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初の快挙が目白押し・NPBタイトルホルダー(10月7日)
レギュラーシーズン全日程を終了したプロ野球。8日から始まるCSの前に、ここでセ・パ両リーグの個人タイトルを振り返っておきたい。
まずは投手部門から。最多勝はセ・リーグが野村祐輔(C)の16勝、パ・リーグは5年ぶりに日本球界に復帰した和田毅(H)の15勝。和田の最多勝は2010年以来二回目となる。デビューから3年連続二桁勝利の石川歩(M)は初の防御率のタイトルを手にした(2.16)。菅野智之(G)は見事防御率(2.01)と奪三振(189)の二冠に輝いた。...
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レギュラーシーズン全日程を終了したプロ野球。8日から始まるCSの前に、ここでセ・パ両リーグの個人タイトルを振り返っておきたい。
まずは投手部門から。最多勝はセ・リーグが野村祐輔(C)の16勝、パ・リーグは5年ぶりに日本球界に復帰した和田毅(H)の15勝。和田の最多勝は2010年以来二回目となる。デビューから3年連続二桁勝利の石川歩(M)は初の防御率のタイトルを手にした(2.16)。菅野智之(G)は見事防御率(2.01)と奪三振(189)の二冠に輝いた。パの奪三振は則本昴大(E)の216が最多。3年連続の奪三振王はあの野茂英雄以来の快挙である。ジャイアンツ・澤村拓一は昨年を上回る成績で初のセーブ王獲得(37S)。ホークスの守護神・サファテはパ・リーグ新記録を樹立した(43S)
続いて打撃部門も初のタイトルホルダーが続々に誕生。セ首位打者に輝いたのはジャイアンツ・坂本勇人(.344)。ショートの選手がリーディングヒッターとなるのはセ・リーグ初の快挙だった。パの首位打者はマリーンズの角中勝也(.339)。2012年に独立リーグ出身者として初めて栄冠を勝ち取って以来2度目の戴冠だ。パの盗塁王は53盗塁で並んだバファローズ・糸井嘉男とライオンズ・金子侑司が初獲得。糸井の35歳2か月での盗塁王は阪急・福本豊、近鉄・大石大二郎の34歳11か月を更新する史上最年長記録である。セリーグ盗塁王争いを制したのはスワローズの山田哲人(30盗塁)。何よりも史上初の2年連続トリプルスリーという金字塔を樹立したのが特筆に値する(.304、38HR)。9月に入るまで本塁打、打点の二冠王も視野に入っていたが、背中に死球を受けて以降、成績が急降下してしまったのが悔やまれる。来季の雪辱に期待したい。
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サポーターに支持される優勝決定方法とは何か(10月6日)
来シーズンからJリーグは再び「1ステージ制」に復帰することとなった。現在J1では昨シーズンから引き続き「2ステージ制」を導入している。前期・後期の優勝チームに加えて、年間上位のチームによるチャンピオンシップ(CS)で年間優勝を決定するシステムだ。すでに第1ステージ優勝の鹿島アントラーズのほか、現在第2ステージで優勝争いを独走する浦和レッズ、年間順位で2位につけている川崎フロンターレらとのCSが予想されている。...
