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W杯最終予選も前半戦終了・新たなチームの形(11月17日)
「本当に困難な状況だったが、(日本は)勇気と強い気持ちを持ったチームだ。大きな勝利だった」(ハリルホジッチ監督)W杯アジア最終予選日本vsサウジアラビア。グループBの首位を走る強敵をホームで迎え撃ったハリルジャパン。負ければ本戦出場が一気に遠のく大一番で、指揮官は本田圭佑、香川真司らを先発メンバーから外すという思い切った策に打って出た。
ザックジャパン以来の中核だったメンバーに代わりピッチに立ったのは大迫勇也(ケルン)、久保裕也(ヤングボーイズ)といったフレッシュな面々。...
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「本当に困難な状況だったが、(日本は)勇気と強い気持ちを持ったチームだ。大きな勝利だった」(ハリルホジッチ監督)W杯アジア最終予選日本vsサウジアラビア。グループBの首位を走る強敵をホームで迎え撃ったハリルジャパン。負ければ本戦出場が一気に遠のく大一番で、指揮官は本田圭佑、香川真司らを先発メンバーから外すという思い切った策に打って出た。
ザックジャパン以来の中核だったメンバーに代わりピッチに立ったのは大迫勇也(ケルン)、久保裕也(ヤングボーイズ)といったフレッシュな面々。ともに欧州リーグの所属チームでは出場機会に恵まれ、結果を出している選手だ。この起用が見事に的中し、試合は序盤からサウジゴールに迫る展開となる。ゴールを貪欲に求めてくるそのプレッシャーは次第にサウジ代表を追い詰めていった。その焦りがペナルティエリア内でのハンドを誘い、清武弘嗣のPKで日本が先制する。その後激しいチャージが繰り返され、両チームともにエキサイトする場面も。ハーフタイムで引き上げる通路では、互いに声を荒げ一触即発のムードにもなった。後半からはリードしている場面にもかかわらず、ハリル監督が先に交代のカードを切る。いい動きを見せていた久保を下げ、満を持しての本田の投入である。この起用も見事にはまり、本田が作ったスペースから原口元気が最終予選4戦連続のゴールを決める。終盤サウジの猛攻でボールを支配され気味となり、終了間際には1点差に詰め寄られたものの2-1で逃げ切った。これでオーストラリアを抜き、グループ2位に浮上だ。
年内最後の試合を最高の形で終えることができたハリルジャパン。勝ち点3の奪取だけでなく、来年に向け新しいチームのビジョンを示すことのできた非常に価値ある一戦だった。
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「西の安田」「東の清宮」二大スラッガー対決!(11月16日)
学生野球シーズンの掉尾を飾る明治神宮野球大会。高校の部決勝では40年ぶりの日本一を目指す東京代表・早稲田実業と、初の栄冠を目指す大阪・履正社が激突した。注目は早実の怪物・清宮幸太郎と、履正社の長距離砲・安田尚憲という東西スラッガー対決。試合は清宮が初打席でいきなりライトスタンドに高校通算76号となるソロホームランを叩き込み先制。観客の度肝を抜く豪快なバッティングを見せつけた。
これを目の当たりにし、西の怪物が闘志を沸き立たせる。...
