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さらば名将ノリさん!女子サッカー新たな船出(3月11日)
サッカー女子・アジア最終予選第5戦。日本は北朝鮮に1-0で勝利し、6か国中3位で全日程を終えた。上位2か国のリオデジャネイロ五輪出場権を逃したなでしこジャパン。試合後、佐々木則夫監督は「責任を取らなければならないという思いはある」と退任の意向を表明した。
2007年12月の就任以降、佐々木監督は日本女子サッカーを世界の檜舞台へと押し上げた。2011年ドイツW杯で初優勝。翌年にはアジア人初のFIFA女子年間最優秀監督賞の受賞を果たしている。...
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サッカー女子・アジア最終予選第5戦。日本は北朝鮮に1-0で勝利し、6か国中3位で全日程を終えた。上位2か国のリオデジャネイロ五輪出場権を逃したなでしこジャパン。試合後、佐々木則夫監督は「責任を取らなければならないという思いはある」と退任の意向を表明した。
2007年12月の就任以降、佐々木監督は日本女子サッカーを世界の檜舞台へと押し上げた。2011年ドイツW杯で初優勝。翌年にはアジア人初のFIFA女子年間最優秀監督賞の受賞を果たしている。会見では「なでしことの触れ合いというのは本当に大きな宝物を頂いた」と振り返り、いつもの笑顔も見せた“ノリさん“。これまでの偉大な功績に対し、心から賞賛と感謝の気持ちを送りたい。
日本女子サッカーは澤穂希に続き、稀代の名将も姿を消し、新しい時代へと突入する。去就が注目されていた主将の宮間あやは、現役続行に意欲を示した。前から「女子サッカーをブームから文化にしたい」と語っている彼女にはまだやり残した思いがあるに違いない。今回リオ五輪を逃し、2019年のW杯フランス大会まで、暫くの間なでしこジャパンが大きく注目される機会は無いだろう。だが、国内では「なでしこリーグ」の開幕が迫っている。以前、シドニー五輪出場を逃した後はスポンサーが離れ、女子の国内リーグは苦境に立たされた。観客も減少し、冬の時代は佐々木監督によるなでしこジャパンの台頭まで続いた。その後のなでしこブームで多くの新チームが生まれ、現在リーグ加盟チームは北海道から熊本まで32に膨らんでいる。加熱したブームが去った今こそ、女子サッカーをより身近で魅力ある“文化”に発展させる時。新たな船出のキックオフは3月26日だ。
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若手選手に送りたい・あるオーナーからの金言(3月10日)
「多くの方を裏切ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」9日、野球賭博問題で新たに賭博に関った疑いが明らかになったプロ野球・ジャイアンツの高木京介投手が会見を行い謝罪した。昨年10月の3選手に続き、再び野球賭博への関与者が出たことで、ジャイアンツは渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長が辞任の意向を発表。NPB・熊崎勝彦コミッショナーは「返す返すも残念であり、痛恨の極みです」と記者団の前で頭を下げた。...
