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仏頂面から不敵な笑みに…稀勢の里の“変化”(7月12日)
大相撲名古屋場所が初日を迎えた。悲願の綱取りを目指す大関・稀勢の里は、二場所連続で二けた勝利を挙げている御嶽海と対戦。落ち着いた取り口で大関初挑戦の新鋭を退けた。
横綱陣も白鵬を筆頭に揃って完勝すると、二日目も稀勢の里とともに連勝。上々の滑り出しを見せている。稀勢の里は先週30歳の誕生日を迎えたばかり。前回の記事でも触れたように、先代の師匠・鳴戸親方(元横綱・隆の里)が横綱に昇進した節目の年齢を迎えている。...
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大相撲名古屋場所が初日を迎えた。悲願の綱取りを目指す大関・稀勢の里は、二場所連続で二けた勝利を挙げている御嶽海と対戦。落ち着いた取り口で大関初挑戦の新鋭を退けた。
横綱陣も白鵬を筆頭に揃って完勝すると、二日目も稀勢の里とともに連勝。上々の滑り出しを見せている。稀勢の里は先週30歳の誕生日を迎えたばかり。前回の記事でも触れたように、先代の師匠・鳴戸親方(元横綱・隆の里)が横綱に昇進した節目の年齢を迎えている。
平成14年初土俵の稀勢の里(当時は本名の萩原)は、貴乃花の持つ最年少記録に迫る史上2位の速さで新十両、新入幕を果たし、一躍脚光を浴びた。同じ年に入門の琴欧州(当時・後に改名して琴欧洲)とは出世争いで良きライバルとして競い合ってきた。しかし、いち早く大関に昇進され、初優勝も先を越されてしまうと徐々に後塵を拝するようになっていった。ライバルに遅れること6年。ようやく大関昇進を決めると、そこからは立場が逆転し、琴欧洲は関脇に陥落して一昨年引退となった。稀勢の里が変わったと言われ始めたのは、この好敵手が土俵を去った後からだったように感じる。琴欧洲引退の直前、稀勢の里の所属部屋は鳴戸部屋から田子ノ浦部屋へと変わっている。現師匠(元・隆の鶴)の年寄名跡変更に伴うものだが、急きょ使い慣れた部屋を離れ、稽古環境が一変したことは、稀勢の里にとっては大きな転機だった筈だ。こういった様々な要因で、心境に変化が表れてきたのかもしれない。
これまでよく見られた土俵や花道での仏頂面も、先代の師匠、元・隆の里の厳しい指導によるものだったという。それも最近は土俵下でも笑顔が目立つようになってきた。明らかに変わった稀勢の里。これは果たして吉兆なのだろうか?
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オリンピック中継の進化・テレビとネット配信(7月10日)
7月7日の七夕、「リオデジャネイロオリンピック2016民放テレビ放送記者発表会」が都内で行われ、民放キー局を代表する女性アナウンサーが勢ぞろいした。日本テレビ・徳島えりかアナ、テレビ朝日・青山愛アナ、TBS・小林由未子アナ、テレビ東京・秋元玲奈アナ、フジテレビ・宮澤智アナの総勢5名が、それぞれ五輪カラーの青・黄・黒・緑・赤の五色に彩られた浴衣姿で、日本代表選手へエールを送った。
今回の五輪の舞台・リオデジャネイロはちょうど地球の裏側。...
