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チームの要石・18人の守備のエキスパート達(11月11日)
プロ野球でベストナイン以上の名誉と捉える選手も多い、守備の名手に贈られる三井ゴールデングラブ賞。今年もセ・パ両リーグから選出された栄えある18人のメンバーが発表された。主な顔ぶれを今季の活躍と共に振り返ってみる。
セリーグでは25年ぶり優勝の広島カープから12球団最多の4名が選ばれた。セカンドの菊池涼介は2013年から4年連続の常連だ。エラーを犯さなかった守備率はなんと9割9分5厘のハイアベレージ。...
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プロ野球でベストナイン以上の名誉と捉える選手も多い、守備の名手に贈られる三井ゴールデングラブ賞。今年もセ・パ両リーグから選出された栄えある18人のメンバーが発表された。主な顔ぶれを今季の活躍と共に振り返ってみる。
セリーグでは25年ぶり優勝の広島カープから12球団最多の4名が選ばれた。セカンドの菊池涼介は2013年から4年連続の常連だ。エラーを犯さなかった守備率はなんと9割9分5厘のハイアベレージ。サムライJAPANでも鉄壁の堅守を誇っている。一方でキャッチャーの石原慶幸はプロ15年目にして初受賞。外野手ではこれまた4年連続となる丸佳浩。今年ブレイクした鈴木誠也も初の栄誉にあずかった。ジャイアンツからはピッチャー・菅野智之とショート・坂本勇人、サード・村田修一の3名。首位打者も獲得した坂本は「来年も打つだけではなくて守備の部分でもいいプレーが見せられるように頑張りたい」と抱負を語った。
パリーグでは日本一に輝いたファイターズが最多の3人(大野奨太、中田翔、陽岱鋼)。今年自己最多の109試合でマスクを被った大野は現役8年目での初受賞だ。セ・パともに優勝チームのベテラン捕手が初めて選ばれたというのも面白い(裏を返せば各球団とも捕手育成に苦労している表れでもあるといえるが…)。他の球団では最年長記録で盗塁王のタイトルを獲得したバファローズ・糸井嘉男が通算7度目の栄冠を手にしている(現役最多タイ)。マリーンズの涌井秀章も2年連続通算4回目の選出となった。
この守備のキープレイヤーのうち、陽岱鋼と糸井嘉男がこのオフにフリーエージェントの権利を行使した。陽は退団が確定しており、複数球団での争奪戦が予想される。FA動向については引き続き詳細を分析してみたい(この項続く)
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サッカー日本代表・ホームで今年最後の決戦!(11月10日)
2018年W杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日)に向けて、サッカー日本代表の海外組が続々と帰国し合宿に合流した。ロシア大会へのアジアからの出場は2枠。現在日本は3位と未だ苦しい位置にある。本田圭佑(ACミラン)は「そんな甘い試合にはならないと思うし、泥臭くても勝ち点3を獲りに行く試合を見せらればいいなと思う」と抱負を語る。日本がホームで迎え撃つサウジアラビアは、現在グループ首位を走る。早くも8日には来日し、一週間後の決戦に向けて万全の調整を図る構えだ。...