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学生野球シーズンの掉尾を飾る明治神宮野球大会。高校の部決勝では40年ぶりの日本一を目指す東京代表・早稲田実業と、初の栄冠を目指す大阪・履正社が激突した。注目は早実の怪物・清宮幸太郎と、履正社の長距離砲・安田尚憲という東西スラッガー対決。試合は清宮が初打席でいきなりライトスタンドに高校通算76号となるソロホームランを叩き込み先制。観客の度肝を抜く豪快なバッティングを見せつけた。
これを目の当たりにし、西の怪物が闘志を沸き立たせる。「清宮を意識しないようにと思っていたけど、燃えるものがありました」という安田は同点の3回に無死1・3塁の場面で、負けじとライトへ3ランホームラン。飛距離も清宮以上のビッグアーチを放った。試合はその後、乱打戦となり、早実が再逆転するも、4回に履正社打線が爆発。一挙7点を奪う猛攻で試合を決め、11-6で履正社が初優勝を果たした。
早実側も再三好機を作り、追いつけそうな場面はあったが、打球が正面を突くハードラックな展開に涙を飲んだ。履正社は三塁を守る安田が、外野に抜けそうな鋭い打球を幾度も好捕。強力打線をゲッツーに仕留めたのが大きかった。一方の早実は大量失点を喫した4回、満塁の場面で一塁横を抜く長打があったが、ファーストを守る清宮にとってはあと少しで抑えられていた不運な当たりだった。もしもあの打球を取っていれば併殺となり、流れは早実に来ていたかもしれない。まさに勝負は紙一重の差だった。
同学年の左の強打者であるプロ注目の清宮と安田。インタビューで「レベルは全然清宮のほうが上だと思います」と安田は相手を称える。試合後の整列の際にはお互いに言葉を掛け合い、熱く握手を交わしていた。来春のセンバツ、そして高校最後の夏となる両者の活躍が楽しみだ。
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御殿場のグリーンに刻まれた圧巻のショット!(11月15日)
2011年の11月、東北福祉大学在籍中だった松山英樹は、史上3人目となるアマチュアでの日本ツアー優勝を果たした。それからちょうど5年。再び太平洋クラブ御殿場コースに戻ってきた松山が圧巻のゴルフを見せてくれた。
三井住友VISA太平洋マスターズ最終日。2位に6打差をつけて独走する松山は、6番Hで4打目を池に入れダブルボギーとし、2位につける韓国勢に3打差まで迫られる。しかし、ここからが世界ランク7位の男の本領発揮。...
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2011年の11月、東北福祉大学在籍中だった松山英樹は、史上3人目となるアマチュアでの日本ツアー優勝を果たした。それからちょうど5年。再び太平洋クラブ御殿場コースに戻ってきた松山が圧巻のゴルフを見せてくれた。
三井住友VISA太平洋マスターズ最終日。2位に6打差をつけて独走する松山は、6番Hで4打目を池に入れダブルボギーとし、2位につける韓国勢に3打差まで迫られる。しかし、ここからが世界ランク7位の男の本領発揮。パー3の13番H(203ヤード)は、ティーショットを6番アイアンでピン横につける、あわやホールインワンのスーパーショット。中盤以降バーディーを積み重ねていき、終わってみれば2位に7打差の-23。大会レコードを更新し、初日から最終ラウンドまで一度もトップを譲らない完全優勝を達成した。優勝会見で「成長しているかわかりませんが、メジャーで優勝できるように練習します」と語った松山。5年前の同じ日、ここ御殿場で初優勝した際のスコアは-13である。磨きのかかった桁外れの飛距離に鮮やかなパッティング。その長足の進歩ぶりは誰の目にも明らかだろう。先月の日本オープン優勝、そして日本人初のHSBCチャンピオンズを制した実力は、この男が世界トッププレイヤーに比肩するステージに立っている証だ。
アマチュアでの初優勝から2年後、松山はプロ転向表明の会見で、大学のある仙台を襲った東日本大震災に触れ、「少しでも東北に勇気を与えられる人間になれるよう、自らの可能性に挑戦していく覚悟です」と強い思いを吐露した。その言葉通り、彼はメジャー制覇への道のりを着実に切り開きつつある。この日の御殿場のグリーンに映える富士山の如く高い頂を目指し、登り詰めていくことだろう。
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九州場所の展望・4大関の奮起は見られるか?(11月14日)
13日に初日を迎えた一年納めの九州場所。復活がかかる休場明けの横綱・白鵬の相撲にも注目だが、最大の焦点は先場所全勝優勝を飾った大関・豪栄道の綱取りの行方だろう。そこでまず、彼を含む4大関について振り返ってみたい。
「余計なことを考えずに、自分の相撲を取ることだけ考えてやるだけ」豪栄道は場所直前の記者会見でいつものように淡々と語った。先月、地元の大阪・寝屋川で行われた優勝祝賀パレードには2万人のファンが詰めかける盛況ぶり。...