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7月7日の七夕、「リオデジャネイロオリンピック2016民放テレビ放送記者発表会」が都内で行われ、民放キー局を代表する女性アナウンサーが勢ぞろいした。日本テレビ・徳島えりかアナ、テレビ朝日・青山愛アナ、TBS・小林由未子アナ、テレビ東京・秋元玲奈アナ、フジテレビ・宮澤智アナの総勢5名が、それぞれ五輪カラーの青・黄・黒・緑・赤の五色に彩られた浴衣姿で、日本代表選手へエールを送った。
今回の五輪の舞台・リオデジャネイロはちょうど地球の裏側。日本との時差は12時間になる。発表会では各局の放送スケジュールなどが紹介され、生中継以外にも「開幕直前スペシャル」や「ハイライト」「総集編」など盛りだくさんの内容。総放送時間は過去最大だったロンドン大会を上回る計240時間に上る見込みだ。
さらに地上波・BS以外にも、インターネットでもオリンピック観戦が楽しめるサービス「gorin.jp」についても発表された。民放テレビ共同公式動画サイト「gorin.jp」は、北京オリンピックからスタートしたインターネットでのオリンピック公式競技動画配信。ネット上から最新情報やライブストリーミングを無料で行うものだ。ハイライト動画については北京での384本から、ロンドンでは2268本にまで増加した。今回のリオではTV未放送の競技なども含め、ライブ配信は2500時間以上になる予定。スマートフォンやタブレットが広く普及したなか、好きな時間に視聴できるのはありがたい取り組みだと言えよう。
民放以外にNHKも負けてはいない。開会式や閉会式を8Kで生中継するほか、4Kのネット配信を実施する。今回は史上最も日本から遠い場所で行われるオリンピックだが、これまで以上にわたしたちを熱狂させてくれそうである。
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日本男子バスケ・4年後へのロングシュート(7月9日)
40年越しのオリンピック出場の悲願は叶わなかった。 7月4日からセルビア・ベオグラードで行われていたFIBA男子オリンピック世界最終予選。男子日本代表チームは6日、予選ラウンド2試合目を戦い、チェコに71対87で敗れ2連敗。予選ラウンド敗退が決定し、リオデジャネイロ五輪出場の可能性が消滅した。
日本男子バスケットボールが最後に五輪出場を果たしたのは1976年のモントリオール大会。その後、一度も出場権を獲得したことはない。...
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40年越しのオリンピック出場の悲願は叶わなかった。 7月4日からセルビア・ベオグラードで行われていたFIBA男子オリンピック世界最終予選。男子日本代表チームは6日、予選ラウンド2試合目を戦い、チェコに71対87で敗れ2連敗。予選ラウンド敗退が決定し、リオデジャネイロ五輪出場の可能性が消滅した。
日本男子バスケットボールが最後に五輪出場を果たしたのは1976年のモントリオール大会。その後、一度も出場権を獲得したことはない。現在の世界ランキングは第48位だ。世界との力の差は大きい現状だが、昨年のアジア選手権では4位と、1997年以来のベスト4に入り、今回の五輪世界最終予選への出場を果たしていた。一方で、女子はそのアジア選手権で優勝を果たし、3大会ぶりの五輪切符を手にしたが、残念ながら男女アベック出場はならなかった。
次の2020年東京オリンピックだが、球技などでは開催国枠での出場が認められることが多い。ところが、バスケットボールに関してはやや事情が異なる。FIBA国際バスケットボール連盟は無条件での開催国への出場権を認めていないからだ。前回ロンドン五輪でもイギリスは、過去一度しか出場がなくランキングも低かったため(11年当時43位)、「世界ランクの向上」を条件とされたうえでの出場だった。(現在のイギリス男子代表は世界ランク24位)
一時期FIBAから、国際試合出場の資格停止処分も受けていた2リーグ並立問題を解決し、今年からいよいよ「Bリーグ」がスタートする日本男子バスケ。新たなファン層の獲得とともに、競技人口を拡大して、チーム力を底上げしていくことが2020東京に向けた大きな課題となるだろう。男子バスケ・宿願の五輪出場権獲得。そのための戦いはもう始まっている。
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メジャーリーグ「夢の球宴」と日本人選手(7月8日)
日本のプロ野球よりも一足早く12日に開催されるメジャーリーグのオールスター戦。その出場選手が発表された。日米通算4257安打を達成し、メジャー通算3000本も目前のイチロー、日本人最多の8勝を挙げているマリナーズ・岩隈久志らは残念ながら選出されなかった。日本人選手は2年連続で出場なしとなる模様だ。
日本人選手のメジャーオールスターへの出場は1995年の野茂英雄が初。これまで12選手が延べ25度その夢の舞台に立ってきた(2007年と2014年は最多3人が同時選出)2001年にイチロー、佐々木主浩が選出されて以降では日本人選手の選出がなかったのは2011年と2015年の2回だけだった。...