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2018年W杯アジア最終予選・サウジアラビア戦(15日)に向けて、サッカー日本代表の海外組が続々と帰国し合宿に合流した。ロシア大会へのアジアからの出場は2枠。現在日本は3位と未だ苦しい位置にある。本田圭佑(ACミラン)は「そんな甘い試合にはならないと思うし、泥臭くても勝ち点3を獲りに行く試合を見せらればいいなと思う」と抱負を語る。日本がホームで迎え撃つサウジアラビアは、現在グループ首位を走る。早くも8日には来日し、一週間後の決戦に向けて万全の調整を図る構えだ。
日本代表はサウジ戦の前に、キリンチャレンジカップ2016でオマーン代表との試合を行う(11日)。オマーンのFIFAランキングは129位[10月20日現在]。これまでW杯出場はなく、51位の日本と比べると正直言って力の差があるチームではある。だが、このタイミングで試合をできることは、日本代表にとっては実にありがたい。これまでのW杯最終予選では直前での招集が多く、チーム内の連携を確認するには時間が無さ過ぎた感がある。特に最近リーグ戦での出場が限られている海外組は、試合感覚を取り戻すのは厳しかったはず。これでは本来のパフォーマンスは発揮できない。今回は合宿期間も余裕があり、オマーン戦で修正点を見つけることも可能だ。サウジ戦ではしっかりとアジャストしてゲームに臨めるだろう。
海外組の中で注目株は“ハリルジャパン”初招集の大迫勇也(ケルン)を挙げたい。ブンデスリーガでは今季10試合中9試合スタメン出場し、2ゴール2アシストの活躍を見せている。オマーン戦の出場が濃厚だが、結果を出せばサウジ戦での起用もあるだろう。「勝つために点を取って。結果だけにこだわってやる(大迫)」。約1年半ぶりとなる代表での活躍に期待したい。
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世界一奪還に向けて・サムライたちのリベンジ(11月9日)
10日から東京ドームで行われる強化試合(4試合)を前に、侍ジャパンが合宿を開始した。日本一に輝いたファイターズからは中田翔、大谷翔平の両看板が参加。セリーグホームラン&打点の二冠王・筒香嘉智に、2年連続トリプルスリー・山田哲人、首位打者・坂本勇人といったNPBを代表する錚々たる陣容だ。今回の強化試合では打者一本での起用となる大谷は、フリーバッティングでQVCマリンのスタンドに大飛球を何本も打ち込んでいた。...
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10日から東京ドームで行われる強化試合(4試合)を前に、侍ジャパンが合宿を開始した。日本一に輝いたファイターズからは中田翔、大谷翔平の両看板が参加。セリーグホームラン&打点の二冠王・筒香嘉智に、2年連続トリプルスリー・山田哲人、首位打者・坂本勇人といったNPBを代表する錚々たる陣容だ。今回の強化試合では打者一本での起用となる大谷は、フリーバッティングでQVCマリンのスタンドに大飛球を何本も打ち込んでいた。「4試合全部勝てるように頑張っていきたいし、来年また世界一をとれるようにしっかり頑張っていきたい」と、来たるWBCへ照準を向けている。
その第4回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は来春3月に開幕。前回大会で3連覇を果たせなかった日本としては、雪辱を期す大会となる。昨年第1回大会が行われた「プレミア12」も4年に一度行われる国際大会だが、11月開催に難色を示すMLB所属の選手が出場せず、参加12か国の中に世界最大の野球大国アメリカは入っていない。野球が五輪の正式種目から外れているなか、WBCこそがナショナルチームによる真の世界一決定戦だ。
そして、この秋初めて行われた新しい世界大会がある。「U-23ワールドカップ」は23歳以下の各国代表による国際大会。今回の登録24選手中18名がNPB選手で占められた若き侍たちは、リーグ戦を首位で通過。7日のオーストラリアとの決勝戦に勝利し、見事初代王者に輝いた。チームを率いた斎藤雅樹監督(ジャイアンツ二軍監督)は試合後、感謝の言葉に続き、「これからもまた侍ジャパンは頑張ると思いますので、応援よろしくお願いします」と、フル代表へのエールを送った。若武者に続き栄冠を勝ち取れるか、その試金石となる戦いが始まる。
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GPシリーズ第3戦・宇野昌磨、ロシアで舞う(11月8日)
フィギュアスケート・グランプリシリーズも第3戦目。舞台をモスクワに移した今回のロシア大会に挑んだのは、シニア転向2シーズン目の宇野昌磨だ。二週間前、自己ベストの高得点で、第1戦・アメリカ大会を制したばかり。その武器は彼が世界で初めて国際大会で成功させた4回転フリップ。チームチャレンジカップで成功させて以降、フリーの演技では複数回の4回転フリップを飛んでおり、好調ぶりが際立つ。
アメリカ大会後に「この短い期間の過ごし方がとても大事になっていく」と語っていたが、今大会でも堂々としたスケーティングで観客を魅了。...