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13日に初日を迎えた一年納めの九州場所。復活がかかる休場明けの横綱・白鵬の相撲にも注目だが、最大の焦点は先場所全勝優勝を飾った大関・豪栄道の綱取りの行方だろう。そこでまず、彼を含む4大関について振り返ってみたい。
「余計なことを考えずに、自分の相撲を取ることだけ考えてやるだけ」豪栄道は場所直前の記者会見でいつものように淡々と語った。先月、地元の大阪・寝屋川で行われた優勝祝賀パレードには2万人のファンが詰めかける盛況ぶり。初優勝後は様々なイベントが目白押しで、疲れが心配だが、秋巡業や場所前の日馬富士との稽古でも好調ぶりを見せている。先場所はカド番であったが、しっかり自分の型である右四つに持ち込み、安定した強さを発揮した。賜杯を手にしたことで何か「一皮むけた」感じがする。横綱に昇進する力士というのは一気にスッと上がるもの。是非この上昇気運に乗って貰いたい。
一方、綱取りが降り出しに戻ったのは稀勢の里。初日に隠岐の海に土をつけられると、その後も平幕に不覚を喫し10勝に終わった。3場所連続での綱取りの重圧は、精神的にかなりきつかったことだろう。今年は5場所すべて勝ち越し、勝ち星は大関中最多の57。横綱・鶴竜を上回る堂々の成績である。大関中唯一の優勝未経験者になってしまったが、ここは開き直って思い切った相撲を取ってほしいところだ。琴奨菊は初場所の優勝で一躍主役に躍り出たが、続く大阪場所では8勝と急降下。その後は故障もあり、なかなかベストな状態では戦えないと思うが、大関最年長の意地を見せて欲しい。照ノ富士は一場所置きにカド番を繰り返す苦しい土俵が続く。まだ24歳。無理をせず膝の怪我を完治させるのが肝要ではないかだろうか。大関が活躍する場所は面白い。4人の活躍に期待したい。
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フリーエージェント解禁・大物選手の動向は?(11月12日)
プロ野球ストーブリーグ最大の焦点、フリーエージェント(FA)。今年も各球団のビッグネームの動向が注目されている。10日、今年度のFA選手が公示され、交渉が解禁となった。
宣言を行ったのは6名(セ1名、パ5名)。そのうち今季通算1500本安打を達成したライオンズの栗山巧は残留を表明。フロントも胸を撫で下ろしたところだが、この10年間ローテーションの柱となっていた岸孝之が海外FA表明をしたのは悩ましいだろう。...
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プロ野球ストーブリーグ最大の焦点、フリーエージェント(FA)。今年も各球団のビッグネームの動向が注目されている。10日、今年度のFA選手が公示され、交渉が解禁となった。
宣言を行ったのは6名(セ1名、パ5名)。そのうち今季通算1500本安打を達成したライオンズの栗山巧は残留を表明。フロントも胸を撫で下ろしたところだが、この10年間ローテーションの柱となっていた岸孝之が海外FA表明をしたのは悩ましいだろう。国内からも楽天イーグルスが獲得に名乗りを上げた。岸は仙台市出身(名取北高等学校~東北学院大学)。楽天のフロントはこの地元出身選手獲得にかなり前向きと伝わっている。
複数球団の争奪戦の様相を呈してきたのがファイターズ鉄壁のセンター・陽岱鋼。今季のゴールデングラブ賞も受賞した生え抜きスター選手だが、すでに移籍が確実。会見では北海道のファンやチームメートに対して「感謝の思いしかない」と涙を見せた。ファイターズはシビアな年俸査定で有名な球団。先月は4年前のMVP・吉川光夫のジャイアンツへのトレードを決定してファンを驚かせた。陽にはイーグルスとバファローズが獲得に乗り出している。そのバファローズも主将も務めた主力・糸井嘉男が流出の危機にある。タイガースが猛攻勢をかけており、もし移籍となれば代わりの外野手として是が非でも陽の獲得は失敗できないところだ。
投手陣ではホークスの主力中継ぎ・森福允彦と、今季11勝を挙げたベイスターズ躍進の立役者・山口俊が国内球団でのFAを申し出ている。2投手にはジャイアンツがラブコールを送り交渉に臨む。ここ数年でも特に大物選手が絡む今年のFA市場。各球団の勢力図にも影響を与えそうなだけに、その行方から目が離せない。
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