更新を終了しています
トップランカーのプライド・激闘はここから…(2月17日)
男子テニスのATP世界ランキングが発表された。先月、全豪を圧倒的な強さで制したノバク・ジョコビッチを筆頭にBIG4の顔ぶれが並ぶなか、錦織圭は前回と同じ7位にランクイン。14日にツアー大会のメンフィス・オープンで今シーズンの初タイトルを獲った錦織。メンフィスは2013年以来4年連続の制覇だ。大会名は昨年から現在名に変わっており、「全米国際インドアテニス選手権」という名称のほうが馴染みがあるかもしれない。...
全部読む
男子テニスのATP世界ランキングが発表された。先月、全豪を圧倒的な強さで制したノバク・ジョコビッチを筆頭にBIG4の顔ぶれが並ぶなか、錦織圭は前回と同じ7位にランクイン。14日にツアー大会のメンフィス・オープンで今シーズンの初タイトルを獲った錦織。メンフィスは2013年以来4年連続の制覇だ。大会名は昨年から現在名に変わっており、「全米国際インドアテニス選手権」という名称のほうが馴染みがあるかもしれない。40年以上の歴史を誇るこの大会、男子シングルでの4連覇は初の快挙。試合後のインタビューで錦織は「とても嬉しい。またこの場に何度でも帰ってきたい」といつもの流暢な英語で答えた。ただし、この大会にはトップ選手の出場はなく、錦織は第一シードでの出場。決勝の相手は主催者推薦の18歳の選手で、世界ランクは145位だった。第一セットは3ゲームを連取されながらも、落ち着いたゲーム運びで逆転。サービスも冴え、最後はライジングショット“エア・ケイ”でフィニッシュ。2-0のストレート勝利で新鋭を寄せ付けず、トップランカーの実力を見せつけた。しかし、「若手に負けるようなことがあれば引きずるのではないかと思っていた」と試合後には安堵した表情を浮かべた。この大会はATPワールドツアーのツアーカテゴリでは最下層の「250」。出場選手のランクからは順当な優勝だったが、それだけに重圧もあっただろう。次戦の舞台は22日開幕のメキシコオープン。カテゴリーは1ランク上の「500」だ。グランドスラム初制覇を達成するためには、BIG4やワウリンカ、フェレールといった強豪との死闘を制さなければならない。昨年のメキシコでは決勝でフェレールに敗れている。是非雪辱を果たし、上昇気流に乗ってほしい。
閉じる
「侍ジャパン」2016年シーズンの初陣へ(2月16日)
春季キャンプ真っ只中のプロ野球は、週末からいよいよオープン戦が始まる。そんななか、沖縄・那覇市で侍ジャパン・小久保裕紀監督が会見を行い、3月5~6日に開催される台湾代表との強化試合のメンバー26人を発表した。開幕直前の試合のため、大谷翔平、藤浪晋太郎、柳田悠岐らが辞退して代表から外れているものの、プレミア12の時の顔ぶれと比べても遜色のない強力な布陣だ。
今回初選出となったのはスワローズ・秋吉亮投手、マリーンズ・清田育宏外野手の2名。...
