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J1最終節・CS争いと残留をかけた熱き戦い(11月5日)
J1リーグ2ndステージ最終節。その差わずか「1」で年間勝ち点1位を争う浦和レッズと川崎フロンターレ。レッズは横浜Fマリノス、追うフロンターレはガンバ大阪との対戦。同時刻に始まった一戦は、前半終了時点で0-0のレッズに対し、フロンターレは2-0と優位に試合を進める。この点差のままで終わればフロンターレが逆転で1位となる状況になったが、後半に3点を失いまさかの逆転負け。一方、後半先制したレッズは同点に持ち込まれたものの、1-1のドローで勝ち点を獲得。...
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J1リーグ2ndステージ最終節。その差わずか「1」で年間勝ち点1位を争う浦和レッズと川崎フロンターレ。レッズは横浜Fマリノス、追うフロンターレはガンバ大阪との対戦。同時刻に始まった一戦は、前半終了時点で0-0のレッズに対し、フロンターレは2-0と優位に試合を進める。この点差のままで終わればフロンターレが逆転で1位となる状況になったが、後半に3点を失いまさかの逆転負け。一方、後半先制したレッズは同点に持ち込まれたものの、1-1のドローで勝ち点を獲得。年間勝ち点1位でのチャンピオンシップ進出が決定した。その瞬間、ホームの浦和スタジアムを埋めた5万6000人のレッズサポーターは歓喜に沸いた。
年間1位のレッズはチャンピオンシップの決勝戦にシードされ、フロンターレは3位の鹿島アントラーズとの準決勝に回ることとなる。10年ぶりのリーグ制覇に挑むレッズMF・柏木陽介は「(決勝で)しっかり2勝して今年1年、浦和がやっぱり強かったなと言わしめる試合にしたい」と意気込みを語った。
最終節では熾烈な残留争いも繰り広げられていた。18チーム中、下位3チームがJ2へ自動降格となるJ1。降格圏内のチームはそれぞれ必死の戦いを展開し、その結果、名古屋と湘南、福岡の降格が決定した。名古屋グランパスは初の降格。レッズやアントラーズと同じ1993年のJリーグ発足時に加盟していた10クラブの一つである名門が、J1の舞台から姿を消すことになった。「責任を感じているし、自分の力不足だった」とDFの闘莉王は肩を落とした。
今回1位を決めたレッズも1999年にJ2に降格となった経験があるが、僅か1シーズンでのJ1復帰を果たした。グランパスも「オリジナル10」の意地を見せてくれるだろうか。
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大人になったジャンプの女王・高梨沙羅が飛ぶ(11月4日)
平昌冬季五輪まであと15か月余り。1日、毎年恒例の全日本スキー連盟「TAKE OFF記者会見」が都内で行われ、スキー・スノーボードらの男女代表選手たちが一堂に会した。会見ではスキーチームの日本代表の愛称が「SNOW JAPAN」に決定したことも発表された。最年長44歳、ジャンプ男子・葛西紀明は平昌五輪について聞かれ、「40歳を超えても頑張っていけるというのを見て欲しいですし、自分も金メダルを取るのが夢なので、頑張っていきます」と力強く抱負を述べた。...