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日本のプロ野球よりも一足早く12日に開催されるメジャーリーグのオールスター戦。その出場選手が発表された。日米通算4257安打を達成し、メジャー通算3000本も目前のイチロー、日本人最多の8勝を挙げているマリナーズ・岩隈久志らは残念ながら選出されなかった。日本人選手は2年連続で出場なしとなる模様だ。
日本人選手のメジャーオールスターへの出場は1995年の野茂英雄が初。これまで12選手が延べ25度その夢の舞台に立ってきた(2007年と2014年は最多3人が同時選出)2001年にイチロー、佐々木主浩が選出されて以降では日本人選手の選出がなかったのは2011年と2015年の2回だけだった。
今季MLBで試合出場を果たしている日本人メジャーリーガーは野手2名、投手6名の合計8名。先発投手では先述の岩隈が8勝6敗。ヤンキース・田中将大が6勝2敗。今年デビューした前田健太が7勝6敗。ダルビッシュ有が2勝を挙げている。救援陣の上原、田澤も数字的には平凡で、突出した活躍を見せた選手はいなかった。2年連続して日本人の選出がないのは、やはり寂しいものがある。ちなみに今季日本人と同数の過去最多8名のメジャーリーガーが出場している韓国人選手もファン投票には入っておらず、アジア人選手の出場も無さそうだ。
こうしてみると、日本人でメジャーでの実績を残した野手は非常に限られているのがわかる。オールスター戦出場はイチローと松井秀喜の2人しかいない。なかでも10年連続で球宴出場したイチローの存在感が際立つ。今季も現地メディアのFOXスポーツが「イチローに投票を」と、記事で呼びかけを送ったほどだった。50歳まで現役を続けたいというイチロー。それまでに彼に続く日本人は現れるだろうか。
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プロゴルファーの五輪への参加意義とは?(7月7日)
今回のリオデジャネイロ大会で112年ぶりにオリンピック種目に復帰したゴルフ。世界ランク上位15位まで無条件に出場資格が与えられることで、トップクラスのゴルファーたちの戦いが繰り広げられると大きな注目を浴びていた。
ところがここにきて、世界ランク1位のJ・デイをはじめ、ランキング上位の選手たちから相次いで出場辞退の表明がなされる異常事態に陥っている。4日にはメダルが期待される日本人最上位の世界ランク17位・松山英樹も出場辞退を表明した。...
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今回のリオデジャネイロ大会で112年ぶりにオリンピック種目に復帰したゴルフ。世界ランク上位15位まで無条件に出場資格が与えられることで、トップクラスのゴルファーたちの戦いが繰り広げられると大きな注目を浴びていた。
ところがここにきて、世界ランク1位のJ・デイをはじめ、ランキング上位の選手たちから相次いで出場辞退の表明がなされる異常事態に陥っている。4日にはメダルが期待される日本人最上位の世界ランク17位・松山英樹も出場辞退を表明した。理由はジカ熱の流行と治安悪化への不安だという。「苦渋の決断ではございますが、辞退を決意した次第です」そうコメントを発表した松山は、以前から虫刺されへのアレルギーを抱えており、激しい腫れや化膿が出やすい体質だった。日本ゴルフ協会の倉本昌弘強化委員長も「是非出場して欲しかったが、彼の決断を尊重したい」と、理解を示す。但し、「治安への不安」はどの競技の選手にとっても同じことで、欠場の理由に挙げるのには若干異論もあるかも知れない。同じく辞退を表明したA・スコット(ランキング8位)などははっきりと過密日程を理由に挙げている。全英オープンの直後に、ツアーと同じ4日間のストロークプレーという競技日程は、選手たちにとって大変な負担だ。そして何より高額の賞金を争うツアーに参戦中のプロゴルファーたちにとって、メダルという名誉だけの五輪には、参加する意義を見出せないというのが本音ではないだろうか?
ゴルフがオリンピック種目となっていたのは過去1900年大会と1904年大会の2回のみ。2020年東京大会までの競技実施はすでに決定しているが、もし世界ランカーの殆どが参加しない大会となった場合、五輪競技の存続には疑問が投げかけられる可能性もあると思われる。
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