全部読む
春季キャンプ真っ只中のプロ野球は、週末からいよいよオープン戦が始まる。そんななか、沖縄・那覇市で侍ジャパン・小久保裕紀監督が会見を行い、3月5~6日に開催される台湾代表との強化試合のメンバー26人を発表した。開幕直前の試合のため、大谷翔平、藤浪晋太郎、柳田悠岐らが辞退して代表から外れているものの、プレミア12の時の顔ぶれと比べても遜色のない強力な布陣だ。
今回初選出となったのはスワローズ・秋吉亮投手、マリーンズ・清田育宏外野手の2名。プロ3年目の秋吉は、昨年両リーグ最多の74試合に登板。22ホールドをあげ貴重な中継ぎとしてチームの優勝に貢献した。スワローズからはほかにもトリプルスリー・山田哲人をはじめ、小川泰弘、中村悠平、川端慎吾と12球団最多の5名が代表入り。山田は「こういう期間に侍ジャパンのユニホームを着てプレーする緊張感も、シーズンに向けてすごく良い機会になる」と日の丸を背負って立つ決意を示した。
一方、プレミア12では代表選手ゼロだったマリーンズからは先季34セーブの守護神・西野勇士と、ベストナイン&ゴールデングラブW受賞の清田が選出。西野は昨年も代表に選ばれながら、骨折でプレミア12には不出場だった。準決勝で韓国に屈辱的な大逆転負けを喫した侍ジャパン。国際試合という大舞台、独特の緊張感の中でNPBの誇る鉄壁のクローザーたちは別人のように自滅してしまった。一方、2014年の日米野球、侍ジャパンがMLB軍団相手に史上初のノーヒットノーラン継投を達成したゲームで投手陣の最後を務めたのがこの西野である。彼の強心臓は国際大会でも存分に発揮されることだろう。侍たちの初陣が待ち遠しい。
閉じる
King of Kings・真のチャンピオン(2月14日)
いま日本国内には9人の世界ボクシング王者がいる。女子も7人が世界王座を防衛中。まさに日本ボクシング界は黄金時代と言えるだろう。12日、2015年プロ優秀選手表彰式が行われ、そのチャンピオンたちが一堂に会した。
史上最速で3階級制覇を達成したWBA世界フライ王者・井岡一翔は殊勲賞を受賞。他団体との統一戦も視野に入れており、「ビッグマッチが出来るよう一つ一つやっていくことが大事」と意欲を見せた。技能賞を受賞したのはWBC世界バンタム級王者・山中慎介。...
全部読む
いま日本国内には9人の世界ボクシング王者がいる。女子も7人が世界王座を防衛中。まさに日本ボクシング界は黄金時代と言えるだろう。12日、2015年プロ優秀選手表彰式が行われ、そのチャンピオンたちが一堂に会した。
史上最速で3階級制覇を達成したWBA世界フライ王者・井岡一翔は殊勲賞を受賞。他団体との統一戦も視野に入れており、「ビッグマッチが出来るよう一つ一つやっていくことが大事」と意欲を見せた。技能賞を受賞したのはWBC世界バンタム級王者・山中慎介。3月4日には前WBA世界Sフライ級王者・ソリスの挑戦を受ける。先日行われたスパーリングでは「良い状態で来ている」と話しており、好ファイトが期待出来そうだ。そして、男子最優秀選手はWBA・Sフェザー級スーパー王者の内山高志が初選出となった。井岡や山中はすでにMVPの受賞経験があるが、王座奪取から6年間負け無し、現役最多11回の防衛を継続中の“KOダイナマイト”は、意外にもこれまでこの賞には縁がなかった。「6年のうち1回くらい獲れても良いかなという気持ちになった」と、喜びを噛み締めていた内山。次戦の相手はWBAからの指名で、同級正規王者・フォルトゥナが濃厚。これに勝利すればいよいよ具志堅の不滅のV13達成が目前だ。正式決定の報が待ち遠しい。
あるスポーツライターが「昔のサラリーマンは、もっと日常的にボクシング世界戦の話をしていたものだ」とこぼしていた。確かに日本人王者が増えたにもかかわらず、ボクシング熱は原田や具志堅の時代に比べて物足りない感がある。階級や団体の増加が王者激増の一因なのは確かだが、内山、井岡、山中らは間違いなく歴史に名を刻む名チャンピオンだ。伝説となるであろうファイトの目撃者となる幸せを噛み締めたい。
閉じる
“ノルウェーの森“で輝く若き新星たちへ(2月13日)
12日からノルウェーのリレハンメルでオリンピックが開幕しているのをご存じだろうか?14歳から18歳までが対象の冬季ユースオリンピック・リレハンメル大会である。ユースオリンピックの歴史はまだ新しく、2010年、シンガポール大会から始まったばかり。冬季大会は2012年のインスブルックに続き今回が第2回目の開催となる。初日は日本時間13日未明から行われる開会式に先立って、カーリング複合団体などの種目が行われた。...