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平昌冬季五輪まであと15か月余り。1日、毎年恒例の全日本スキー連盟「TAKE OFF記者会見」が都内で行われ、スキー・スノーボードらの男女代表選手たちが一堂に会した。会見ではスキーチームの日本代表の愛称が「SNOW JAPAN」に決定したことも発表された。最年長44歳、ジャンプ男子・葛西紀明は平昌五輪について聞かれ、「40歳を超えても頑張っていけるというのを見て欲しいですし、自分も金メダルを取るのが夢なので、頑張っていきます」と力強く抱負を述べた。
その葛西から「最近めっきり可愛くなった」と驚かれたのは女子ジャンプのエース高梨沙羅。昨シーズンW杯で3度目の総合優勝を果たした女王は、先月20歳の誕生日を迎えたばかり。前日にスポーツメーカー契約発表会に登場した際には、黒いシックなドレス姿を報道陣に披露。5年前、国際大会で史上最年少優勝を決めたあのあどけなかった少女が、メイクアップした“大人の女性”へと変貌。それでも「普段絶対に着ないような格好なので、こういう時に着られて新鮮な感じ」と初々しさも覗かせていた。
30日には、札幌で行われたNHK杯ジャンプで圧倒的な強さを見せての優勝。今季初戦で幸先の良いスタートを切っている。大会前夜は日本シリーズをテレビ観戦したという高梨。地元ファイターズの優勝に「最後の最後まであきらめてはいけないと励まされて臨むことができた」と微笑んだ。来年2月にはフィンランドで2年に1度の世界選手権が開催される。「その先に平昌五輪があるので、世界選手権でいいシミュレーションができれば」W杯では44勝と無敵を誇るが、まだ世界選手権の個人種目では優勝経験がない。美しく成長した雪の女王は今シーズン、大きな頂きを目指し大空へと飛び立つ。
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歴史的快挙!・松山英樹、世界選手権を初制覇(11月3日)
日本オープンの初制覇から2週間、この男がまたやってくれた。4大メジャー大会に次ぐ格付けである「世界ゴルフ選手権」。そのひとつHSBCチャンピオンズ(中国・上海)で松山英樹が日本人選手として初めて頂点に立った。
世界ランキング上位10人のうち8人が出場したこの大会。松山は2位に3打差をつけ首位で最終日を迎えた。「きのうはよく寝れましたけど、スタート前は緊張しました」試合後のその言葉とは裏腹に、松山は次々にバーディーを積み重ね首位を独走していく。...
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日本オープンの初制覇から2週間、この男がまたやってくれた。4大メジャー大会に次ぐ格付けである「世界ゴルフ選手権」。そのひとつHSBCチャンピオンズ(中国・上海)で松山英樹が日本人選手として初めて頂点に立った。
世界ランキング上位10人のうち8人が出場したこの大会。松山は2位に3打差をつけ首位で最終日を迎えた。「きのうはよく寝れましたけど、スタート前は緊張しました」試合後のその言葉とは裏腹に、松山は次々にバーディーを積み重ね首位を独走していく。13Hで10m超のロングパットを沈めるとそこから3連続のバーディーラッシュ。結局、この日6バーディー&ノーボギーでフィニッシュし、2位と7打差でぶっちぎりの優勝を果たした。
これで松山は日本人男子では丸山茂樹と並ぶ最多の米国ツアー3勝目。次のターゲットは勿論4大メジャーの初制覇だろう。日本ゴルフツアー機構の青木功会長は「すぐそこに手を伸ばせばいける状態は作っている。近い将来勝つのではないか」と期待を示す。松山本人も大会後のインタビューで「この大会で優勝する事ができて、これから来年のメジャーがすごく楽しみになりました」と頬を綻ばせた。ちなみに今回の優勝賞金は1億7000万円。この一大会で日本国内ツアーの年間トップを超える賞金を獲得したことになる。31日にはロレックスとスポンサー契約を結ぶことも明らかに。ジャック・ニクラウスやトム・ワトソン、タイガー・ウッズといった伝説のトップゴルファーたちと同じステータスを手にした。世界ランクも6位まで浮上し、いよいよ世界の頂点が見えてきた松山。来週は太平洋マスターズで再び国内に凱旋。その後は国別対抗戦・ゴルフW杯への参戦が控える。快進撃はまだまだ続きそうだ。
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“王者の舞い“開演!・熱き氷上の闘いが再び(11月2日)
「非常に悔しいですけど、また試合をやるごとに強くなれると実感できてます」史上初のGPファイナル4連覇を目指す羽生結弦は大会終了後、そう振り返った。カナダ・ミシサガで行われたフィギュアGPシリーズ第2戦。昨季は世界歴代最高点を記録。更なる高みを目指す今シーズン、初戦となったオータムクラッシクでもSPで世界初の4回転ループを成功させた。4つの4回転という超高難度プログラムを「次の試合でノーミスします。...
