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最も輝くメダルを目指して…キャプテンの決意(7月23日)
リオデジャネイロ五輪日本選手団の出国ラッシュが続いている。22日はバレーボール全日本女子が羽田を発った。前回のロンドンではロス五輪以来28年ぶりの銅メダルを獲得。今回もメダルの期待がかかるチームを率いるのは、長い全日本女子バレーの歴史で、初の4大会連続のオリンピック出場となった木村沙織である。
“サオリン”の愛称で親しまれる彼女が、初めて全国区の注目を浴びたのは2002年の春高バレー。当時、大山加奈・荒木絵里香を擁し、最強を誇った成徳学園(現・下北沢成徳)で頭角を現すと、高校2年生で全日本メンバーに選ばれた。...
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リオデジャネイロ五輪日本選手団の出国ラッシュが続いている。22日はバレーボール全日本女子が羽田を発った。前回のロンドンではロス五輪以来28年ぶりの銅メダルを獲得。今回もメダルの期待がかかるチームを率いるのは、長い全日本女子バレーの歴史で、初の4大会連続のオリンピック出場となった木村沙織である。
“サオリン”の愛称で親しまれる彼女が、初めて全国区の注目を浴びたのは2002年の春高バレー。当時、大山加奈・荒木絵里香を擁し、最強を誇った成徳学園(現・下北沢成徳)で頭角を現すと、高校2年生で全日本メンバーに選ばれた。「スーパー女子高生」の異名を誇り、その後も第一線で活躍し続けてきた木村。そんな彼女も、この大会期間中の8月19日には30歳の誕生日を迎える。前回のロンドン五輪直後、多くの主力選手が引退するなか、眞鍋監督から新キャプテンに指名されたが、当初は「自分には無理」と強く固辞していたという。おっとりとした性格で、かなりの“天然キャラ”。自身でもキャプテンシーを発揮するタイプではないと躊躇していたようだが、この4年間ずっと代表チームを統率してきた姿は実に頼もしいものだった。リオ行きを決めたOQTでのタイとの死闘では、眞鍋監督をして「木村の背中から炎が見えた」と言わしめたほどの必死の執念を見せてくれた。「前回のオリンピックより良い色のメダルを目指してここまでみんなでやってきたので、最後に全てを出し切って結果につなげられたら嬉しいです」120%以上の力を出したいというキャプテンの決意。だが、2大会連続「金」の地元ブラジル、世界ランク1位・アメリカ、W杯優勝・中国の3強に割って入るのは容易ではない。初戦は来月6日。OQTで不覚をとった韓国が相手だ。長く厳しい戦いが始まる。
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7か月ぶりの世界戦・井岡一翔、次の標的は?(7月22日)
エディオンアリーナ大阪(大坂府立体育会館)で21日行われたプロボクシングの世界戦。WBA世界フライ級チャンピオン・井岡一翔は、18連勝中の強敵キービン・ララ(同級6位)にKO勝利し、見事3度目の防衛を果たした。
今回の防衛戦は、昨年大晦日に元WBA世界フライ級王者で指名挑戦者レベコとのリターンマッチをTKO勝利で飾ってから7か月と21日ぶりのリング。井岡にとっては、プロ入りしてから最も長い期間を置いての試合だった。...