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「多くの方を裏切ってしまい、本当に申し訳ありませんでした」9日、野球賭博問題で新たに賭博に関った疑いが明らかになったプロ野球・ジャイアンツの高木京介投手が会見を行い謝罪した。昨年10月の3選手に続き、再び野球賭博への関与者が出たことで、ジャイアンツは渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長が辞任の意向を発表。NPB・熊崎勝彦コミッショナーは「返す返すも残念であり、痛恨の極みです」と記者団の前で頭を下げた。
すでに高木選手は球団からの謹慎処分を受けたが、先の3名同様、NPBからの無期限失格などの重い処分が下される可能性が高い。中継ぎの主力としてプロ4年間で通算6勝1セーブ。初登板から139試合で敗戦投手なしは日本プロ野球記録だ。おそらく無敗のままプロのマウンドを去ることになるだろう。事の重大さからNPB復帰は厳しいと言わざるを得ない。コンプライアンス重視の時代、社会人野球や独立リーグで野球を続けていくのも難しいと思われる。まだ若く、甲子園や大学野球でも活躍した実力派の左腕がこのような事になり残念な限りだ。
野球殿堂の“鉄人“衣笠祥雄は、入団時に当時のオーナーから受けた『君たちは立派な社会人になってカープを卒業してください』という言葉が今でも忘れられないという。プロに入るのは毎年80人。同時にそれだけの人数が引退していく厳しい世界。現役選手として活躍できるのは長い人生の僅かな期間でしかない。その反面、多くの選手は野球以外の社会常識を余りに知らないと言われる事も多い。NPBの若手選手らにはプロを夢見る子供たちへの模範、そして自らの第二の人生設計のためにも、広い見識を持った「紳士たれ」と願わずにはいられない。
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前を向け!“なでしこ“・次世代への希望を(3月9日)
「非常に残念な結果となりましたね」ゲスト解説の澤穂希の顔は険しかった。サッカー女子日本代表・なでしこジャパンがリオデジャネイロ五輪出場を逃した。7日に行われたアジア最終予選第4戦で、中国が韓国に勝利し2位以上を確定。なでしこは同日夜のベトナム戦を前に僅かに残されていた可能性が消滅してしまった。
6日のNHK「サンデースポーツ」で澤穂希はなでしこの戦いぶりについて「どこか他人任せ、人任せなところが目立つ」と分析。...
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「非常に残念な結果となりましたね」ゲスト解説の澤穂希の顔は険しかった。サッカー女子日本代表・なでしこジャパンがリオデジャネイロ五輪出場を逃した。7日に行われたアジア最終予選第4戦で、中国が韓国に勝利し2位以上を確定。なでしこは同日夜のベトナム戦を前に僅かに残されていた可能性が消滅してしまった。
6日のNHK「サンデースポーツ」で澤穂希はなでしこの戦いぶりについて「どこか他人任せ、人任せなところが目立つ」と分析。チーム内に「修正能力が全くなかった」と厳しく指摘していた。今大会で目立ったパスミス。なでしこの代名詞だった精密なパスワークが機能しなかったのは何故か?大阪での直前合宿で、ヤングなでしこ世代の猶本ら4名を代表から外した際、佐々木監督は「重圧のかかる日本開催なので経験値を優先した」と選考理由を説明していた。だが、W杯優勝に五輪銀メダルという輝かしい「経験」の二文字が呪縛となり、選手の意識を支配してしまったかのように思える。その象徴が再三の消極的なバックパスだ。後ろばかり見て、前を向かないサッカー。それはまるで過去の栄光だけを振り返っているかのような自信の無さだった。かつてピンチの時、「私の背中を見て!」と士気を鼓舞した澤の姿はもうピッチにはないのだ。自分が前に出なければ、と覚悟を決めていた選手が果たしてどれ程いたのだろう。
シドニー以来の五輪予選敗退。だが、明るい希望は残されている。若手の岩渕、横山はゴールを決め、期待に応えてくれた。そしてフル代表から落選した猶本らは、五輪予選の期間、U-23女子日本代表のラ・マンガ女子国際大会に参加。3連勝で大会を締めくくった。次世代のなでしこを背負う彼女たちが、再び大輪の花を咲かせてくれることを願う。
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連日の激闘!卓球NIPPONに列島が釘付け(3月8日)
卓球の世界選手権団体戦で女子・男子ともに銀メダルを獲得した日本代表。一夜明け、凱旋帰国し記者会見を行った。女子は2大会連続の銀メダル。「支えて頂いたお返しがリオで出来るように、毎日努力を重ねていきたい」(福原愛)、「リオでは金メダルを持って帰って来れるようにしっかり努力したい」(石川佳純)と、キャプテンとエースから力強い宣言が出た。石川はロンドン五輪金メダリストの李暁霞から先に2セットを奪い、最終ゲームまでもつれる大接戦を演じた。...
