込めて土俵入りさせていただきました」と語った。
ご承知の通り現役の三横綱はモンゴル出身。貴乃花が土俵を去ってから丸13年間、綱の地位は外国出身力士の手によって守られてきた。最後に優勝した日本人力士は2006年(平成18)初場所の大関・栃東。ちょうど10年前のことである。いまの大関陣を見ても期待されるのはやはりモンゴル出身の照ノ富士で、日本人の三大関は残念ながら精彩を欠いていると言わざるを得ない。
そんな中でも特に厳しい評価を受けているのが豪栄道だろう。一昨年大関に昇進したものの、その後二桁勝利は一度もなし。優勝争いにも絡めていない。ところが、その豪栄道が昨年10月、ある優勝旗を手にした。明治神宮で毎年行われている「全日本力士選士権大会」だ。昨年74回目を迎えた国内最古の大相撲トーナメントも長らく外国人力士が制していたが、豪栄道が12年ぶりに日本人優勝を決めた。
今場所から心機一転、締め込みを「黒」から「紺色」へ変えた豪栄道。「自分が納得できる年にしたい」と難波の大関は抱負を述べた。初日の相手は巨漢のブルガリア出身力士・碧山。大関昇進時の口上で述べた「大和魂」を今年こそ見せることは出来るだろうか。ぜひ期待したい。
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