全部読む
12日からノルウェーのリレハンメルでオリンピックが開幕しているのをご存じだろうか?14歳から18歳までが対象の冬季ユースオリンピック・リレハンメル大会である。ユースオリンピックの歴史はまだ新しく、2010年、シンガポール大会から始まったばかり。冬季大会は2012年のインスブルックに続き今回が第2回目の開催となる。初日は日本時間13日未明から行われる開会式に先立って、カーリング複合団体などの種目が行われた。
7日に行われた日本選手団の結団式では、主将を務めるフィギュアスケートの山本草太が壇上で「名誉ある日本代表選手団に選ばれたことを誇りとし、チームジャパン一丸となって競技に臨みます」と力強い宣誓を行った。山本草太は2000年生まれ、先月誕生日を迎えたばかりの16歳。昨年12月にジュニアのグランプリシリーズファイナルに出場し、見事銅メダルを獲得して注目を浴びた。まだ高校1年生で羽生結弦の5学年下にあたる。1月に盛岡市で行われた全国高校総体では、全日本ジュニアに続く2冠を成し遂げた。
ユースオリンピックは、青少年のスポーツ離れを防ぎ、教育・交流を促進する目的で当時のジャック・ロゲ会長の発案により始まった。第1回冬季インスブルック大会では宇野昌磨が銀メダル。スキージャンプの高梨沙羅が金メダルを獲得している。今大会も来る2018年・平昌オリンピックに向けての登龍門となるだろう。冬季五輪種目は夏季に比べてメディアの扱いが小さく、スポンサー獲得もなかなか厳しいのが現状だ。選手達は非常に厳しい練習環境で、日々トレーニングを積んでいる。1994年に冬季五輪が行われた“ノルウェーの森”で躍動する未来の日本代表に熱いエールを送りたい。
閉じる
「スポーツ立国」と日本のスポーツビジネス(2月12日)
10日、オリンピアン、パラリンピアンを応援する「がんばれ!ニッポン!JALスペシャルイベント」が都内で行われた。イベントには女子レスリング・吉田沙保里、車いすテニス・上地結衣、元・体操女子代表・田中理恵らが参加。アスリートたちがアイドルグループの嵐とミニスポーツゲーム対決で会場を盛り上げた。
半年後に迫ったリオ、そして2020東京については「国民総参加」「スポーツ立国実現」などが基本方針に掲げられている。...
全部読む
10日、オリンピアン、パラリンピアンを応援する「がんばれ!ニッポン!JALスペシャルイベント」が都内で行われた。イベントには女子レスリング・吉田沙保里、車いすテニス・上地結衣、元・体操女子代表・田中理恵らが参加。アスリートたちがアイドルグループの嵐とミニスポーツゲーム対決で会場を盛り上げた。
半年後に迫ったリオ、そして2020東京については「国民総参加」「スポーツ立国実現」などが基本方針に掲げられている。大会の成功に向け、多くの国民の関心・協力を得ることは非常に重要だ。世間の耳目を集めるこのようなイベントは、今後も開催される機会が増えるかも知れない。商業化が進み、世界最大規模のスポーツイベントとして莫大な経済効果を期待されるオリンピック。しかし、大会後の施設維持管理費・レガシーコストの解決は難しい。そのためには大会の成功だけでなく、この国のスポーツを産業としてより一層発展させていく事が必要になる。2月2日、スポーツ庁と経済産業省は共同で「スポーツ未来開拓会議」の初会議を開催。国民や民間企業の消費・投資マインドの向上など、有識者によるスポーツ産業を活性化させるための活発な意見が交われた。ちなみに日本政策投資銀行の試算では、日本国内の「スポーツGDP」は興行・放送分野で約1兆円。小売りや教育などを合わせると全体では約7.1兆円に上る規模だ(2012年時点)。だが、日本のGDPでスポーツ関連が占める割合は、アメリカと比べると3分の1に過ぎないという分析もある。日本でも2020年を機に、スポーツを国の主要産業として成長させていくことができるだろうか?今、この国には単なるイベント開催能力ではなく、真の「スポーツ立国」になるための資質が問われているのかもしれない。
閉じる
「スポーツの神様」内の検索