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卓球の世界選手権団体戦で女子・男子ともに銀メダルを獲得した日本代表。一夜明け、凱旋帰国し記者会見を行った。女子は2大会連続の銀メダル。「支えて頂いたお返しがリオで出来るように、毎日努力を重ねていきたい」(福原愛)、「リオでは金メダルを持って帰って来れるようにしっかり努力したい」(石川佳純)と、キャプテンとエースから力強い宣言が出た。石川はロンドン五輪金メダリストの李暁霞から先に2セットを奪い、最終ゲームまでもつれる大接戦を演じた。15歳のスーパー中学生・伊藤美誠も世界ランク2位の丁寧を相手に第1ゲームを先取。惜しくも最強・中国の牙城は崩せなかったものの、決勝まで1ゲームも奪われていなかった相手に大健闘を果たした。「精神面的に強くなったかなというのは自分でも感じます」と語る伊藤。これからどこまで成長していくのか期待は尽きない。男子は1977年のバーミンガム大会以来39年ぶりの決勝進出。女子と同様中国の絶対的な壁の前に敗れはしたが、堂々の銀メダル獲得だ。エース水谷隼は準決勝のイギリス戦では相手にマッチポイントを握られながら6-10からの大逆転。凄まじい集中力と精神力でメダルをもたらす原動力となった。「リオではもっともっとチームを引っ張っていけるエースになりたい」という頼もしい日本のサウスポー。男子にも五輪初の団体のメダルに期待が高まる。
テレビ東京で中継された決勝戦は女子が14.6%の高視聴率。ゴールデンタイム放送の男子も大河ドラマや人気バラエティの裏で11.8%というまずまずの数字を上げ、大きな注目を集めた。実力も人気も上昇中の卓球NIPPON。リオ五輪まではあと151日。そして、2020東京五輪まではちょうど1600日だ。
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侍ジャパンのブランド化・NPBの抱える課題(3月6日)
プロ野球開幕に先立って行われた野球日本代表「侍ジャパン」の台湾との強化試合。5日の第一戦は侍ジャパンが5ー0で快勝した。先発の菅野智之は「自分の思ったようなボールを投げることができた」と語るように、3回を投げて無失点、4三振を奪う好投が光った。
昨年のプレミア12では準決勝で韓国相手に大逆転負け。更に今回の強化試合は招集した選手が直前に故障や病気で次々にリタイアするという緊急事態に。大瀬良や梶谷、川端、そしてオープン戦での打撲で正捕手候補の嶋まで離脱したが、危なげない試合運びで勝利を収め、小久保監督も胸を撫でおろしたことだろう。...
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プロ野球開幕に先立って行われた野球日本代表「侍ジャパン」の台湾との強化試合。5日の第一戦は侍ジャパンが5ー0で快勝した。先発の菅野智之は「自分の思ったようなボールを投げることができた」と語るように、3回を投げて無失点、4三振を奪う好投が光った。
昨年のプレミア12では準決勝で韓国相手に大逆転負け。更に今回の強化試合は招集した選手が直前に故障や病気で次々にリタイアするという緊急事態に。大瀬良や梶谷、川端、そしてオープン戦での打撲で正捕手候補の嶋まで離脱したが、危なげない試合運びで勝利を収め、小久保監督も胸を撫でおろしたことだろう。ナゴヤドームも満員の観客で埋め尽くされ、興行面でも合格点だった。日本野球機構NPBでは春・秋2回の国際試合を定例化することを計画している。これにはオールスターゲームと日本シリーズの放映権料頼みだった収入先を、代表チームの興行を行うことで、安定したスポンサー料を得たいという思惑がある。そして侍ジャパンをブランド化し、試合の放映権料やグッズ販売を事業の柱に据えようというものだ。日本プロ野球は昨シーズン過去最高の観客動員数を記録しているが、リーグとしての収益は伸び悩んでいるのが現状。侍ジャパンが各国の代表チームと白熱した試合を展開すれば、大きなキラーコンテンツに成長させることができるだろう。
しかし、オフシーズンやキャンプ中の選手招集は、今回のように選手の故障や辞退の問題が付きまとう。また、オフィシャルグッズやチケットは公式戦より割高だが、各球団が観客数を順調に増やしてきたのは綿密なマーケティングや、たゆまぬファンサービス向上の賜物である。侍ジャパンを金の卵にするためにも、NPBには人気獲得に向けた一層の改革を期待したい。
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