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フィギュアスケート・グランプリシリーズも第3戦目。舞台をモスクワに移した今回のロシア大会に挑んだのは、シニア転向2シーズン目の宇野昌磨だ。二週間前、自己ベストの高得点で、第1戦・アメリカ大会を制したばかり。その武器は彼が世界で初めて国際大会で成功させた4回転フリップ。チームチャレンジカップで成功させて以降、フリーの演技では複数回の4回転フリップを飛んでおり、好調ぶりが際立つ。
アメリカ大会後に「この短い期間の過ごし方がとても大事になっていく」と語っていたが、今大会でも堂々としたスケーティングで観客を魅了。ショートプログラムでは冒頭の4回転フリップでは手をついてしまったものの、後半のジャンプとステップで大きく加点。宇野自身「あまりの高得点で自分でも嬉しい」と驚く、世界歴代3位の98.59の高得点をあげる(歴代1位は羽生結弦)。SP終了時点でスペインのハビエル・フェルナンデスを抑えて首位に立った。翌日のフリーの演技では、冒頭の4回転フリップを完璧に決めて見せたが、2度目のジャンプでは転倒。後半はやや失速した感じで、総合順位でフェルナンデスに逆転されたものの、2位の好成績を収めた。これで二年連続のGPファイナル出場が決定だ。「ちょっと悔しい気持ちが残っているので。その悔しさを自分の成長にバネにできたら、この悔しさも無駄じゃないってことを証明したいと思う」ファイナルの場で、その成果を存分に示してくれることだろう。
一方、女子は地元ロシアが圧勝。昨シーズン世界選手権銅メダルのアンナ・パゴリラヤとGPファイナル銅メダルのエレーナ・ラジオノワが1・2フィニッシュを決めた。日本勢は村上佳菜子が10位、GP初参戦の松田悠良が7位と健闘している。今後の巻き返しに期待したい。
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帰ってきた“日本代表”・ジョセフジャパン始動(11月7日)
W杯2015で南アフリカに勝利し3勝を挙げる大躍進を見せたラグビー日本代表。世界レベルに日本を引き上げた名将エディー・ジョーンズの後任として、この9月に就任したのがジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチだ。その初采配となるテストマッチが5日、秩父宮ラグビー場で行われた。相手はW杯4強のアルゼンチン。日本はペナルティゴールで先制点を奪う上々の出だし。だが前半12分に逆転を許すと、そのまま点差を広げられ20―54の大差で敗れた。...
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W杯2015で南アフリカに勝利し3勝を挙げる大躍進を見せたラグビー日本代表。世界レベルに日本を引き上げた名将エディー・ジョーンズの後任として、この9月に就任したのがジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチだ。その初采配となるテストマッチが5日、秩父宮ラグビー場で行われた。相手はW杯4強のアルゼンチン。日本はペナルティゴールで先制点を奪う上々の出だし。だが前半12分に逆転を許すと、そのまま点差を広げられ20―54の大差で敗れた。試合後「ミスが失点につながってしまった」と渋い表情のジョセフヘッドコーチだったが、「早いボール回しにキックを加えることが目標。それを実現できた場面もあった」と収穫を語った。
この試合は先月20日に急逝した“Mr.ラグビー”平尾誠二氏の追悼試合でもあった。試合前には一時代を築いた英雄に黙祷が捧げられた。実はジョセフHCは平尾氏や日本とは深い縁がある。1995年のW杯ではニュージーランド代表オールブラックスの一員として、日本を145対17と完膚なきまでに叩きのめした試合“ブルームフォンテーンの悪夢”に出場。その年に来日し、西日本リーグでプレーすると、今度は日本代表として1999年のW杯に出場を果たした。その時の代表監督が平尾氏だったのだ。当時は規定で複数国での代表選出が可能だった時代。そして彼自身は、8年間の日本生活に馴染み、非常に愛着を抱いていたという。その証拠に現在も日本語を話せるほどだ。9月の就任会見でも「14年ぶりに戻ってこられたことを非常に嬉しく思います」と笑顔で語った。今月はウェールズなど強豪国と3試合のテストマッチが控える。世界と大きな実力差があった時代を肌で知る新指揮官は、果たしてどんなチームを作ってくれるのか?大いに期待したい。
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