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「非常に悔しいですけど、また試合をやるごとに強くなれると実感できてます」史上初のGPファイナル4連覇を目指す羽生結弦は大会終了後、そう振り返った。カナダ・ミシサガで行われたフィギュアGPシリーズ第2戦。昨季は世界歴代最高点を記録。更なる高みを目指す今シーズン、初戦となったオータムクラッシクでもSPで世界初の4回転ループを成功させた。4つの4回転という超高難度プログラムを「次の試合でノーミスします。やります、絶対」と宣言した今回のカナダ大会。会場入りの際には、ダンスを披露しながら移動するパフォーマンスも飛び出し、好調さを予感させていたのだが…
SPの冒頭、4回転ループでは着地で膝をついてしまい減点。その後もミスが続き、よもやの4位発進となった。しかし、王者の気持ちは切れることはなかった。「とにかく頑張るしかない」と臨んだフリー。4回転ループこそ失敗したものの、その後の難易度の高い回転技を何とかクリア。尻上がりに演技を美しく纏め、フリーではトップの数字を叩き出した。SPでの出遅れが響き、惜しくも地元カナダの英雄・パトリック・チャンには届かなかったものの僅差での2位。昨年同大会と同じ順位で面目を保った。彼が手応えを感じたというのは決して強がりではなかろう。それは「オータムクラシックの時みたいなギリギリで何とか耐えて降りてというのが少なかった」という感覚。高難度が続くジャンプの序盤で失敗しても焦らずに、きちんと集中できる余裕を、徐々に掴んできたようだ。
一方、女子もSP5位スタートだった宮原知子がフリーで巻き返し、見事3位に入った。全6大会にわたる長丁場のGPシリーズ。あたかも、幾つもの大技に次々と挑んでいくフリーの演技の如きタフな闘い。幕はまだ上がったばかりだ。
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駆け引きと信頼とリベンジ・日本シリーズ閉幕(11月1日)
日本シリーズは第6戦まで熱戦が繰り広げられ、広島東洋カープを4勝2敗で下した北海道日本ハムファイターズの10年ぶり3度目の日本一で幕を下ろした。札幌のシンクタンクは北海道内での経済効果を104億円と算出。四半世紀ぶりのセリーグ制覇を果たしたカープの広島県内での経済効果はさらに大きく、大学教授の試算によると波及効果も合わせて331億円にも上るとされている。在京、在阪でない球団同士の対決は、球団を抱えるフランチャイズの地域経済に莫大な恩恵をもたらしたといえる。...
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日本シリーズは第6戦まで熱戦が繰り広げられ、広島東洋カープを4勝2敗で下した北海道日本ハムファイターズの10年ぶり3度目の日本一で幕を下ろした。札幌のシンクタンクは北海道内での経済効果を104億円と算出。四半世紀ぶりのセリーグ制覇を果たしたカープの広島県内での経済効果はさらに大きく、大学教授の試算によると波及効果も合わせて331億円にも上るとされている。在京、在阪でない球団同士の対決は、球団を抱えるフランチャイズの地域経済に莫大な恩恵をもたらしたといえる。
勝負の展開も劇的で、今年のシリーズは全国的に大きな注目を集めた。二刀流・大谷と男気・黒田という、認知度の高い選手の対決というのも、野球ファン以外にもわかりやすく盛り上がる要因だった。一方で細かい試合内容では、両チームともに失策や余計なフォアボールからの失点が多く、一部の野球評論家からは酷評をされている向きもあるようだ。だが、大舞台での栗山監督の選手起用、選手交代の冴えは久々に胸をときめかせてくれるものだった。特に第5戦、早い回での先発・加藤からメンドーサへの思い切った継投、逆に不振の西川を起用し続けてサヨナラ満塁弾に導いた辛抱強さは出色だった。第6戦でも誰もが先発だと予想していた大谷の登板回避に賛否はあったが、結果的に最高の形で効果を発揮した。8回の勝ち越しビッグイニングを生んだのは、ネクストサークルに待機していた代打・大谷の存在感だったからだ。鯉の誇る重厚な投手陣は、その見えない巨大な幻影に翻弄されてしまったのかもしれない。
とはいえカープの戦いぶりは立派だった。一点の恥じるところもない。日本一が決まったその夜、鈴木誠也は球場で黙々と打撃練習に打ち込んでいた。逆襲への準備は既に始まっている。
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