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来シーズンからJリーグは再び「1ステージ制」に復帰することとなった。現在J1では昨シーズンから引き続き「2ステージ制」を導入している。前期・後期の優勝チームに加えて、年間上位のチームによるチャンピオンシップ(CS)で年間優勝を決定するシステムだ。すでに第1ステージ優勝の鹿島アントラーズのほか、現在第2ステージで優勝争いを独走する浦和レッズ、年間順位で2位につけている川崎フロンターレらとのCSが予想されている。
2ステージ制導入の裏には、伸び悩むリーグ収入の確保という切実な課題があった。そのためリーグ戦終盤まで優勝争いを盛り上げ、消化試合を減らし観客動員につなげるのが大きな目的だった。実際に昨シーズンは入場者数が増え、CSも地上波で生中継されるなど関心を集めることには成功したといえる。それにもかかわらず、冠スポンサーまでつけ2018年シーズンまで続けるとしていた2シーズン制を何故2年で廃止することになったのか?その一番の理由は過密な試合日程。11月に最大5チームからなるCSを開催すると、同時期の天皇杯トーナメントだけでなく、ACLのチャンピオンズリーグ決勝とも重なる可能性があり、選手の負担は非常に増していた。リーグ収入の問題は英国の動画配信グループ大手との間に、国内スポーツでは過去最大の10年間で総額約2100億円もの契約を結んだことで改善される目途がついた。各クラブへの配分金や賞金も増額するとのことで、経営の安定化につながるだろう。
だが、優勝争いに大きな盛り上がりを与えたCSまで廃止してしまうのは勿体ない気がする。プロ野球のクライマックスシリーズは改良を重ねファンの間に定着してきた。Jリーグにもサポーターを魅了する更なる仕掛けを期待したい。
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16年目のメジャー終幕・イチローの宿願とは(10月5日)
日本時間の3日、ワシントンD.C.のナショナルズパークで行われたナショナルズvsマーリンズの最終戦。5回表にイチローが代打で出場。ライト前にヒットを放ち、今季通算95安打で2016シーズンを締めくくった。4月にはメジャー通算500盗塁、8月には3000本安打達成。143試合目の出場となった最終戦で通算試合出場は2500試合に到達した。まさに節目となる大金字塔を次々と打ち立てた1年だった。さらに日米通算でピート・ローズのメジャー最多安打数4256本も超えているが、当のピート・ローズの否定的な発言などもあって、米国メディアでも意見が分かれたのは周知の通り。...
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日本時間の3日、ワシントンD.C.のナショナルズパークで行われたナショナルズvsマーリンズの最終戦。5回表にイチローが代打で出場。ライト前にヒットを放ち、今季通算95安打で2016シーズンを締めくくった。4月にはメジャー通算500盗塁、8月には3000本安打達成。143試合目の出場となった最終戦で通算試合出場は2500試合に到達した。まさに節目となる大金字塔を次々と打ち立てた1年だった。さらに日米通算でピート・ローズのメジャー最多安打数4256本も超えているが、当のピート・ローズの否定的な発言などもあって、米国メディアでも意見が分かれたのは周知の通り。いずれにしても数々の記録を通過点として捉えているイチローにとっては些細なことなのかもしれない。彼は50歳までメジャーでプレーすることを目標に据えているのだから。
マーリンズは球団のホームページで、イチローとの来シーズンの契約延長が濃厚である事を伝えた。イチローの出場機会は昨季より10試合減り、打数も398から327と過去最少となっている。それでもなお、マリナーズの青木宣親の118本に次ぐ、日本人2位の安打数を誇っているのは驚嘆するほかない。現在メジャー最年長野手。来季もイチローが生けるレジェンドであり続けるのは間違いあるまい。
レギュラーシーズン全日程が終了し、いよいよポストシーズンに突入するMLB。日本人メジャーリーガーが所属する球団も5チーム進出している。活躍に期待がかかるが、今年もまたここにイチローの姿がないというのは実に寂しい。イチローがプレーオフで戦ったのはメジャー1年目の2001年マリナーズとヤンキース在籍時の2012年のみだ。ワールドシリーズ出場&優勝こそイチロー最終最大の宿願に相違ない。
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新星となれ!・前人未到の畑岡奈紗(NASA)(10月4日)
女子プロゴルフに新たな歴史が刻まれた。メジャー大会・日本女子オープンゴルフ選手権は、高校3年生の畑岡奈紗が初優勝。アマチュア選手が国内メジャーを制したのは史上初の快挙だ。しかも17歳263日での達成は、国内メジャー大会優勝の最年少記録を大幅に更新した。
畑岡奈紗は1999年1月生まれ。母親の影響を受け、本格的にゴルフに取り組み始めたのは11歳の時。ゴルフ場に勤める母のレッスンを受け、母娘二人三脚で腕を磨いてきた。...