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エディオンアリーナ大阪(大坂府立体育会館)で21日行われたプロボクシングの世界戦。WBA世界フライ級チャンピオン・井岡一翔は、18連勝中の強敵キービン・ララ(同級6位)にKO勝利し、見事3度目の防衛を果たした。
今回の防衛戦は、昨年大晦日に元WBA世界フライ級王者で指名挑戦者レベコとのリターンマッチをTKO勝利で飾ってから7か月と21日ぶりのリング。井岡にとっては、プロ入りしてから最も長い期間を置いての試合だった。挑戦者ララは井岡と同じくプロ21戦目。強烈な左ボディブローを得意にしているボクサーだが、井岡はその相手の武器をうまくブロックで防ぎ、ジャブもスウェーバックで華麗にかわしていった。9ラウンドに入るとラッシュをかけ始め、タフなチャレンジャーを圧倒すると、ラウンド終了間際には、伝説のフットワーク“アリ・シャッフル”も披露。偉大なチャンピオンへの鎮魂となる華麗な足さばきで会場を沸かせる。さらに10ラウンドに初ダウンを奪うと、11ラウンドで猛攻を仕掛け10カウントKOを決めた。試合終了の歓喜のなかではウサイン・ボルトのボルトポーズも決めて見せた。
史上最速で三階級制覇(ミニマム、Lフライ、フライ)を達成した井岡は、これで3階級ともV3達成となる。世界戦12勝は長谷川穂積の持つ国内2位の記録にも並んだ。次の視野に入っているのは、今月WBAから対戦指令が出されたスーパー王者、ファンフランシスコ・エストラーダとの統一戦だろう。3年前、当時のS王者ローマン・ゴンサレスとの統一戦は、WBAから通達を受けながら実現出来なかった。「このリングで勝ち続けることを証明していって、唯一無二のボクサーになりたい」その言葉を実現すべく、是非統一王者を目指してもらいたい。
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“新・栄光への架け橋“・日本からリオの地へ(7月21日)
「団体の金メダルっていうものが一番近い状態で臨める五輪だと思うので確実に獲りたい。それができるメンバーが揃っている」出発前の会見を行った体操の日本代表メンバー。絶対的エース・内村航平は、強い決意の言葉を口にした。
内村は3大会連続のオリンピック出場。北京での銀メダルに続き、ロンドンでは個人総合の金メダルを獲得した。世界選手権で個人総合6連覇を継続中の王者が、どうしても手に入れたいものが団体での五輪金メダルだ。...
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「団体の金メダルっていうものが一番近い状態で臨める五輪だと思うので確実に獲りたい。それができるメンバーが揃っている」出発前の会見を行った体操の日本代表メンバー。絶対的エース・内村航平は、強い決意の言葉を口にした。
内村は3大会連続のオリンピック出場。北京での銀メダルに続き、ロンドンでは個人総合の金メダルを獲得した。世界選手権で個人総合6連覇を継続中の王者が、どうしても手に入れたいものが団体での五輪金メダルだ。あの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」の名実況で、日本中を感動に包んだアテネ五輪の歓喜の映像の中に内村はまだいなかった。内村を筆頭に田中佑典、加藤凌平、白井健三、山室光史という陣容で臨む今回のリオ代表は、アテネでの栄光メンバーと比べても遜色がない。
ロンドンでは兄・和仁、姉・理恵とともに出場を果たした田中佑典は「これまでにないくらいいい準備ができてきた」と自信をのぞかせた。ロンドンでは跳馬の演技で骨折という悲運に見舞われた山室光史も、「6種目全部出場できるよう準備する」と雪辱に燃えている。最年少の白井健三は今回が初めての五輪。「順位や結果に関係なく、自分らしい演技をしたい」と抱負を語った。「万端で試合に臨めれば、間違いなく結果はついてくる」力強い決意を示したのは加藤凌平。事前合宿では時差などのコンディションを調整することに重点を置くという。現地へは各自、それぞれの体質に合わせた睡眠用マットレスを持ち込むなど準備に抜かりはない。日本とは時差も季節も大きく異なるリオ。欧州での開催が多い体操の国際大会が、南半球で行われるのは非常に稀。心身の調整は極めて重要になるだろう。5選手には是非とも、新しい“栄光の架け橋”を地球の裏側までかけてもらいたい。
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進化し続ける16歳・池江璃花子の飛翔を見よ(7月20日)
リオデジャネイロ五輪開幕まで三週間を切り、各種目の日本代表が続々と現地に向けて出発している。18日は、国内で合宿をしていた競泳日本代表の17人がブラジルに出発した。
高校1年生の池江璃花子は、7月4日に16歳になったばかり。10日に鈴鹿市で行われた三重県選手権に参戦し、50mバタフライで日本新記録を更新(25秒50)するなど、仕上がりは順調のようだ。残念ながらこの50mバタフライは五輪種目にはないが、池江はリオで合計7種目にエントリーしている(100mバタフライ、50m自由形、100m自由形、200m自由形、400mリレー、800mリレー、400mメドレーリレー)開会式直後の6日から一日最大3種目、8日間の長丁場の戦いだ。...