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女子プロゴルフに新たな歴史が刻まれた。メジャー大会・日本女子オープンゴルフ選手権は、高校3年生の畑岡奈紗が初優勝。アマチュア選手が国内メジャーを制したのは史上初の快挙だ。しかも17歳263日での達成は、国内メジャー大会優勝の最年少記録を大幅に更新した。
畑岡奈紗は1999年1月生まれ。母親の影響を受け、本格的にゴルフに取り組み始めたのは11歳の時。ゴルフ場に勤める母のレッスンを受け、母娘二人三脚で腕を磨いてきた。「タフなコースで4日間担いでくれたので“ありがとう”と言いたい」この日もキャディーを務めた母親に感謝の気持ちを述べ、抱擁を交わしていた。畑岡が初めて大きな注目を浴びたのは二年前の日本ジュニア選手権。首位で最終日を迎えたが、この年、当時最年少で女子ツアー優勝を果たしていた勝みなみに6打差を追いつかれ、無念の大逆転負けを喫した。この同学年の勝との対決が、彼女にとって大きな転機になったという。
今回の女子オープンで、注目を集めたのは畑岡だけではない。3日目を終わりトップに立っていたのは15歳の高校1年生・長野未祈(みのり)。アマチュア選手として首位で最終日を迎えたのは大会史上初めての快挙だった。最終日は重圧からかスコアを大きく崩し、最終成績は10位となったが、二年前の畑岡同様、この経験を糧にして、今後の飛躍を期待したい。
2010年代以降、日本の女子ゴルフは韓国や台湾など海外勢に席巻され、日本人女子ゴルファーは後塵を拝している。善戦しながらも最終日には大きく突き放されるような展開が多く、フィジカル・メンタル両面ともに弱さが指摘される状況だ。畑岡や勝、そして長野らの新しい力。2020東京五輪にも期待がかかる彼女たちで日本のゴルフ界を変革していって欲しい。
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スゴ技連発!・世界初のジャンプを決めた2人(10月3日)
いよいよフィギュアシーズンが開幕だ。1日、カナダのモントリオールで開かれた今季初戦のオータムクラシック。日本からは世界王者・羽生結弦が出場した。羽生は挑戦を公言していた、まだ誰も公式戦で飛んだことのない「4回転ループ」を見事成功。ショートプログラム(SP)・フリーとも1位となり、初戦を優勝で飾った。
しかし、試合後の王者の顔は浮かない。「僕にとって世界初かどうかは全く関係ないと思っています。プログラムを完成しきれなかった、それが一番悔しい」(羽生)。...
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いよいよフィギュアシーズンが開幕だ。1日、カナダのモントリオールで開かれた今季初戦のオータムクラシック。日本からは世界王者・羽生結弦が出場した。羽生は挑戦を公言していた、まだ誰も公式戦で飛んだことのない「4回転ループ」を見事成功。ショートプログラム(SP)・フリーとも1位となり、初戦を優勝で飾った。
しかし、試合後の王者の顔は浮かない。「僕にとって世界初かどうかは全く関係ないと思っています。プログラムを完成しきれなかった、それが一番悔しい」(羽生)。SP冒頭でいきなり世界初の大技を決めたものの、その後の「4回転サルコウ+3回転トウループ」では、回転不足になったうえ、まさかの転倒を喫した。演技終了後は両膝を掴み、瞳を曇らせた羽生。苛立つように軽くリンクを右足で蹴る仕草も見えた。しかし、そんな仕草は一瞬。いつもの結弦スマイルに戻り、次の戦いに気持ちを切り替えていた。「早くまた練習したいです。すごく悔しい」“悔しい”という言葉を何度か口にしたが、それを非常に前向きな糧として捉えているというのは、実に彼らしい。次回の大会では完成度を高めて、更に一段上の美しい跳躍を見せてくれるだろう。
一方、日本国内ではジャパンオープンが開催。「4回転ループ」よりも更に高得点の「4回転フリップ」を4月に公認大会で初めて成功させている宇野昌磨が登場。今回は自己ベストを更新し(198.55)、全出場選手中最高得点で、日本の地域対抗戦優勝に貢献した。試合前に行われた会見では「4回転フリップ、4回転トウループに留まらず、どんどん挑戦していって、皆さんに後れをとらないようどんどん進化し続けたいと思う」と決意を語ってくれた。羽生に宇野。私たちは今シーズンも彼らの華麗な跳躍が進歩する様を見つめていくことになりそうだ。
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