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リオデジャネイロ五輪開幕まで三週間を切り、各種目の日本代表が続々と現地に向けて出発している。18日は、国内で合宿をしていた競泳日本代表の17人がブラジルに出発した。
高校1年生の池江璃花子は、7月4日に16歳になったばかり。10日に鈴鹿市で行われた三重県選手権に参戦し、50mバタフライで日本新記録を更新(25秒50)するなど、仕上がりは順調のようだ。残念ながらこの50mバタフライは五輪種目にはないが、池江はリオで合計7種目にエントリーしている(100mバタフライ、50m自由形、100m自由形、200m自由形、400mリレー、800mリレー、400mメドレーリレー)開会式直後の6日から一日最大3種目、8日間の長丁場の戦いだ。3歳から水泳を始め、バタフライや自由形など4種目の日本記録を持つスーパー女子高生は、「クロールとバタフライに飽きたとき、平泳ぎや背泳ぎをやるのはいい気分転換になる」と話す。4月の五輪選考会となった日本選手権でも、レースの合間に花見に行くことなどで上手くリラックスすることができたという。いつも自然体でレースに臨む16歳の少女は、なかなかメンタルコントロールに長けているようだ。初の五輪でも遺憾なく実力を発揮してくれるだろう。
羽田空港の出発ロビーでは、一際大きな声援を送られていた池江。その応対もまだ初々しい彼女だが、ルックスには変化も。ショートヘアーにした髪型だけでなく、体型もビルドアップされ、一回り大きくなったという。仕立てたばかりの日本選手団の公式ユニフォームは、すでにはちきれそうになっていた。日本競泳界期待のホープは初の五輪の舞台で決勝進出、そして2020東京での金メダルを目指す。進化し続ける、今この瞬間の池江の泳ぎが見逃せない。
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広島の“ジャガー”・プレミアのステージへ(7月19日)
2ndステージが開幕したばかりのJリーグ。イングランド・プレミアリーグの名門アーセナルFCへの移籍が決定したサンフレッチェ広島の浅野拓磨(21)が17日、国内最後のリーグ戦に出場した。
「サポーター、家族の存在が僕を支えてくれました。本当に感謝しています」試合後のセレモニーで、ホームのエディオンスタジアム広島に詰めかけた大勢のサポーターと家族に感謝の言葉を告げた浅野。四日市中央工時代に高校選手権で鮮烈なデビューを果たし、サンフレッチェでは3年半の間、若きストライカーとして存在感を示してきた。...
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2ndステージが開幕したばかりのJリーグ。イングランド・プレミアリーグの名門アーセナルFCへの移籍が決定したサンフレッチェ広島の浅野拓磨(21)が17日、国内最後のリーグ戦に出場した。
「サポーター、家族の存在が僕を支えてくれました。本当に感謝しています」試合後のセレモニーで、ホームのエディオンスタジアム広島に詰めかけた大勢のサポーターと家族に感謝の言葉を告げた浅野。四日市中央工時代に高校選手権で鮮烈なデビューを果たし、サンフレッチェでは3年半の間、若きストライカーとして存在感を示してきた。今年はU-23代表としてもAFC選手権でゴールを決めるなど、リオ五輪出場に大きく貢献。50m走で6秒を切る俊足と、ゴールへの鋭い嗅覚力から“ジャガー”の愛称で呼ばれ、ゴール後に見せるジャガーポーズのパフォーマンスもすっかり全国のサッカーファンの間に定着してきたところだ。
三重県出身の浅野は、7人兄妹の3男。最近では珍しい大家族で育っている。「親や兄弟が大好き」と公言する家族思いで知られ、昨年のリーグチャンピオンシップを制した際には、賞金で実家に軽自動車を贈ると宣言した。この日の送別セレモニーでも、両親と17歳年下の妹から花束を渡されると、思わず目頭を押さえていた。彼が一番不安なのは愛する家族と遠く離れたロンドンでの生活という環境の変化かもしれない。
サンフレッチェからは過去何人か海外リーグに挑戦したが、なかなか思うような活躍の機会が得られなかった。だが、浅野には是非とも新天地で一回り大きくなって帰ってきてほしい。ジャガーは南米アマゾン最強の肉食獣。密林や湿原、山岳地帯と、どんな環境もものともせず、狙った獲物を仕留めるハンターなのだから。
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